原作 |
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監督 |
パク・チンピョ |
脚本 |
パク・チンピョ |
キャスト |
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配給会社 |
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韓国といえば純愛、純愛といえば韓国である。その韓国から、新たなるラブストーリーのお目見えだ。暗い過去を背負ったうえ、HIVに感染してしまった女性と、その彼女を妻として迎え、最後の最後まで愛しぬいた男の物語。実話をもとに作られたこの映画は口コミで広がり、300万人を動員した。
不幸な過去によって男性不信に陥ってしまった彼女を、純朴な男のストレートすぎる愛情が、やさしくやさしく解きほぐしていく。決して格好よくはなく、どちらかといえばダサい彼と、あらゆる男性の恋や欲情の的になってしまう美貌とオーラの持ち主である彼女。彼女がどんな境遇に陥ろうと、周囲の人間の誰一人として彼女の生き方に賛同しなかろうと、家族から強烈に交際の反対を受けようと、彼女への愛を諦めない彼。憎まれ口ばかり叩き、彼への愛を素直に表すことのできない…いや、もしかしたら彼への愛を自覚すらしていない彼女。あまりに彼女が汚れ役すぎて、ときに憎らしく見えることすらあるほどだ。
また、これも韓国の国民性なのだろうが、ありえないくらいに男性が泣く。男泣きというより、子供が母親を求めるが如くに大声をあげ、あたりかまわず泣きわめき、取り乱すのだ。鬼気迫るその迫力に、観ているこちら側も否応なしに涙が出てきてしまう。感情を隠すなどしないその国民性も、純愛というエッセンスに一役買っているのだろう。
『私の頭の中の消しゴム』(考えれば考えるほど凄いタイトルだが)を抜くほどの興行記録を残したこの実話物語。日本でどれだけの支持が得られるか、期待が高まるところである。
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