原作 |
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監督 |
マーセル・ランゲネッガー |
脚本 |
マーク・ボンバック |
キャスト |
ヒュー・ジャックマン(『X-メン』) |
ユアン・マクレガー(『スターウォーズ』シリーズ) |
ミシェル・ウィリアムズ(『ブロークバック・マウンテン』) |
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配給会社 |
ショウゲート |
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大人による、大人のための、大人だけの極上ミステリー。『X-MEN』シリーズのヒュー・ジャックマンが、初プロデュース作にして絶品のラブ・サスペンスを生み出した。
世界を動かす街、ニューヨーク。仕事場と家を往復するだけの退屈な人生を送っていた会計士(ユアン・マクレガー)は、監査員として派遣された大手法律事務所のカリスマ顧問弁護士(ヒュー・ジャックマン)と友人になる。ある日、ふとしたきっかけからエグゼクティブだけが集うことを許された秘密の会員制クラブを知った彼の目の前には、今までの冴えない自分からは想像もつかないような世界が広がっていた…。
劇中に登場するこの謎の会員制秘密クラブはフィクションではなく、実際にニューヨーク・タイムズ紙で記事になったことがあり、実在するものだという。このクラブの会員になるためには、すでに入会済みの会員からの紹介がなくてはならず、また、たとえ紹介があっても、ルックス、年齢、社会的地位、収入の審査結果によっては入会することができない。選びに選び抜かれた精鋭たちだけが集うことを許された楽園なのだ。
この魅力的な設定だけでもワクワクしてしまうが、特筆すべきはヒュー・ジャックマンとユアン・マクレガーというハリウッドきっての大スターの二大共演だ。脚本に惚れこんだヒューはプロデュースに名乗りを上げるのみならず、ストーリーの根幹を握る弁護士役も怪演。これまでの出演作での好感度キャラクターとはうって変わった一面で観る者を魅了する。対するユアンは、七三に分けたダサめの髪で情けない男を演じる。この“情けなさ加減”が、女性から見るとなかなかどうして、なんだか守ってあげたいという母性本能さえくすぐるのである。もちろん、ユアンの相手に自分もなってみたい…という妄想も加速してしまうわけだが。
秀逸な脚本は知的な煌めきをこれでもかこれでもかと放ち、まるでニューヨークの夜景のように観る者の心を捉えて離さない。サスペンス史上に確実に名を残すであろう本作は、お気に入りのアルコールとともに是非とも夜に楽しみたいものだ。
・公開:11月8日(土)から有楽町スバル座、新宿バルト9ほか全国ロードショー
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