原作 |
イアン・フレミング 「ドクター・ノオ」(早川書房) |
監督 |
テレンス・ヤング |
脚本 |
リチャード・メイボーム |
キャスト |
ショーン・コネリー |
ウルスラ・アンドレス |
ジョセフ・ワイズマン |
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配給会社 |
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (下DVD発売元) |
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『007/ドクターノウ』は“007シリーズ”の記念すべき第1作目。公開は1962年である。
「昨日、『ドクターノウ』を初めて観たんですよ」
きょうびの日本でそんな話を聞いた場合、その観たって人間が『007』についてまったく知識がないということはありえるだろうか。
たぶんありえない。
「主人公はMI6という組織に所属している」などという難問(?)まで知らなくとも、「主人公の名前はジェームズ・ボンドである」とか「現在ボンドを演じるのはダニエル・クレイグだ」というぐらいは知っているはずである。いや、これでもだいぶ難問かもしれない。「タキシード着てそう」ぐらいでも充分な気がする。ちなみに「『おはようフェルプスくん』と司令がくる」というのは『スパイ大作戦』なので間違っているが、“スパイ”と理解しているのだから花丸である。
さて昨日、『ドクターノウ』を初めて観た。
なお、“007シリーズ”を通しで観たのも初めてであり、それまで知っていたのは「主人公はMI6という組織に所属する、タキシードを着ていそうなスパイのジェームズ・ボンドであり、現在はダニエル・クレイグが演じている。ちなみに『おはようフェルプスくん』と司令がくるのは同じスパイでも『スパイ大作戦』である」というくらい。観てみたくなった動機はただ1点、『007/カジノロワイヤル(06年)』を一瞬チラ見してしまったところ、クレイグ演じるボンドが死ぬほどカッコよかったからである。
前日の初ボンド遭遇から47年さかのぼった本作。たとえばボンドが山道で敵組織の車に追いかけられるシーンであるとか、夜の屋外のシーンであるとか、いまとなっては貴重なくらい古い作りであるのは当然。その点をツッこむなんてのはヤボの骨頂だ。ただ、そんな時代の映画であっても、現代と比べてもその“粋”さがまったく変わらないものがあった。
ご想像のとおりである。「ジェームズ・ボンド」その人だ。
ショーン・コネリー演じる(あ、これも知ってた。もし知らなかったら、きっとコネリーだとは“一部”身体的特徴で気が付かないと思う)ボンドのたたずまい、サラッとしたジョーク、そして女性との接し方……ボンドが歩くだけで劇中何度も流れる『ジェームズ・ボンドのテーマ』と相まって、死ぬほどカッコいいコネリーのボンドがいた。もうこれだけ(だけ?)でおなかいっぱいである。
さてそうなると、第2作目の『007/ロシアより愛をこめて』を観る流れだが、きっかけとなった“クレイグ・ボンド”にはいつたどり着くのだろう…………って第21作目!? まだまだはるかかなたである。もちろんアッサリ観てしまえばいいのだけども、やっと縁があった名作、その歴史をキッチリ追うことにしようと思う。各世代のボンドの魅力を楽しみながら、死ぬほどカッコよかったクレイグ・ボンドに再び会う日を待つことにしよう。
ま、その結果「いやー、やっぱりボンドはクレイグじゃなくてロジャー・ムーア(3代目)しか考えられんよ」などと言いだしたとしても、それはそれ、である。
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