原作 |
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監督 |
トッド・フィリップス |
脚本 |
トッド・フィリップス |
キャスト |
ロバート・ダウニーJr. |
ザック・ガリフィアナキス |
ミシェル・モナハン、ジュリエット・ルイス、ジェイミー・フォックス |
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配給会社 |
ワーナー・ブラザース映画 |
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全米コメディ映画史上歴代興収ナンバーワンの大ヒットコメディ『ハングオーバー!〜消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』の記憶も覚めやらぬなか、同スタッフが集結して作り上げたのが本作。キーマンのザック・ガリフィアナキスの大ボケに、大スターすぎるほどの大スター、『アイアンマン』シリーズのロバート・ダウニーJr.が突っ込み役に徹し、アメリカンなコメディが炸裂する。
予定日まであと5日。妻の初めての出産に立ち会うため、ピーター(ロバート・ダウニーJr.)はロサンゼルス行きの飛行機に飛び乗る。だが、偶然出会ってしまった見るからにヤバイ男、イーサン(ザック・ガリフィアナキス)のせいで搭乗拒否の憂き目に。仕方なくこの男の車に同乗し、二人でロサンゼルスへ向かうのだったが……。
『ハングオーバー!』は当時無名俳優だけで作り上げた映画ながら、ゴールデングローブ賞コメディ・ミュージカル部門最優秀作品賞に輝いた、もはや伝説と言っても過言ではない傑作コメディ。元々がアメリカン・ジョークであるから、日本人の私は恥ずかしながら前作も今ひとつ笑えるポイントが少なかった。本作ではザックのハチャメチャぶりはさらにヒートアップし、ドリフのコントばりのアリエナイ所作を連発。まだ前作のほうがリアリティがあって作品に入り込めたが、本作はザックの演技があまりにもスゴすぎるので「こんなヤツいねぇよ」と逆にヒいてしまう。とは言え、ラストはこれぞまさに「ザ・アメリカン・ドーム」。それまで斜に構えて観ていた私だったが、実にほっこりとした気分に包まれた。
『ハングオーバー!』出演のイケメン、ブラッドリー・クーパーはその後『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』にも抜擢されるなど、この作品を機に着実にスターへの道をのし上がった。本作では、前作でのヒットで予算がちゃんと確保できたのだろうか……元々の大スターであるロバート・ダウニーJr.を起用。ダウニーは『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』でも無敵の存在感だったから、コメディ作品との相性は抜群。また、ジュリエット・ルイスやジェイミー・フォックスらとの豪華共演も見もの。『ハングオーバー!』とは違い冠なしの本作、二匹目のどじょうが言語の違う日本でも捕れるかどうか、大いに期待したいところだ。
1月22日(土)、シネセゾン渋谷、新宿武蔵野館 他 全国ロードショー
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