旅ゆけば博打メシ
in大村 まさに皿"うどん"と、爆安居酒屋の夕べ
2013 / 01 / 11
12月12日 長崎県大村市 ボートレース大村
12月は大村・賞金女王決定戦→住之江・賞金王決定戦と2週間のロングラン出張。これまで何度となく足を運んだレース場だが、食べ慣れた絶品グルメだけではなく、新たな逸品に出会える旅となった。珍しく1月は出張がほとんどなさそうなので、“W賞金王”で味わった美味しものを2回に分けてご紹介させていただく。今月は大村から。
ボートレース大村は、この連載の第1回で紹介させていただいている。その際にも記したが、グルメにおいては最強ボートレース場であり、その充実度は群を抜いている。前回はチャンポンを紹介したので、ここでは皿うどんにスポットを当てよう。
皿うどんといえば、多くの方は「あんかけがかかった、バリバリの細い麺」を想像されるのではないだろうか。私もそうだった。うどんと言いつつ、その形状や本質はうどんとはまるで異なる食い物。まあ、それはそれでいいんだけど、不思議なネーミングである。
大村「くしま食堂」の皿うどん太麺バージョン。
チャンポン麺にあんかけが乗っていますだが、あれが皿うどんのすべてではない! ボートレース大村「くしま食堂」さんには皿うどんが2種類あり、「細麺」と「太麺」をチョイスすることができる。「細麺」は、あの皿うどんである。そして、「太麺」はチャンポン麺にあんかけをかけたもの。今でこそ、「リ○ガーハ○ト」にもそのメニューはあるが、この「太麺皿うどん」に僕が初めて出会ったのは、このくしま食堂である。
これがまた、あまりにも美味! チャンポン麺はあんかけによく絡み、そのあんかけは絶妙なとろみがついた濃厚な味わい。野菜たっぷりがまた嬉しく、食べ始めたらもう、箸はノンストップで麺と具をすくい続けてしまう。この皿うどんを食べたら、もうヨソの太麺皿うどんは食えませんな。「リ○ガーハ○ト」でも試してみたが、くしま食堂の完勝であった。
くしま食堂はチャンポンも絶品だと第1回で記しているが、必然的に、店に入ってメニューを見上げた途端、パニックに陥る。どっちを食おうか、チャンポンか皿うどんか皿うどんかチャンポンか……うがぁぁぁぁっ! というわけで、今回は約1週間滞在したので、それぞれ2回ずつ味わうことで妥結を見た。帰京してからもなお、夢に見るくしま食堂の皿うどん(とチャンポン)なのである。
大村市内で新規開拓した居酒屋「さくら」。
ドーンとイカが目立っておりますその第1回で記した大村市内の名店「鳥勝」にも当然、足を運んだ。相変わらず、美味。そして安い。
今回は、JR大村駅から徒歩10分ほどにある「さくら」という居酒屋にも行ってみた。佐賀県の名物グルメである呼子のイカや鯨も含まれた刺盛りは絶品。5人で酒席を囲んだのだが、あっという間に美味し魚は胃袋へと消えていった。ここも大村におけるレパートリーに加わったという次第だ。日本酒もたっぷり飲んで一人5000円は決して高くはないだろう。
格が違う?安さ爆発の鳥勝へしかし! 鳥勝の安さといったら格が違う。こちらは4人で楽しんだのだが、まず刺盛りをご覧いただきたい。どうよ、このてんこ盛り! しかもですよ、これがですね、なんと2人前! つまり、4人でこのてんこ盛りがふたつ、である。さらに、焼き鳥盛り合わせは一人10本ずつ。刺身は新鮮で脂が絶妙に乗っており、焼き鳥はタレの味が上品かつ濃厚で肉もまた新鮮であった。
これを食いながら、我々は焼酎のボトルを3本半空けた。てんこ盛り刺盛×2と焼き鳥合計40本と焼酎ボトル3本半。これでなんと1万300円! 一人2500円。値段を告げられて一人1万300円かとひっくり返り、財布から1万円出すとそれを見た店員さんが「300円はいいや」と言ったので4人で1万300円と知ってまたひっくり返った次第である。
笑ってしまうようなスゴい盛り。
で、いったいいくらなのこの皿は?ボートレース場も街の酒場も、大村はまさしくグルメ天国である。賞金女王決定戦の優勝戦後に僕は「賞金王決定戦もこのまま大村でやればいいのに……」と呟いたのであった。
※次回は2月8日に公開です。今回登場の大村・GI賞金女王決定戦、そして次回お送りする住之江でのSG賞金王決定戦(詳細は来月号)の模様は1月11日発売の『BOATBoy』にて。現地からのリアルタイム更新『ボートレース特集』は惜しまれつつ昨年末で休止しましたが、3月の平和島・総理大臣杯で復活予定? 続報はこちらでも。
あとご本人さま登場のインタビューもよろしく!
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