旅ゆけば博打メシ
in住之江 ボートのメッカにて朝は「アタリ屋」、夜も"当たりやっ"
2013 / 02 / 08
12月18日 大阪府大阪市 ボートレース住之江
12月16日に長崎県にあるボートレース大村で賞金女王決定戦が終了し、12月18日からは大阪のボートレース住之江で賞金王決定戦。大村→住之江と転戦し、クリスマスイブまでのロング出張である。
住之江は「ボートレースのメッカ」と呼ばれる全国最大のボートレース場で、最高峰の大一番である賞金王決定戦はほぼ毎年、この地で開催される。というわけで、年の瀬を住之江で送るのは、また聖夜を大阪で迎えるのは、まさしく恒例行事である。
ボートレース住之江の正門を入ってすぐのスタンドに、「アタリ屋」という食堂がある。恒例行事といえば、ここに毎朝通うのもルーティン中のルーティン。開催初日の朝に顔を出すと、すっかり馴染みになってしまった大将と女将さんが笑顔で迎えてくれて、「今年も賞金王でんな〜」と矢の如き光陰をしみじみと語り合うわけである。
アタリ屋通いは、文字通り、毎朝。まず最高なのは、いわゆる開門時刻の前にすでにオープンしていることである。開門を待つお客さんを横目に関係者入口からスタンドインし、アタリ屋に一目散に向かえば、そこには美味しメシがある。ということもあって、開門前の時間帯にはレース場の職員さんや報道陣の姿が多い。
「アタリ屋」のにゅうめん。
エビ天と生卵でゴキゲンな仕上がりにもちろん、開門前からオープンしているということだけが、アタリ屋通いの理由ではない。美味いのだ。何食っても美味いのだ。朝のお気に入りは「にゅうめん」で、これにエビ天と生卵をトッピングするとゴキゲンすぎるハイパー・ブレックファストとなる。にゅうめんは、温かい素麺ね。関西風の薄味の出汁が素麺にマッチし、なんとも優しい味わいで、これはもう朝食には最高! あと、おでんもあるのだが、これ食うと酒飲みたくなるので、仕事の日は見ないふりをしなければならないのであった……。
賞金王決定戦開催期間の6日間、毎日アタリ屋で朝メシ……これがなければ、僕はもはや年を越せないのであります。
さて、大阪といえば食い倒れの街。仕事を終えてレース場を出た後は、美味しメシ花盛りである。どこへ行ってもなにかしら美味しものに出会えるわけだが、大阪に行った際には必ず立ち寄る店が僕にはある。北浜にある「なかお」という店だ。
何屋さんかというと、焼き鳥屋。大阪まで行って焼き鳥屋!? そう首をひねる向きには、何はともあれ大阪遠征の際にはこの「なかお」に駆けつけていただきたい。ハッキリ言って、世界クラスの焼き鳥屋なのだ!
住之江にワールドクラスの焼き鳥屋あり。
あまりにうまそうな「なかお」の鶏刺し肉はもちろん、焼き方にもこだわる大将は、一流店で修業してきた筋金入りの焼き鳥師。次々に繰り出される絶品の焼き鳥は、病み付きになること確実である。特にお気に入りはキモとつくねだ。焼き鳥以外もまた美味い。お造りの盛り合わせ食ったら、鳥肌立ちまっせ。オムレツも箸休めには最高で、さらに締めの鶏飯はこれだけを食べに来たくなるほどの深き味わい。何しろ13席のみの小さなお店なので、予約が取りにくいこともしばしばなのだが、なかおに足を運ばねば大阪に行った気がしない、そんな名店。今年の年末が今から楽しみである。
あと、今回は「国賀家」というお店を新規開拓。これがなんと、島根料理(隠岐料理)の店なのだった。第6回でボートピア松江を訪れて島根料理を堪能したわけだが、まさか大阪はミナミでふたたび出会うことになるとは。珍しい赤貝の酒蒸しと島根の地酒がよう合いました。ナニワで隠岐料理ってのもオツなもんですな〜。
隠岐料理の店、「国賀家」へ。
都会では珍しい赤貝の姿
※次回は3月8日に公開です。今回のSG賞金王決定戦の詳細は本日発売の『BOATBoy』にて!
あとご本人さま登場のインタビューもよろしく!
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