旅ゆけば博打メシ

in宮島＆浜名湖（ついでに岡山）場内は無縁も場外で、牡蠣に鰻の幸せな夜たち

2015 / 02 / 06

1月20日広島県廿日市市・ボートレース宮島
2月1日静岡県湖西市・ボートレース浜名湖

年が明けて、心身に異常を来たした。いや、体調を崩したとかではない。まったくバクチする気になれなかったのだ。さすがにグランプリ→クリスマスイブに大阪へ→クイーンズクライマックス→大晦日に帰京という2週間びっちりの大勝負にクタクタになっていたようで、スポーツ紙などで出走表を見てもまったく奮い立たない。明らかに年末の後遺症が出ていたのである。

そんなわけで、ホームプールである平和島の正月開催に足を運ぶこともなく、もちろん他のレース場（ボートレース以外も含めて）にも出向くことはなく、気づいたら1月はなんと、ボートレース宮島に取材で1回だけ行ったのがすべて、なのであった。しかも、宮島ボートに着いたのが午後4時で、すでに食堂などは閉店準備にかかっていた。何も食えなかったのである。

で、2月1日に急遽、ボートレース浜名湖でイベントの仕事が入った。折しも浜名湖では「出身地対抗戦」なる企画シリーズが行なわれており、このシリーズには全47都道府県のうち、我が故郷である長野県出身者のみが出場していなかった。唯一の信州生まれレーサーである飯山泰がフライング休み中だったのだ（フライングを切ると、出場停止期間を課せられる）。その飯山選手と僕が、信州人不在の穴を埋めるべく、「長野県出身者トークショー」なるものに出演。故郷をおおいにアピールしたという次第なのだ。

しかしながら、浜名湖でも何も食えなかった。到着したら、いきなり弁当を手渡されたからだ。せっかく用意していただいたのに、辞退するのは無礼である。飯山選手と並んで、バクバクといただいたのであった。飯山選手はレーサーなので、半分以上残してたけど（減量が大変なのです）。

というわけで、1月から2月初旬にかけて、レース場グルメはいっさい食っておりません！ごめんなさい！実を言うと、2月もまたちょっと不安なのであるが（長期出張もないし）、どこか行く機会もあるだろうから、乞うご期待。

と、能書きだけで終わらせるわけにはいかないので、夜にいろいろと食いまくったのであります。

まずは広島。冬の広島、である。言うまでもなく、牡蠣の季節！広島に向かう新幹線の車中ですでに、頭の中は牡蠣でいっぱいなのであった。なんだかんだで2泊となったので、初日は「大衆酒場　魚樽」、2日目は「花の舞　宮島別邸」で、2日連続の牡蠣三昧。後者は全国チェーンの「華の舞」の店舗らしいのだが、店内装飾は宮島の厳島神社を模したもので、メニューもものの見事にご当地の食い物ばかりなのだった。こういう店なら、チェーン店もアリですね。刺盛を頼んだら、鳥居の模型が乗っかってるし。

「花の舞　宮島別邸」での刺身の盛り合わせ。宮島らしく鳥居が乗ってます結局、生牡蠣、蒸し牡蠣、焼き牡蠣、牡蠣天ぷら、牡蠣の塩辛とさまざまな種類の牡蠣料理を堪能。天ぷら、美味かったなあ。牡蠣フライとはかなり趣きが違っておりました。

こちら、広島で食した絶品の「牡蠣の天ぷら」あと、塩辛は酒進み過ぎになります！あと、牡蠣以外ではあいなめ、鯛の刺身が美味でした。日本酒は龍勢が気に入った。あとは雨後の月、亀齢を記憶が曖昧になるくらいいただきました。いや〜、冬の広島、最高！

小いわしの刺身もいただきました。「広島くらいでしか見ないですよ」浜名湖イベント後も、余裕で日帰りできる距離ながら、一泊して行きましたぞ?鰻の名店「八百徳」！この店は昨年にすでに紹介しているが、そのときに取り上げたのは鰻茶漬け。今回は、鰻重にチャレンジしてみた。考えてみれば、八百徳で鰻重を食べるのは初めてだ。

期待に違わぬ美味さであります！箸を当てただけで切れていく柔らかさに、まったくしつこさがない、むしろ爽やかとさえ言える甘辛のタレ。絶品！お供は、静岡の地酒である華の舞で、これがまたベストマッチでありました。いや〜、次の浜名湖遠征時には、重と茶漬け、どっちを選ぶか迷うな〜。

浜松に来たら一度は食べたい「八百徳」の鰻。今回は「鰻重」ですよあと、オマケで、2月4日に福岡市内のホテルでボートレースの「2014年優秀選手表彰式典」が行なわれ、その前日、岡山に途中下車して、超お気に入りの「べんがら酒場」で呑んだくれました。日本酒ラインナップは相変わらず充実しているし、さわらの刺身がもう、嬉しすぎる！最近はときどき東京でも見かけるけど、ねっとりした食感や上品な甘みはやはり岡山ならではですなな。岡山で新幹線降りて大正解、の節分の夜だったのである。

福岡のついでに岡山へ途中下車してまで寄った「べんがら酒場」のさわら刺しといったふうに、夜のグルメはなんだかんだで充実していた15年初頭、なのでありました。今年もあっちこっちで呑むど〜。

※次回は3月6日に公開です。今月10日発売の『BOATBoy』は大晦日決戦となった住之江・GIクイーンズクライマックス（賞金女王決定戦）の模様などをお送りいたします。
そうそう、ご本人さま登場のインタビュー、「グランプリ（賞金王決定戦）展望」とその「クイーンズクライマックス（賞金女王決定戦）展望」では答え合わせなども楽しめます。あれ、けっこう当たってる……？