シネマピア
ヘラクレス
世界でもっとも有名な勇者にして、ギリシャ神話最強の英雄〈ヘラクレス〉。彼が打ち立てた数々の伝説のなかでもケタ外れに壮大なストーリーは、恐ろしいモンスターたちと戦う〈12の難業〉。沼に棲む九つの頭の水蛇を叩き斬り、巨大な牙で襲い掛かる大猪をこん棒で殴り、どんな鋭い剣も跳ね返す獅子を素手で倒す。この驚異の戦いを皮切りに、ヘラクレスの超人的な偉業を完璧に実写映画化するという前代未聞の挑戦を成し遂げ、さらに人海戦術のモブシーン、激走する馬と戦車の大軍など、CGに頼らない徹底的にリアルな映像を創り上げた、アクション・アドベンチャー超大作が完成した。
全能の神ゼウスと人間との間に生まれ、神さえも恐れる破壊力と、人間の心を併せ持つ“半神”ヘラクレス。最強の英雄として戦い抜く男を演じたのは、研ぎ澄まされた肉体と、命知らずの荒くれを統率するカリスマ性を誇り、今やハリウッド最強のアクションスターの称号を掴み取った、“ザ・ロック”ことドウェイン・ジョンソン。
2001年に『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド 』で映画初出演を果たして以来、次々と出演作をメガヒットへと導き、『G.I.ジョー バック2リベンジ 』や『ワイルド・スピード EURO MISSION 』に出演した2013年には、「フォーブス」誌が発表した「最も世界興行収入が高かった俳優」で堂々の第1位に輝いた。そのジョンソンが「この役を演じるために生まれてきた」と豪語し、8カ月のトレーニングでさらなる肉体改造を成し遂げ、入念なリサーチで紀元前の英雄の魂を我が物とし、ヘラクレスを21世紀の新たなるヒーローとして蘇らせた。
神々の王ゼウスと、人間の女の間に生まれたヘラクレス(ドウェイン・ジョンソン)は、恐るべき怪物と戦う〈12の難業〉を成し遂げ、生ける伝説となる。時は流れ、紀元前358年。ヘラクレスは金のためだけに戦う傭兵となって、預言者アムピアラオス(イアン・マクシェーン)、戦略家アウトリュコス(ルーファス・シーウェル)、凶暴な戦士テュデウス(アクセル・ヘニー)、女戦士アタランテ(イングリッド・ボルゾ・ベルダル)、ヘラクレス伝説を広める甥のイオラオス(リース・リッチー)とともにギリシャ諸国をさまよっていた。3年前まで、アテネのエウリュステウス王(ジョセフ・ファインズ)に仕えていたが、最愛の妻と子供たちを亡くし、その地を去ったのだ。あとには、ヘラクレスが家族を殺したという噂が残った。
ある時、ヘラクレスは、トラキアのコテュス王(ジョン・ハート)から、邪悪な戦士レーソス(トビアス・ザンテルマン)率いる反乱軍から国を助けてくれと依頼される。高額な謝礼が目当てだったヘラクレスだが、夜も眠らず負傷者を治療する王の娘ユージニア(レベッカ・ファーガソン)、「ヘラクレスのような英雄になる」と誓う彼女の息子、そして戦いに苦しむ罪なき人々を見ているうちに、彼の中で何かが変わっていく。レーソス襲撃の情報が入り、過酷な戦いと卑劣な罠が待つベッシへと向かうヘラクレス。だがそれはまだ、第2章にして真の英雄伝説の幕開けに過ぎなかった……。
「ヘラクレス」を創りだすために、並外れた肉体をさらに強化するトレーニング・プログラムを実行したというだけあって、今までよりさらにパワーアップしたドウェイン・ジョンソンの肉体は見どころのひとつ。アクション映画には、なんといってもこの肉体美が必要だ。数々のアクションスターの高齢化によって、今、生で肉体美を見せつけられるアクション・スターは数少ない。時代設定が紀元前358年とあって、アクションシーンは、至近距離での肉弾戦。3Dでの映像は迫力満点で、思わず仰け反ってしまうほど。中でも、弓矢を得意とする女戦士「アタランテ」のアクションシーンは見応え満点。男臭い映像に華を添える演出だ。ストーリーもアクション映画の王道をいっていて、安心して楽しめる、爽快感のある作品になっている。
そうそう、アクション映画でお決まりの美女も、もちろん登場。
二人のスーパーモデルが、本作で映画デビューを果たした。一人はソチ五輪の開会式でロシア選手団のナビゲーターを務めた、ロシア出身のイリーナ・シェイク(メガラ役)。ポルトガル代表のサッカー選手、クリスティアーノ・ロナウドの恋人としても知られ、二人でスペイン版「VOGUE」の表紙を飾ったことでも話題となった。最近では、米男性誌MAXIMの「2014年の最もセクシーな女性100人」の4位に選ばれ、人気は高まる一方。もう一人は、1993年ハンガリー生まれのバーバラ・パルヴィン(アンティマケ役)。2010年のミラノ・コレクションで、プラダの専属モデルとして華々しいランウェイデビューを飾り、数々のファッション誌に登場、ロレアル パリの大使にも選ばれた。
また、2015年公開予定、大ヒットシリーズの最新作『ミッション:インポッシブル』のヒロイン決定のニュースが全世界を駆け巡った、スウェーデン出身の女優レベッカ・ファーガソン(ユージニア役)が出演。ハリウッドでの注目を約束された女優の大ブレイク直前の姿も見逃せない。
男達の肉弾戦&美女。まさに、アクション映画の王道中の王道といった本作。アクション映画好き、そして、日ごろストレスが溜まっている方にはお薦めの一本だ。ぜひ、この迫力ある映像とサウンドを映画館でご覧いただきたい。
監督:ブレット・ラトナー(『XーMEN:ファイナル・ディシジョン』 『ラッシュアワー』シリーズ)
製作総指揮:ピーター・バーグ/サラ・オーブリー/ジェシー・バーガー
製作:ボー・フリン/ブレット・ラトナー
出演:
ヘラクレス:ドウェイン・ジョンソン
アムピアラオス:イアン・マクシェーン
アウトリュコス:ルーファス・シーウェル
テュデウス:アクセル・ヘニー
アタランテ:イングリッド・ボルゾ・ベルダル
イオラオス:リース・リッチー
レーソス:トビアス・ザンテルマン
エウリュステウス王:ジョセフ・ファインズ
シタクレス:ピーター・ミュラン
コテュス王:ジョン・ハート
ユージニア:レベッカ・ファーガソン
メガラ:イリーナ・シェイク
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
公式HP:http://www.hercules-movie.jp/
公開:10月24日(金)より全国ロードショー
©2014 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
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エンタメ : シネマピア 記:尾崎 康元(asobist編集部) 2014 / 10 / 08