シネマピア
エグザイル/絆
2008 / 12 / 05
子供時代からの友人との絆は、歳をとって大人になってからも容易に途切れることはない。たとえ各々が裏稼業に身を置いてしまっても…だ。 返還間近のマカオ。ボス暗殺を企てたのちに逃亡したウーの消…
ブラインドネス
2008 / 11 / 21
誰も見ていないところでも、我々人間は良識を保つことができるだろうか。そうに決まっている…自身が良識あふれる人間だと自覚している人は言うかもしれない。だが、本当にそうだろうか? 自分の身に…
彼が二度愛したS
2008 / 11 / 13
大人による、大人のための、大人だけの極上ミステリー。『X-MEN』シリーズのヒュー・ジャックマンが、初プロデュース作にして絶品のラブ・サスペンスを生み出した。 世界を動かす街、ニューヨーク。仕事場と家…
Genius Party BEYOND
2008 / 11 / 11
●才能の放し飼い、暴走するアニメーション 2008年の夏は、2本の大きな、メジャーな、外国の映画祭にも出展されたアニメーション映画が公開されたことで「記録」される年になるだろう。もちろんそれは、宮崎…
七夜待
2008 / 11 / 10
浮遊感と通じない言葉。空気を感じる不思議な映画。 カンヌ国際映画祭でカメラドール受賞の劇場映画デビュー作「萌えの朱雀」や、2007年のカンヌ映画祭グランプリ受賞の「殯の森」他、TVCFなどで知られる…
ヤング@ハート
2008 / 11 / 07
誰にでも老いはやってくる。そして死も。ともすれば忌み嫌ってしまうそれらと闘うのではなく、逆にそれらを抱きしめ、楽しんでしまおうというのが本作に登場する老人コーラス隊メンバーたちの生き方である。 ア…
イエスタデイズ
2008 / 10 / 31
誰にでも多かれ少なかれ、親子の葛藤というものはあるだろう。その葛藤をいかに克服していくか? 青春期が抱えるそんな苦悩を、切なくも美しいストーリーとファンタジーで包み込み、そして“許してくれ…
天国はまだ遠く
2008 / 10 / 21
〜緩く過ごす。すべてを赦す。ステキな掌編映画〜 なによりもタイトルの語感が美しい。 印象に残る映画というのは、邦画であれ洋画であれタイトルがイイものが多い。解りやすくシンプルで力強い。 そういう点…
センター・オブ・ジ・アース
2008 / 10 / 20
SF小説の名作、ジュール・ヴェルヌの『地底旅行』で描かれた世界を、3Dという脅威の映像で生々しくリアルに追体験させてくれるのが本作だ。 アイスランドで地質学の調査を行っていた科学…
ICHI
2008 / 10 / 17
折りしも男女平等が叫ばれ、“女性の時代”とも呼ばれている昨今。強い英雄が男性ではなく女性だったとしても、さして違和感はない。 勝新太郎のテレビシリーズが戦後のお茶の間に活力…
その土曜日、7時58分
2008 / 10 / 10
原因結果の法則と言おうか、因果応報と言おうか。良い種を蒔けば良い実が、そして悪い種を蒔けば悪い果実が生る。例え被害を蒙るのが赤の他人であっても、その果実は必ず自分の畑に実ることになる。 舞台はニュー…
フレフレ少女
2008 / 10 / 06
女性が男性用の服を着ていると、それだけでグッときてしまう。男物のワイシャツだったり、はたまた宝塚の男役だったりがそうだ。何故だろう? 体力では男性よりも負けてしまうことの多い女性が、どこか背伸びしてい…
アイアンマン
2008 / 09 / 26
通常スーパーヒーローものといえば、スーパーマンやスパイダーマンやのように何か特殊な力を持っていたり、もしくはガンダムやエヴァンゲリオンのように強いメカを操ったり…と、とにかく人間を越え…
おくりびと
2008 / 09 / 12
死とは、人生の終わりだ。その死をテーマに扱う映画とくれば、当然、重く暗く、観終わったあとにどっぷりと沈んでしまいそうな作品かと想像してしまう。だが本作はそんな先入観を見事に裏切る、心温まるヒューマンド…
スカイ・クロラ The Sky Crawlers
2008 / 08 / 01
夏の空の青さというものは、他の季節のそれよりも一段と濃く、そして深く感じる。どこまでもどこまでも高く、遠く、空の上にある別世界は目を向ける者の心をも飲み込んでいく。その空を舞台に、圧倒的な映像力で「…