シネマピア
フリーダム・ライターズ
2007 / 07 / 17
実話ものやノンフィクションが大流行の昨今だが、良質のエンタテインメント性と大いなる感動をセットにした作品となると、なかなかありえないものだ。本作は、そんな2つの要素を兼ね備えた稀有な作品である。 19…
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
2007 / 07 / 12
【善悪をないまぜにする恐ろしさ】 日本の教育現場で深刻な問題となっている“いじめ”。最近では、いじめ問題の発覚によって自らの指導能力のなさが露呈することを恐れ、教育現場側がいじ…
レッスン!
2007 / 07 / 02
バラエティ番組で芸能人が“芸能人社交ダンス部を結成するなど、老若男女の健全なスポーツとして誰もが認めるところとなった社交ダンス。本作はその社交ダンスを落ちこぼれの生徒たちに教えた熱血先生の…
Genius Party <ジーニアス パーティ>
2007 / 06 / 22
もともと映画とは、現実と異なる世界への探訪でもある。とりわけ、アニメは実写と違い、観る者に未知なる世界への扉を開いてくれる。閉じ込められた暗闇の劇場の中から、何の制約もない、ありとあらゆる思いつく限り…
昼顔【往年の名女優 カトリーヌドヌーブ】
2007 / 06 / 06
前にも書いたが、今年のフランス映画祭の来日団長としてカトリーヌ・ドヌーブが任命されたのを機会に若き日のドヌーブを観てみようとTSUTAYAに走った。可愛らしくも「萌え」る「シェルブールの雨傘(1962…
シェルブールの雨傘【往年の名女優 カトリーヌドヌーブ】
2007 / 06 / 06
1993年より毎年開催されているフランス映画祭もすっかり定着した感があるが、2007年、すなわち今年の目玉は、その映画祭来日団長としてカトリーヌ・ドヌーブが任命されたことだろう。 そのカトリーヌ・…
死刑台のエレベーター【往年の名女優 ジャンヌ・モロー】
2007 / 06 / 06
「もう耐えられない。愛している。愛している。だからやるのよ」 受話器を耳にした女の顔のクローズ・アップに、マイルス・デイヴィスのトランペットが流れ始める。女はジャンヌ・モロー。彼女は自分の旦那を殺すよ…
選挙
2007 / 05 / 30
コメント一切なしで赤裸々に綴る選挙の実態 選挙の裏側なんて、だいたいはテレビやなんかで時おり報じられるくらいである。概してテレビはテレビであるから、当然ナレーターのコメントが入る。それは放送作家がテレ…
ザ・シューター/極大射程
2007 / 05 / 25
アクションモノを観るとき、キャストの動き具合やストーリーもさることながら、注目してしまうのは何といっても役者の肉体である。主演のマーク・ウォールバーグといえば、年初に公開された『ディパーテッド』でジャ…
フランシスコの2人の息子
2007 / 03 / 19
ミュージシャンという仕事で大成するのは並大抵のことではない。それは日本の真裏に位置するブラジルでも同じことだ。 音楽を心の支えに生きる父、フランシスコは、息子たちをプロのミュージシャンにするため、なけ…
輝ける女たち
2007 / 03 / 05
★カトリーヌ・ドヌーヴ10年ぶりの来日決定! 最新作はフランス映画祭2007 オープニング作品 カトリーヌ・ドヌーヴ、というと、「シェルブールの雨傘(1964)」や、「昼顔(1967)」での可憐な…
パフューム -ある人殺しの物語-
2007 / 03 / 02
衝撃にも何種類かある。アクションもののように、画像の中の人やモノのアクティブな動き自体が衝撃的なもの。スプラッタのように、生理的嫌悪感が衝撃を与えるもの。そして本作はといえば、ストーリーそのものが観客…
華麗なる恋の舞台で
2007 / 02 / 27
映画というものは、現実逃避の道具でもある。日常の様々なしがらみから逃れ、別世界へと心を解き放つ。現実からかけ離れたSFもいいが、現実に即し、尚且つ少しだけ浮世離れしているくらいが効果的なこともある。 …
あなたになら言える秘密のこと
2007 / 02 / 26
たとえ辛い過去があっても、たった一人の大切な人がいるだけで生きていける。そんな珠玉のメッセージがこめられているのが本作だ。 心がなくなってしまったかのように、友だちも作らず趣味もなく、機械のように日…
それでもボクはやってない
2007 / 02 / 19
『Shall we ダンス?』の周防監督が日本の刑事裁判制度の問題点を浮き彫りにさせる社会派ヒューマン・ドラマの登場だ。 就職活動中の主人公は面接へ向かう途中、電車の中で痴漢に間違われて現行犯逮捕され…