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第32回 洋楽編 Ozzy Osbourne(その1)
――世界中で愛されるオヤジ、その魅力の謎(笑)
2011 / 08 / 23
毎回、音楽総研では俺のお気に入りのアーティストを紹介してるわけですけども、今回はその中でもお気に入り中のお気に入り、Ozzy Osbourne、そう「オジー・オズボーン」を紹介します!
オジー・オズボーンは、へヴィメタルの始祖とも言われる「BLACK SABBATH 」での活動を経て、80年代の始まりとともにソロデビュー。還暦を越えた今もなお、ヘヴィメタルの帝王としてオールドファンだけでなく、若い世代からも熱狂的な支持を受けています。ヘヴィかつキャッチーで、しかもドラマティック……、という楽曲の魅力だけでなく、ユーモラスなキャラクターもよく知られていて、近年ではオジー一家のドタバタな日常を追ったリアリティ番組『オズボーンズ』の影響で、アメリカではお茶の間でも大人気に。アメリカにお茶の間は無いと思いますけどね。日本のケーブルテレビでもやってたから、音楽は知らなくても見たことがある人もいるかも?
ただ、『オズボーンズ』は全身タトゥーだらけのオジーが、娘のタトゥーを叱る……など、思わず笑ってしまう面白い番組ではあったけど、ファンとしては、オジーを知らない人が観て「変なおじさん」とか思われるのは嫌だなと思ってました。オジーの音楽もそれほど使われてなかったし。オジーのファンが笑うのはいいの。でも、よく知らない人がバカにするのは許せないっす。音楽が素晴らしいからこそオジーは人気があるわけで、オジーの音楽にまだ触れたことがない人は、番組より先にぜひとも音楽を聴いていただきたいと切に願っております……。
俺がオジーを知ったのは中学に入ってすぐの頃、MTVで放送されたPVで。伝説のギタリスト、ランディ・ローズはすでに亡くなっていて、ジェイク・E・リーがギターを弾いていたんだけど、プレイもルックスもカッコ良過ぎ! すぐにジェイクのファンになっちゃった。オジーじゃなく(笑)。そう、オジーの音楽の魅力を語るときにはギタリストの存在が必須。ランディ・ローズ、ジェイク・E・リー、ザック・ワイルド……、それぞれが時代を代表するギター・ヒーローでした。ところが、プレイも見た目もカッコ良い歴代のギタリストに対し、オジーのなんだかヌルっとした歌声はカッコ良いというよりも奇妙で、魅力がわからず。しかも太ってるし、なんだろうこのオヤジ……と(笑)。しばらくの間は、ギターが聴きたくてレコード聴いてました。
つまり、オジーはその間おまけだったんだけど(笑)、その特異な歌声には麻薬的とも言える魅力があって、聴けば聴くほどオジーの歌声に惹かれていったんだよね。俺と同じように、初めはオジーの魅力に気づかずに、「イントロはカッコ良いのに、歌が入ってきてがっかりした」なんて声も周りにあったんだけど、そんな人たちもほぼ例外なくオジーにハマってます。また、一度ハマると抜け出せないんだなー。まさに麻薬的! と、ここまで書いといてなんだけど、オジーの魅力って言葉じゃ説明しきれないというか、正直なところよくわからない(笑)。ライヴでもステージをヨタヨタ歩くだけで(たまにカエル跳び)、全然カッコ良くないんだけど、オジーがいるだけで興奮する。歌声も楽曲もキャラクターも、オジーのすべてが世界中で愛されてる……。なんでだろ(笑)。
そんなオジーですが、一方では、誤解され続けてきた人でもあります。欧米では悪魔崇拝だの黒魔術信奉だの……、そんなこと本気にするなんて日本人には理解しがたいよね。キリスト教の世界観がさほど浸透していないここ日本では、悪魔風のイメージもあくまで演出(失笑)、として受け入れられているように思います。しかし、アメリカでは保守的なキリスト教信者たちのグループがライヴ会場に火を点けたりなんてこともあったそう……。怖いわ! オジーよりも、火を点けちゃった人のほうがよっぽど問題があると思うけどなあ。
他にも、オジーの曲を聴いて子供が自殺したと、その親がオジーを訴えるという事件があったけど(もちろん敗訴)、ひどい言いがかり。オジーが大人の嫌いなヘヴィメタルの象徴として見られていて、両親が子供に聴かせたくない音楽の筆頭だったりするから標的にされたのかね? でも、子供は親が嫌いな音楽こそ聴きたがるよ(笑)。そういえば、Fuckin’〜っていう言い回しはオジーに教わったなあ(笑)。そらアメリカの親は嫌がる。ちなみに、うちの母親はオジーのこと好きでしたけど(笑)。メロディがいいって。……それにしても、人のせいにするなよな(苦笑)。
オジーの魅力は、一度では書ききれない……というか先に書いた通り、言葉に出来ません。でも、ちょっとでも気になった方は、とにかくその音楽に触れてみてほしい! 最初は「変なの」と思ったとしても、気がつけばあなたもきっとその魅力に取り憑かれていることでしょう。自信を持ってオススメしますよ。
……一度では書ききれない、言葉に出来ないのだけれど……えーい、次回へ続く!
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