ikkieの音楽総研

第47回 お題編 Cyndi Lauper
――日本を愛する歌姫へ、お礼のつもりの俺の愛

2012 / 02 / 21

震災からもうすぐ1年ですね……。時間が経つのはほんとに早いです。今回のお題は、震災直後に素晴らしいライヴをやってくれて、その時の約束どおり、3月にまた日本に来てくれる「Cyndi Lauper」です! 前回はちょっと苦労したけど(内緒)、シンディならまかせて!……まあ、前に書いたライヴレポートを読んでもらえば、十二分に俺の思いは伝わると思うんだけど(笑)、今回また、改めてつらつらと思い入れを書かせていただきますね。

cyndi20120221.jpgシンディ・ローパーがデビューしたのは1984年のこと。デビューアルバム『She’s So Unusual 』は大ヒットを記録し、シンディはたった一枚のアルバムでスーパースターになりました。そしてご存知の通り、今も変わらず第一線で活躍しています。それにしても、今にして思うと、デビューしたての新人だったのに、とんでもない売れ方をしてたんだねえ……。デビューアルバムから全米ナンバーワン・ヒットが二曲も出たし、日本でも大人気で、テレビにもいっぱい出てたもんね。意外と下積みの長い人だったりするから(31歳でデビュー)、ポッと出の新人とは一味違うんだけど、それにしたって凄い。「USA For Africa (『We Are The World』ね)」に参加したときだって、ほんとに堂々とした歌声で、錚々たるメンツのなか、いちばん印象に残っているのはシンディ、という人も多いんじゃないかな? 

シンディのアルバムの中で、俺にとって特別なのはやっぱりデビューアルバム。好きな曲ばっかりってことがもちろんデカいけど、それよりも、聴いていた時期が特別なのかな、と思っています。小学生のころ、ほんとによく聴いてたんだよね。寝るときに、ラジカセにタイマーかけて毎日聴いてた。今でもそらで全曲歌えるのは、睡眠学習的な効果があったのかも(笑)?……えー、とにかく、あのころの俺は、洋楽に限らず、音楽に目覚めたばかりだったから、あのアルバムはそれこそ真綿が水を吸うように(笑)、俺の脳みその深いところに吸収されていったレコードなんですよ。今思えば、俺自身の嗜好を固めた(人生を決めた?)、重要なレコードの一枚だったと言えるかも。あ、考えたこともなかったけど、今度「俺の重要なレコード10枚」とかやってみる!?……誰も読みたくないってか(※編集部注・節目の50回目は「俺の重要なレコード10枚」となりました。みなさんお楽しみに)。

でね、俺、あのアルバムを聴くと、頭の中で雪が降るんです。いや、頭がおかしいわけじゃないですよ。雪景色を思いだすというのかな。あんまり覚えてないけど、雪が降ってるような時期によく聴いていたんだろうなあ……。まあ、シンディの曲は、デビューアルバムに限らず、聴くたびにいろんな場面を思い出すんだけど。高校のころ、年上の彼女が運転する車の中で聴いたな、とか、この曲はあの彼女の部屋だった……とか(笑)。バンドにまつわることももちろんありますよ! 文化祭に出るために女の子たちとコピーバンドをやったし、ギターやってた女の子に『Time After Time 』を教えたし……女の子のことばっかりだな(苦笑)。いやまあ、シンディの曲は、それぐらい俺の青春とともにあったんですよ。

みなさんにもきっと同意してもらえると思うんだけど、音楽って、思い出とリンクしているとか、そういうことも重要ですよね。時代ごとのヒット曲って記憶に残っているし、懐かしのヒット曲集とかいうCDを売ったりしているのは、やっぱり、そういうノスタルジーを求めている人が多いってことじゃないのかなあ。もちろんシンディはノスタルジーだけじゃない。今も変わらず素晴らしいアルバムを作っているし、昔の曲だって、今聴いても全然古くない。ただ思い出とリンクしているだけの平凡な曲とは全然違うわけですよ。Time After Timeや、『all Through The Night 』、『True Colors 』に『Unconditional Love 』……もう、名曲だらけだ。俺もソングライターの端くれとして、いつかあんな曲を書きたい。焦がれるほど憧れています。

去年、震災が起きたその日に来日し、悩んだ末に、それでもライヴをやって、その歌声で日本に元気をくれたシンディ。海外メディアのほとんどが、悲惨な状態ばかりを報道していたなか、シンディは電車の車窓からの風景や、オシャレな制服を着た警備員の動画を、「日本のこういうところが好きなの」とインターネットにアップして、世界中に「日本は大丈夫よ」と知らせてくれた。あれからもうすぐ1年。シンディはまた日本に来てくれます。3月11日にもライヴがある。日々の忙しい生活の中、日本人ですら遠いことのように思ってしまうこともあるのに、シンディは忘れずにやって来てくれます。きっと素晴らしい歌を聴かせてくれるはず。……俺、また泣いちゃうんだろうな(笑)。














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