ikkieの音楽総研

第96回 ライヴレポート編 KAWASAKI ROCK CITY(前編)――
FIREHOUSEにWINGER、「さらに充実」を聴ける喜び

2014 / 01 / 21

1月12日、川崎のクラブチッタで行なわれた「KAWASAKI ROCK CITY」を観に行ってきました! Y&T WINGERFIREHOUSE  のアメリカン・ハードロックバンド3つが出演するフェスティバル形式のライヴです。スタンディングでのフェス嫌いを公言している俺ですが(疲れるんだもん)、3バンドぐらいなら平気だろうと参加。大きなフェスだとラインナップに疑問があることも多いんだけど、今回の3バンドなら比較的ファン層も近いんじゃないかな。3バンドとも、現在もヒットチャートを賑わせているというバンドではないけど、古くからのHR/HMファンにはよく知られた存在で、年季の(気合も)入ったロックファンでフロアは満杯!

17時きっかりに一番手、FIREHOUSEのライヴがスタート。FIREHOUSEは90年にデビュー(ジョン・ボン・ジョヴィの後押しもあったとか)、キャッチーでメロディアスな楽曲はアメリカを中心に大ヒットしていました。今回、FIREHOUSE目当てのお客さんは少なめだったと思うんだけど、おそらく一番馴染みのあるファーストアルバム  からの『All She Wrote』、『Love Of A Lifetime』、『Don’t Treat Me Bad』といったヒット曲を中心にしたライヴに客席は大盛り上がり! シンガーのC.J.スネアは見た目こそ少し老けたものの、透明感がある甘いハイトーンは健在……どころか、以前よりも深みが増していて、凄みすら感じさせるほど。ベテランの中には昔のキーで歌えなくなっているシンガーも多いけど、C.J.は違う。CDで聴ける以上の、迫力あるハイトーンは鳥肌ものだったよ。


FIREHOUSE『Overnight Sensation』
メロディアス・ハードロックの大名曲! 発表当時ではなく、あえて最近のライヴをご紹介

C.J.はフロアを盛り上げるのも抜群に上手かった。日本語も得意で、ライヴの最後に飛び出した「ジャアネー! オツカレサマデシター!」なんて言葉は他のバンドじゃ聞けないよね(笑)。発音も良く、お約束の呼びかけ「コンバンハ、トーキョー!」もトキオではなくきちんと東京と聞こえた。けど、川崎は神奈川ですからね。そして、C.J.だけではなく、6年前に観たライヴであまりの正確さに感心したビル・レバティ(G)のプレイもまったく衰えていなかったし、リズム隊の二人はボトムをどっしりと支えていて迫力満点だった。パフォーマンスも派手で、ステージ映えも良い(太ってるけど)。このバンドがただキャッチーなだけのバンドで終わらないのは、リズム隊の二人の力も大きいだろう。日本での人気は下火になっていても、アメリカではツアーを続けているというし、全員が現役感たっぷり。楽しくて、あっという間の60分でした。

二番手はWINGER。フロアが暗転する前に、WHITESNAKEでもギターを弾いているレブ・ビーチ(G)がなぜかステージに飛び出して来て「Yeahhh!」と絶叫、フロアを唖然とさせた(笑)。レブはWINGERだとWHITESNAKEよりリラックスしてる印象だね。仕切り直して(笑)、暗転後にメンバーが登場すると大歓声が起こる! レブもしれっとした顔で再登場。この日はWINGER目当ての人が多かったのか、俺のいたフロア前方は満員電車状態から超満員電車状態に。キップ・ウィンガー(B,Vo)は少し恰幅が良くなったものの、相変わらず男前で、男性化粧品のCMに出てきそうなぐらいダンディ。歌声もパワフルだ。そして、ちゃんと「カワサキ!」と言う(笑)。1曲目から早くもレブともう一人のギタリスト、ジョン・ロス(なんと、現在STARSHIP  にも参加)の高速ユニゾンプレイが飛び出す。ロッド・モーゲンステインのドラムは、滑らか過ぎて反対にシンプルに聴こえるという現象が起こってしまうが、よく聴けば、爽やかな笑顔のまま軽々ととんでもないプレイをこなしていることに気付く。WINGERはやっぱり上手い! そして、恐ろしくタイトだ。


WINGER『Hungry』
数あるWingerの名曲の中でも、この曲が特に俺のお気に入り。胸が熱くなるねえ。
こちらも2007年と、比較的最近のライヴです

今回はファーストアルバム  発売から25周年ということで、三曲目からはアルバムを完全再現。そのためにオリジナルメンバーのポール・テイラー(Key,G)が一時復帰している。『Madalaine』や『Seventeen』といったお馴染みの曲以外にも、『State Of Emergency』等の懐かしい曲がアルバムの曲順通りにプレイされ、フロアは大いに湧いた。昔の名盤を再現するのに、当時のキーで歌えなくなってたら観てるほうはガッカリだけど、キップは以前と変わらず歌えているし、一本調子なイメージもあった当時よりも、表現力が格段にアップしていている。そして、アルバム再現の後も『Miles Away  』、『Easy Come Easy Go  』等のヒットソングがプレイされ、70分ほどのライヴは終了。だいぶ足が痛くなってきてたけど、もっと観たかったぞ!

大ベテラン、Y&Tのレポートは次回たっぷり! 生ける伝説、デイヴ・メニケッティはやっぱり凄かった……。


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とにかくここから アクセス! 動画もあるよん。
http://dokodemoguitar.com/ 













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