ikkieの音楽総研

第109回 ライヴレポート編 JAKE E. LEE'S RED DRAGON CARTEL――
待ってました! まあ読んでくれ!!(前編)

2014 / 07 / 22

先日、渋谷クラブクアトロで行なわれたJAKE E. LEE'S RED DRAGON CARTEL(以下RDC)のライヴに行って来ました! 今回のジャパンツアーは大阪、名古屋と、東京の2公演。全部観に行きたいところだったけど、なかなかそういうわけにもいかず。7月9日と10日に行なわれた東京の2公演を観てきました。その初日、7月9日のライヴレポートを前編・後編の2回にわけてたっぷりとお届けします!

ライヴ当日、思ったよりも落ち着いている自分に拍子抜けしてたんだけど、出かける時刻が近付くにつれてソワソワしだし、結局オープンの1時間前に会場に到着、開演を待ってました。ジェイクのライヴを観るのは25年振りだもの。そりゃあソワソワもします。クアトロは決して大きな会場でないけど、それでも800人ぐらいは入るのかな。80年代のジェイクをリアルタイムで知っているであろう40〜50代ぐらいのファンでいっぱいでした。女性の姿も少なくない。スタンディング形式のライヴが苦手な俺だけど、1日目は7列目、2日目は3列目で観戦。少しでも近くでジェイクを観たいからね!

reddragoncartel20140722.jpg 定刻を5分ほど過ぎてから、特別な演出もSEもなく、ふらっとステージに登場したメンバーを満員の観客が大歓声で迎える。ジェイクは無精ヒゲに髪をゆるく結わえたサムライスタイルで浪人みたい……。半分日本人だし、着流しがよく似合いそうだ(笑)。若いころよりは幾分ふっくらとしたけど、57歳にしては体型を保てているほうじゃないかな。そして、オジー時代の『Ultimate Sin  』でいよいよライヴスタート! バスドラムのリズムに合わせて「オイ! オイ!」と掛け声が起こる。あんまり期待していなかったロニー・マンキューソ(B)と、ヨナス・フェアリー(Dr)のリズム隊は重くタイトで、オジーのバージョンよりもヘヴィに聴こえたのは俺の贔屓目だろうか。全体の音がデカ過ぎて(2日目は耳栓を持参)、それぞれのプレイがどうにも聴こえにくかったんだけど、それでもジェイクのギターサウンドは抜けも良く、以前から定評のあるリズムギターは今も充分にキレがあった。コード・トーンを使ったジェイクらしいギターソロをレコードのまま再現してくれたのには大感激! 華麗なアクションも健在で、目も耳も楽しませてくれる。本物のジェイクが目の前にいるんだ……!

2曲目はRDCのアルバム  から『Deceived  』。スピーディで勢いのある演奏に客席は大盛り上がり。サビでは大合唱も起こり、RDCの楽曲は予想以上に浸透している印象。前評判があまり良くなかったダレン・スミス(Vo)は、声もよく出ているし、ジム・モリソン  を彷彿とするワイルドなルックスも悪くない。盛り上げるのも上手くて、観客にも好意的に受け止められていたと思う。2日目にぷっくりしたビール腹を出したのは大いにマイナスだったけど。そのダレンがジェイク・フェイク(ジェイクオリジナルのトリッキーなテクニックのこと)満載のギターソロで「Jake Is Baaaaaack !!」と高らかに宣言、こちらも当然大歓声で応える! ジェイクが戻ってきた! いやもう、涙が出そう。


『Deceived』

BLACK SABBATHふうの『War Machine  』を挟んでプレイされたBADLANDSの『High Wire  』には、さらなる歓声が沸きあがった。この天井知らずの物凄い盛り上がりぶりには、さすがのジェイクも、どれだけ自分が待たれていたのか気付いたんじゃないだろうか。また引退するなんて言わないでね。それにしても、ダレンが思っていたより良い。動画サイトでライヴ映像を観てはいたけど、やっぱり生で聴くのとは大違いだね。レイ・ギラン(故人)と同じキーで歌えるのは凄いし、たとえ高音を出せたとしても、ダレンのようにカッコよく歌えるシンガーはそういないだろう。続く『Shine On  』はBADLANDSのセカンド  に収録されているから、日本では初披露のはず。BADLANDSの楽曲をライヴで聴ける日がまた来るなんてね……待ち続けた甲斐がありました! 「レイに捧げるよ」と始まった『In A Dream  』でのダレンのソウルフルなヴォーカルも素晴らしかった。実は、ライヴを観るまでは正直言ってダレンの実力を疑問視していたんだけど、ようやくジェイクがダレンを選んだことに納得出来たかも。


『Shout It Out』

BADLANDSの楽曲の連発に客席は大いに沸いたけど、『Shout It Out  』などのRDCの楽曲が実にライヴ映えする曲だったのも嬉しい発見だ。懐メロバンドじゃないんだし、新しい曲にこそ魅力を感じさせるバンドであってほしい。RDCの楽曲には、古くからのファンだけではなく、若いファンも惹きつける魅力があると思う。昔のジェイクと違うという声も、ある意味ではその証拠じゃないかな。若い子たちにも聴いてもらいたいな……なんてことを、ライヴを観ながら考えてました。(後編へ続く)


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