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第115回 ライヴレポート編 NIGHT RANGER――ギタリスト新加入でどうなった? 良かった、こうなった!!(前編)
2014 / 10 / 14
首都圏を大きな台風が通過していた10月6日、渋谷公会堂でNIGHT RANGERのライヴを観てきました! 前回の来日から3年ぶりなのに加えて、来日直前のギタリスト交代という不安要素もあったし、とても待ち遠しいライヴでした。平日の月曜日だった当日、会場にはおそらく40代より上と思われるスーツを着たサラリーマンの方がたくさんいて、もうちょっと開催日を考えてほしいよね……なんて思いつつ見渡した客席はほぼ満席。同会場での前日のライヴはソールドアウトだったというし、日本でのNIGHT RANGER人気はまだまだ健在だ!
定刻の19時を1〜2分ほど過ぎて場内が暗転、AC /DCの『You Shook Me All Nightlong 』が大音量で流れる。客席はもちろん総立ちで大合唱だ。そして、スタッフの野太い声で「Please Welcome, NIGHT RANGER !!」とコールされると、ステージを覆っていたカーテンが一瞬で落ち、メンバー達が登場! ベタな演出だけど、物凄くカッコよくて思わず「おおっ!」と声が出た。ステージには2メートルほどの高さのひな壇があって、そこにブラッド・ギルスと新加入のケリー・ケリーの2人のギタリストが左右に分かれてスタンバイ。その姿に初来日時のステージを思い出したファンも多かっただろう(俺はDVD でしか観てないけど)。
そして始まった1曲目は、11年発表の前作から『Glowin' Up In California 』。少し意外な選曲だったけど、弾けるような明るさのこの曲はオープニングにぴったりだ。ステージ上のメンバー達は実に楽しそうで、こちらも自然と笑みが浮かぶ。ただ、俺の座席は上手側(ステージに向かって右側)のだいぶ端だったからか、サウンドバランスが今ひとつ……。それでも充分に演奏の勢いは伝わってきたけどね。続く懐かしい『Seven Wishes 』、『Rumors In The Air 』とNIGHT RANGERらしいドラマティックな曲の連続に早くも胸が熱くなった。ジャック・ブレイズ(B,Vo)とケリー・ケイギー(Dr,Vo)の2人のシンガーは見た目もさほど変わらず、声もよく出ている。2人とも還暦を過ぎたなんて信じられないなあ。
『Knock Knock Never Stop』
ニューアルバムから。左側のギタリストが脱退したジョエル・ホークストラ
「日本に初めて来たのは31年も前だ。みんなは俺達のずーっと前からの友達だよね。今日はみんなに新しい友達を紹介するよ。ケリー・ケリー!」と、新加入のギタリストのケリー・ケリーをジャックが紹介、客席はケリーに大きな拍手と歓声を送る。短髪で黒髪のギタリストがNIGHT RANGERにいるのは不思議な感じがしたけど、サウンドもルックスも想像よりマッチしていてひと安心……。そしてバンドにはもう1人ケリーがいて、おまけに2人ともイニシャルがK・K。ジャックの「ケリー・ケイギーはKK1でケリー・ケリーはKK2だ(笑)。みんな、KK2に挨拶を!」との言葉に客席は「Hello, KK2!」と応える。ジャックの英語はわかりやすくて、こういうやり取りもちゃんと成り立つんだよね。続いては、この曲をやるのは今夜が初めてという新作からの『Knock Knock Never Stop 』。新しい曲もやっぱりツインギターが堪能出来るNIGHT RANGERらしいサウンドで、古くからのファンも満足しているはず。
ライヴの模様。
コンパクトデジカメ、携帯電話のみ撮影可能ということで撮影も、
ガラケーで撮ったのでこの程度で勘弁ね
今日はエリック・レヴィー(key)の誕生日だということで、ジャックの先導でハッピー・バースデー・トゥ・ユーを合唱。ジャックの「いくつになったんだっけ? 20? 25? 30?」の問いに首を振り続けるエリックに、客席は大笑い。そして「30歳みたいに弾け!」とジャックに命令されたエリックのピアノで始まったのは、名バラード『Sentimental Street 』だ。泣きまくるブラッドのギターソロが素晴らしかったけど、やはり聴きどころはケリー・ケイギーのヴォーカル。ジャックは、「歌うドラマーの中ではケリーが“イチバン”だ。他の有名な5人、ドン・ヘンリー 、フィル・コリンズ 、リンゴ・スター 、ええと……彼らより凄いよ!」と、3人しか出てこなかったけど(笑)、長年の相棒、ケリーを大いに讃える。
『Night Ranger Guitars』
ブラッドがソロを弾いてるのにケリー・ケリーを撮っていたり、
最後にはDAMN YANKEESの曲が流れたり……といまいちわからない編集だけど、
ケリー・ケリーの確かなテクニックは伝わるかと思います
「オジーの曲が聴きたいかい?」とブラッドが弾き始めたのは、ブラッドが以前参加 していたオジー・オズボーン の『Crazy Train 』! ブラッドのギターでオジーの曲が聴けるのはまた格別。続く『Sing Me Away 』ではようやくケリー・ケリーのギターがよく聴こえた。渋谷公会堂は比較的音がいい会場だけど、座席の場所によるんだよね。それにしても、ケリー・ケリー良いじゃないか! 見栄えのする若々しいステージングに確かなテクニック。これならおそらく終盤に控えているあの曲やあの曲も大丈夫だろう。早く聴きたい……! でも、そうするとライヴが終わるってことだし、やっぱり聴きたくない……と複雑な気持ちになっていた俺でした。
『Sentimental Street』
85年のライヴ映像。画質悪いけど勘弁してね
(後編に続く)
※ikkieがなんと「出張ギター教室」を始めてしまいました!
とにかくここから アクセス! 動画もあるよん。
http://dokodemoguitar.com/
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