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第144回 洋楽編 RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW――夢よ再び......!! リッチー・ブラックモアが新メンバーでRAINBOWを再結成!
2015 / 12 / 01
リッチー・ブラックモアがロックシーンに復帰する! 来年6月にいくつかロックフェスに出演するという期間限定ではあるものの、DEEP PURPLEやRAINBOWの楽曲をライヴで演奏するというこのニュースに往年のファンが歓喜の声をあげています。噂のあったジョー・リン・ターナーやデイヴィッド・カヴァデールとの共演は実現しないようだけど、発表されたバンドメンバーにはいずれ劣らぬ実力派が揃っている様子。今回の音楽総研は、新しいメンバーのことを中心にRITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW(以下RAINBOW)をご紹介しますよう! ロニー・ロメロ。
髪が短いけど……リッチーはグラハムの時みたいに怒らないのかな?
『Storm Bringer』
ロニー・ロメロによるDEEP PURPLEのカヴァー。
バンドの演奏はメタル過ぎるけど、ロニーの歌はいいね!
イェンスは天才との声も名高い名キーボーディストだし、リズム隊の2人はリッチーとBLACKMORE’S NIGHTで一緒にプレイしているわけで、実力的には全く問題ないはず。……気になるのはやっぱりロニー・ロメロなるシンガーだ。RAINBOWの歴代シンガーは、全員がHR/HMシーン屈指の実力派。そして、今回はDEEP PURPLEの曲もやると明言しているわけだから、DEEP PURPLEの名シンガー達の楽曲も歌えないといけない。そんなシンガーはそうそういないわけで、だからこそリッチーはRAINBOWを再結成しなかったのかもしれないよね。
リッチーは常々「同じことを繰り返すことには興味がない」と発言している。ジョー・リン・ターナーや、デイヴィッド・カヴァデールの声は好きだが、また一緒にやるつもりはない、繰り返しになるからだ、と。ファンとしてはそこを何とか……と、お願いしたいところだけど、考えてみればジョーやデイヴィッドもほぼ無名な存在だったわけだし、今回のように世の中に知られていないシンガーを迎えるのは実にリッチーらしいとも言える。そして、リッチーはロニー・ロメロのことを「ロニー・ジェイムズ・ディオがフレディ・マーキュリーに出会ったみたいな感じだ。彼がその声で有名になるのは間違いない」と評している。ちょっと褒めすぎな気もしないでもないけど、それが本当なら物凄いシンガーだよね。ロニー・ロメロの詳しい経歴はまだわからないけど、チリ出身で7歳の頃からゴスペルを歌い、ロックに出会ってからはイアン・ギラン、デイヴィッド・カヴァデール、ロニー・ジェイムズ・ディオといったリッチーが共演してきたシンガー達に影響を受けたという。……少し出来過ぎなぐらい、RAINBOWにぴったりなシンガーじゃないか。
『Kill The King』
こちらはRAINBOWのカヴァー。
どういうライヴなのかはわからないけど、会場は小さそうだよね。
ここからRAINBOWでの大ステージへ……。
JOURNEYのアーネル・ピネダのサクセスストーリーを思い出します。
YouTubeでロニー・ロメロを検索してみると、LORDS OF BLACKの他にもRAINBOWやDEEP PURPLEの楽曲を歌っている動画が見つかった。早速聴いてみたらこれが凄い! 難易度の高い曲を歌いこなすテクニックも凄いけど、なにより歌声に魅力がある。個人的にはディオよりもデイヴィッドを彷彿とさせる歌声だと思ったけど、それよりも、そのデイヴィッドに似ているGOTTHARD のスティーヴ・リーやHARDLINE のジョニー・ジョエリを思い出す。ハスキーボイスでブルージーに歌うタイプで、いやもう、めちゃくちゃ俺の好みです。ルックスも良いし、たしかに今後有名になる可能性は充分ある。ぜひともこの人が歌うRAINBOWのライヴを観てみたいけど、今のところはヨーロッパでのライヴしか発表されていない……。
日本でのリッチー人気はいまでも高いままなのに、BLACKMORE’S NIGHTの来日が10年以上実現していないことを思うと、RAINBOWの来日公演が実現する可能性はかなり低いかもしれない。それでも、あれほどもうやらないと言っていたRAINBOWを再始動させたんだから、今後何が起こってもおかしくはないはずだ。日本でも奇跡が起こることを期待したい!
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