トップページ > エンタメ > ikkieの音楽総研
ikkieの音楽総研
第250回 俺らの音楽編―― 祝・連載250回記念! My Favorite Guitar Solo〜こういうギターが好きなのよ
2019 / 12 / 24
2010年に連載が始まったikkieの音楽総研も、気が付けばもう250回! たまには自分で自分を褒めてあげよう。よくやったぞう! さて、今回は、250回を記念して(?)、俺がこれまでに影響を受けてきたギターソロをご紹介。最近はなんだかあんまりグッとくるギターソロがなくてねえ。上手いけどここが良くない、あそこがいまいち……なんてことばっかり言っていたら、じゃあどんなのがいいの? なんてことをバンドメンバーに聞かれまして。そんなわけで、こういうのがいいんだよ、というのを10ソロ(この数え方でいいのか)ご紹介しようかと。ちなみに、ランキングではないので順不同です。
・1ソロめ 『Rumblin’ Train 』/BADLANDS(ジェイク・E・リー)
何度も書いているとおり、俺はジェイクにいちばん影響を受けています。ジェイクはオジー・オズボーンバンド時代にも名演をたくさん残しているし、好きなソロもたくさんあるけど……、ブルージーなフレージングとタメがたまらないBADLANDS時代のこのソロを。ブルージーなギターを弾かせたら、ジェイクはHR/HM系のギタリストの中でナンバーワンだと思う。
『Rumblin’ Train』 BADLANDS
オーディオのみ。この曲調でこれだけの長尺のソロを飽きさせずに聴かせるって凄いよね。
レイ・ギランの歌も素晴らしい!
・2ソロめ 『Crying in the Rain 』/WHITESNAKE(ジョン・サイクス)
ジョンのプレイはとてつもなくエモーショナルで、泣き叫ぶようなプレイは大いに参考にしました。速弾きも凄いけど、ちゃんと一音一音に意味があって、単に速いだけじゃないのがいい。名バラード『Is This Love 』とどっちにしようか迷ったけど、ジョン・サイクスの凄さがより出ているのはこっちかな。
・3ソロめ 『Still in Love with You 』/THIN LIZZY(ブライアン・ロバートソン &スコット・ゴーハム )
オリジナル のソロを弾いているのはゲイリー・ムーアで、ライヴでもゲイリーのバージョンを基本にアレンジしているんだけど、ブライアンとスコットが弾く、この『Live and Dangerous 』のバージョンもまた素晴らしいのです。俺はゲイリーの大ファンですが、このソロに関してはブライアンとスコットのソロのほうが好み。
・4ソロめ 『The Messiah Will Come Again 』/ゲイリー・ムーア
そして、やっぱりゲイリーも。ゲイリーも名演がたくさんあるけど……、1曲まるまるソロと言っていいインストの名曲を。ド頭から鳥肌ものです。こんなふうにギターを歌わせられるようになりたい! 凄く憧れています。
『The Messiah Will Come Again』 ゲイリー・ムーア
何も言うことないです。ただただ素晴らしい……。
・5ソロめ 『Slippin’ Away 』/DOKKEN(ジョージ・リンチ)
ジョージにもたくさん影響を受けました。火が点きそうなほどのアツいソロがジョージの魅力! そしてDOKKENのファンからすると、なんでこの曲? と思われそうな地味な曲かもしれないけど、このソロのタメがたまらないのですよ。
・6ソロめ 『Let’s Go Crazy 』/PRINCE AND THE REVOLUTION(プリンス)
少々意外な名前かもしれませんが、プリンスのギターは素晴らしい! シンガーの割に上手いなんてレベルじゃなく、ギタリストとしても超一流。この曲のラストのブレイクしてからのソロに、小学生だった俺はやられちゃったんだよね。ギターが弾きたい! って強く思ったのはプリンスのこのギターのせいだったかも。
『Let’s Go Crazy』 PRINCE AND THE REVOLUTION
3:12からのプレイに、少年ikkieの心は鷲掴みにされました。
今思えばだけど、プリンスのギターはジミヘンに影響を受けているんだろうね。
・7ソロめ 『Vielleicht Das Nachste Mal (Maybe Next Time) 』/RAINBOW(リッチー・ブラックモア)
リッチーも『Highway Star 』や『Burn 』などの歴史に残る名演がたくさんあるけど、やっぱりこの曲かなあ。リッチーはシンガーのようにギターを歌わせることの出来る人だと思う。泣き過ぎない抑えたプレイがたまらないっす。
・8ソロめ 『Amanda 』/BOSTON(トム・ショルツ)
こちらも意外でしょうか。胸が熱くなる名演! 音数の少ない短いソロだけど、これ以上の音はいらないし、この長さがベスト。無駄な音が一つも無い! 完璧です。
『Amanda』 BOSTON
ごくごく短いシンプルなソロですが、胸がぎゅーってなりませんか。俺はなります。
・9ソロめ 『So Sweet So Lonely 』/DEAD END(足立祐二 )
日本のギタリストの中で、いちばん影響を受けたのは足立祐二さんかもしれない。個性的なフレージングやタイム感、ヴィブラート……、足立さんて他の誰にも似てないんだよね。そしてこのソロはなんとアドリブだったとか。そのせいかライヴだとレコードと同じソロを弾いてくれないんだよなあ。
・10ソロめ 『Shine On You Crazy Diamond 』/PINK FLOYD (デイヴィッド・ギルモア )
他のソロは学生時代に聴いて影響を受けたものばかりですが、デイヴ・ギルモアは大人になってからハマりました。もう、まんまブルーズ・ギターだよね。お酒飲みたくなる……。
『Shine On You Crazy Diamond』 PINK FLOYD
残念ながらロジャー・ウォーターズ(B,Vo)はいませんが、デイヴ・ギルモアの豊潤なギターは十二分に堪能できます。
さて、もっと紹介したいソロはたくさんありますが、なんとか10ソロ書いてみました。なんとなく傾向わかりますよね。やっぱり、いわゆる泣きのギターが好きです。根っこにブルーズがあるかどうか、っていうのも個人的に大きなポイント。最近またテクニカルなギターの人気が出てきたようで、上手い人はほんとにたくさんいるんだけど、ブルージーで胸が熱くなるようなギターを弾く人が少なくて寂しいです。……俺と同じように思っているそこのあなた! ぜひ俺のライヴ を観に来てください。ブルージーで熱いギターが聴けること請け合いですよ! ……250回記念ということで、たまにはこういうのも許してくださいな。
※ikkieがなんと「出張ギター教室」を始めてしまいました!
とにかくここから アクセス! 動画もあるよん。
http://dokodemoguitar.com/
Tweet |