ikkieの音楽総研

第252回 俺らの音楽編 フェンダー・ストラトキャスター―― My Favorite Guitar of All Time !! 語りつくせぬその魅力

2020 / 01 / 21

strato200121.jpg ついこの間、年が明けたと思ったら、もう1月も半ばを過ぎましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。俺はこの半年ぐらいずっと原因不明の体調不良に悩まされていたんですが……、先日、数年前にお世話になっていた整体師さんのことを思い出し藁にもすがる思いで診てもらったところ、1時間弱の施術で半年近く悩まされていた体調不良が嘘のように良くなってびっくりしました。自律神経の失調が原因だったらしく、骨盤の歪みやリンパの流れなどを整えてもらったら、偏頭痛も体のだるさもすっかり取れて、あまりの激変に「ゴッドハンド様!」と整体師さんを拝みたくなりました。まだ完全に復調とはいかないものの、改善のきざしがはっきりと見えています。お先真っ暗、みたいな気分だったのもすっかり回復して、家へ帰る道すがら、新曲のアイディアまで出てきちゃった。やっぱり健康第一ですねえ。

……さてさて、前置きが長くなりましたが、今回の音楽総研はいつもと趣向を変えて、俺が愛してやまないフェンダーのストラトキャスターについてあれこれと。ストラトキャスターは、ギブソンのレスポールと並ぶエレキギターの代表的な存在です。

ストラトキャスター(以下ストラト)の何がいいって、まずはその形。立っても座っても弾きやすいだの音がいいだの、他の理由もたくさんあるけど、やっぱり形が好みなんだよね。他のギターだってカッコいいと思うものはあるけど、ストラトは別格。好きなギタリストが弾いているから、なんて理由ではなく、誰が弾いていてもカッコいいと思っちゃう。今となってはストラトの音が好きだから、ストラトを弾いている人に惹かれるところはあるけど、そもそもは形に惹かれました。

DEEP PURPLE 『Mistreated』
ストラトキャスターといえばジミヘンだ、いーやクラプトンだ、ベックだ……といった声もありましょうが、俺にとってストラトといえばリッチー・ブラックモア! ストラトでハードロックを初めて弾いたのはリッチーでは?
しかし師匠、ストラップがねじれてますぜ……

 


ストラトキャスターの生みの親、レオ・フェンダーはまったくギターが弾けなかったらしく、大量生産がしやすいものとして……、いわば“工業製品”としてストラトを(そのスペックも含めて)デザインしたそうだけど、レスポールは著名なギタリストだったレス・ポール とギブソンが共同でデザインしており(もともとレス・ポールのシグネチャーモデルとして販売)、“工芸品”といっていいほどよく出来たギターだ。まあ、たしかにストラトはレスポールに比べると無骨な感じがするけど、俺からすればそこがいい。俺がレスポールの良さに気付くのはずいぶん後になってからで、子供のころは、なんだか野暮ったいギターだ、なんて思っていたっけ。

respaul200121.jpg ただ、レスポールが野暮ったいと思ったのは、当時(80年代半ば)、レスポールの人気に陰りが出ていた時期だったことも関係しているかも……。あんまり弾いている人がいなかったから、見慣れていなかったのかもしれない。スラッシュザック・ワイルドが登場するまで、レスポールを弾く人はほんとに少数派でした。レスポールのイメージが強いゲイリー・ムーアだって、当時はストラトやジャクソンのストラト・タイプのギターを弾いていたからね。

そう、ストラトはフェンダー製のものだけではなく、いろんなメーカー製のものがあるんだけど、ストラトキャスターという名前はフェンダーが商標登録していて、他社製はあくまでストラト・タイプ、またはストラト・シェイプのギターと呼びます。80年代はそういったストラト・タイプに派手なペイントを施したギターが大流行していてね。そして、そのストラト・タイプのギターには必ずギブソンの象徴的なハムバッカーのピックアップ(マイクのようなもの)が載せられていました。ストラトには通常シングルコイルというピックアップが載っていて、どちらかといえば高域が強調された明るいサウンドが特徴なんだけど、ハムバッカーに替えることによって、ストラトらしさも残しつつ、ギブソンの特徴である中低域がファットなサウンドも得られるという。ストラトとギブソンのいいとこ取り! そして、そのブームを受けてか、フェンダー製のストラトにもハムバッカーを載せたモデルが増えていきました。

EUROPE 『The Final Countdown』
EUROPEのギタリスト、ジョン・ノーラムは現在レスポールを愛用しているけど、大ヒットしたこの曲が収録されたアルバムではストラトを弾いていました。この音ほんと好き!
またストラト弾いてほしいなあ。

 


でも、そうすると純粋なストラトとは言えなくなってくる。フェンダー製のストラトであっても、だよ。シングルコイルこそがストラトのストラトたる所以だと思う。ただ、ハムバッカーは誰が弾いてもそれなりの音が出せるのに対し、シングルコイルはクリアでパワーが控えめな分、ある程度の腕がないとちゃんとした音が出せないんだよね。音がクリアだから、ごまかしがきかないというか……、下手だとすぐにバレる(ハムバッカーは逆の意味で、テクニックがないとクリアに鳴らせない)。

DEAD END 『Serafine』
実はストラト……、というよりシングルコイルの魅力にはっきりと気付いたのは、この曲が収録されたDEAD ENDのアルバムを聴いてからでした。
足立祐二さんの、歪み抑え目でクリアながらも粘り気のあるサウンドは、聴くたびになんだかたまらん気持ちになるんだよね。

 


実は俺自身、シングルコイルのストラトを鳴らす自信がなくて、ずっとハムバッカーが載ったストラト・タイプを弾いてきたという……。まあ、俺がやっている音楽にはちょっと合わないということもあるんだけど。それでもストラト好きとしては、ストラト・タイプではなく、シングルコイルが載った本物のストラトサウンドを鳴らしてやろうという野望もあります。実は、先日シングルコイルのストラトをちゃんと使えるように調整したんだよね。……さすがにそろそろいけるでしょ!


※ikkieがなんと「出張ギター教室」を始めてしまいました!
とにかくここから  アクセス! 動画もあるよん。
http://dokodemoguitar.com/ 













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