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第257回 洋楽編 ALANIS MORISSETTE―― 名盤25周年記念のライヴは残念ながら延期! エモーショナルな歌声に狂気をも感じさせる歌姫、アラニス・モリセット
2020 / 03 / 31
前回、コロナウイルスの感染拡大によるエンターテインメント業界の自粛要請についてあれこれ書きましたが、二週間経った今もまったく収束する様子が見えません。おまけに不要不急の外出自粛要請まで出された先週末には、季節外れの雪まで降るし......、いったいこのところの地球はどうなっているんだ。......そんな外出自粛要請のなか、わたくしikkieはシコシコとYouTubeの動画を作っておりました。わたくしが大ファンのBON JOVIのギターソロを全曲カヴァーするという企画に挑戦しておりまして、まずは彼らのデビューシングル『Runaway 』をカヴァーしてみました。家にこもってばかりで退屈だ......という方にお勧めですよ! ぜひご覧になってください。よかったらチャンネル登録もお願いしますね。 ikkie 『Runaway - Guitar Solo Cover & Lesson』 『You Oughta Know』 『Right Through You』
わたくしikkieのBON JOVIカヴァー動画です。ギターを弾くにあたって気を付けるべきこと、なんてのも解説しているので、ぜひご覧になってくださいね。
さて、宣伝(?)も終わったところで今回ご紹介するアーティストを。4月に15年ぶりの来日が決まっていたものの、コロナウイルス感染拡大の影響により、延期になってしまったアラニス・モリセット です! 今回は名盤『Jagged Little Pill 』の25周年記念のライヴだったとのこと。……そうか、あれから25年も経ったのか。
アラニス・モリセットは74年生まれのカナダ出身の女性アーティスト。アラニスは10歳のころから地元カナダのテレビ番組に出演するなどの知られた存在だったらしく、まだ高校生だった91年にカナダ限定で発表されたデビューアルバム『Alanis』がプラチナム・ディスクを獲得する大ヒットを記録。そして、カナダでもう1枚アルバムを発表した後に、95年発表の『Jagged Little Pill』でワールドワイドデビューを果たす。『Jagged Little Pill』は本国カナダのみならず、世界中のチャートで1位を獲得し、全世界で3000万枚を売り上げる大ヒット作になりました。
初めて聴いたアラニスの曲はこれでした。今聴いてもカッコいい!
俺がアラニスのことを知ったのはこのころで、夜中の洋楽番組(BEAT UKだったと思う)で流れた『You Oughta Know 』を聴いて、「すごくロックな女の子が出てきたぞ!」と、興奮したのをよく覚えている。RED HOT CHILI PEPPERS のメンバーが参加したハードな音像は俺好みだったし、「彼女をファックしながら私のこと思い出したりしてるわけ?」なんていう歌詞にもけっこうな衝撃を受けて、翌日すぐにCDを買いに行きました。そして聴いてみたアルバムは、『You Oughta Know』以外は思っていたほどハードなサウンドではなく、涼し気な空気を感じさせつつもスケールの大きな、カナダ出身アーティストらしいサウンドでした。同じころに大ヒットしていたシェリル・クロウのことも連想したかな。カントリーテイストがありつつも、ループを多用していたり、当時の最先端と言ってもいい要素もあったし、単純に「新しいな」と思ったっけ。あとね、歌詞はやっぱり過激というか赤裸々なものも多かった。なかでも『Right Through You 』での「wine,dine,69me」という韻の踏み方には恐れ入った。ワイン、ダイン、シックスティーナインって......、きゃあ!(69は日本と同じくエッチな意味です)
オーディオのみ。穏やかにも聴こえる曲調ですが、内容はなかなか、です。
予想していたほどハードではなかったとはいえ、エモーショナルで、ときに狂気をも感じさせるアラニスの歌声は魅力的だった。翌年の来日公演も観に行ったよ! 当時、改装前だった赤坂BLITZはフロア以外ではステージが全然見えなくて、1階のスタンドで観ていた俺はイライラしながら柵にしがみついていたんだけど、時にエキセントリックなほど激しいアラニスは、アルバム以上にロックだったし、まだまだ粗削りとはいえ、大物になりそうなオーラが十分にあった。実際、次の来日は武道館だったもんね。ナンバーワンヒットを連発する世界の歌姫になったアラニスを見て、なんだか感慨深かったのを思い出す。アラニスは俺が見つけたんだ! くらいに思っていたんだよなあ(笑)。当時のバンドメンバーなんかに薦めまくっていたし、あの年、俺が一番聴いていたアルバムは『Jagged Little Pill』だったと思う。
ただ、それ以降の大物になってしまったアラニスは、なんだか俺の好みから外れてしまい、あんまり聴かなくなってしまいました。新譜が発表されるたびに聴いてはいたし、何曲かは好きな曲もあったけど……、あまり響かなくなっていたというか。なんだろ、若くて粗削りなところが良かったのかなあ。『Jagged Little Pill』で感じた、ギリギリの緊張感みたいなものに共感していたのかもしれない。大人になったアラニスへの興味が薄れてしまったのかな? 俺が歳を取っただけかもしれないけど。
最近あんまりアラニスの名前を聞かないなと思っていたら、12年の『Havoc and Bright Lights 』以降、アルバムを発表していないんだね。最近は昔と違って、何年もアルバムを発表しないなんてことはザラだし、俺が知らないだけで日本以外ではツアーなんかもやっていたのかなあ。うん、ここ最近のアラニスのことは知らなかったけど、あの『Jagged Little Pill』の25周年ツアーならぜひ観てみたいな。円熟したアラニスもまたいいかもしれない。振替公演が決まったらチケット取らなくちゃね。
※ikkieがなんと「出張ギター教室」を始めてしまいました!
とにかくここから アクセス! 動画もあるよん。
http://dokodemoguitar.com/
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