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第258回 邦楽編 ANTHEM―― 日本HR/HMシーンの重鎮! デビュー35周年を迎え、さらなる飛躍を期待!
2020 / 04 / 14
コロナウイルスの感染拡大が止まりません。首相による緊急事態宣言も発令されましたが、その内容や、記者会見での発言は、俺には到底納得できるものではありませんでした。自粛要請による休業の影響のため、閉店や閉館を決めたライヴハウスや飲食店、小劇場が出てきています。本当にこんなやり方でいいんでしょうか。納得できません......。それでも、気分を切り替えて行きましょう! 今回は日本が世界に誇るヘヴィメタルバンド、ANTHEM をご紹介! ANTHEMは今年でデビュー35周年という大ベテランです。 『Venom Strike』 『Gypsy Ways』 『Empty Eyes』
ANTHEMは85年にデビューしたヘヴィメタルバンド。度重なるメンバーチェンジや解散を経て、現在もなお日本のHR/HMシーンを牽引している重鎮です。俺がANTHEMのことを知ったのは彼らがセカンドアルバム を発売したころで、ギター雑誌なんかでその存在を知ったんじゃなかったかなあ。ギターキッズだった俺は、ヤングギター に載っているようなバンドを片っ端から聴いていたから、何ページにもわたって特集されていたANTHEMも当然聴いてみるわけですよ。ただ、最初の印象はあんまり良くないものでした。
当時の俺は洋楽ばかり聴いていたこともあって、日本語で歌われるHR/HMが苦手だったんだよね。それに加えて、BON JOVIやMÖTLEY CRÜEのようなポップさもあるバンドが好みだったし、ANTHEMの硬派なヘヴィメタルはピンとこなくて。そして、ANTHEMは他の多くのHR/HMバンドと違って、ベーシストの柴田直人 さんが中心のバンドで、ソングライティングも柴田さんが中心だったと知り、なんとなく敬遠してしまった......という記憶もある。今となってはすごくバカみたいだと思うけど、メタルバンドはギタリストが中心じゃないとダメだ、なんてことを思っていたのかもなあ。とんでもない偏見だし、MÖTLEY CRÜEだってベーシストが中心のバンドなのにね。
ところがところが、高校時代にバイトしていた地元のライヴハウス で観たANTHEMのライヴが凄くてね。坂本英三さん(かの有名なアニメタル のシンガーです)から森川之雄さんにシンガーが変わった初めてのツアーだったんだけど、この森川さんが凄かった! 森川さんの野太い歌声は、VOW WOWの人見元基さんなんかを彷彿とさせるほどの迫力だったし、ギターの福田洋也さんも華があって、すごくカッコ良くてね。名ばかりの警備員として洋也さんの真ん前でライヴを観た俺は、洋也さんの手元を凝視していたよ。柴田さんもさすがの貫禄で、なんて凄いバンドなんだと、すっかり宗旨替え。いや、ほんとカッコ良かったのよ。日本語のヘヴィメタルが苦手なのは相変わらずではあったけど、ANTHEMは別格、と、それ以降はとても気になるバンドになったのでした。
わたくしikkieのフェイヴァリットソング! 現メンバーによる超強力なライヴ映像です! アガる!
ANTHEMが解散していた時期には、柴田さんがLOUDNESSに加入したり、最後のギタリストだった清水昭男さんがジャニーズのユニット、トラジ・ハイジ へ提供した楽曲が大ヒットするなど、なかなかの衝撃な出来事があって、それぞれが順調に活動していたように見えたものの、根強い再結成待望論もあり、01年に坂本英三さんをシンガーに迎え再結成を果たす。ただ、森川さんのファンだった俺は、再結成を嬉しく思いつつも、正直なところ、英三さんか......と、ちょっと落胆もしていました。
洋也さん時代の楽曲を清水さんのギターで。清水さんてほんと過小評価されていると思う。ワールドクラスのギターヒーローになってしかるべき実力の持ち主だよ。
英三さん時代の楽曲も。英三さん時代だとこの曲が一番好きかな。リフも歌メロもカッコいい! 英三さんも当然ながら凄いシンガーです。
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