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第260回 邦楽編 OUTRAGE――名古屋発! 日本が世界に誇るワールドクラスの本格派
2020 / 05 / 12
コロナウイルスの感染拡大防止のための営業自粛要請により、長らく営業を休止していた渋谷のあるライヴハウスの閉店が決まりました。俺がやっているユニットのTAI-ONで何度も自主企画イベントをやらせてもらったり、友人のライヴを観に行ったり……、何年か前は毎週のように通っていた場所なので本当に残念です。営業自粛や外出を控えるのは仕方ないこととはいえ、それに対するしっかりとした補償がないのはやっぱりおかしいと思う。今からでもいいから、休業要請に応えた様々な店舗や会社にきちんと補償をしてほしいと思います。ライヴハウスなんて緊急事態宣言が出るずっと前から自粛しているのに……。しっかりとした補償が必要なところに確実に届くようにしてほしい。 『My Final Day』 『Outrage』 『Blood And Scars』
……コロナが収束しないと前置きがどんどん長くなるな。気を取り直していきましょう! 今回は日本が世界に誇る、OUTRAGE をご紹介!国産HR/HMのマイブームは続いております。
OUTRAGEは82年に名古屋で結成され、87年に橋本直樹(Vo)、阿部洋介(G)、安井義博(B)、丹下眞也(Dr)の4人のメンバーでデビューしたヘヴィメタルバンド。NWOBHMやスラッシュメタルからの影響を感じさせる本格派のヘヴィなサウンドで、国内外のメタルヘッズから絶大な支持を得ています。俺がOUTRAGEのことを知ったのはメジャーレーベルからファーストフルアルバム がリリースされたころで、日本のバンドながら、ポリドールの洋楽部と契約を結んだことが話題になったのをよく覚えています。
OUTRAGEといえばやはりこの曲!これ、生で聴くと物凄い迫力です。俺、メタル好きで良かった!と思ったもん。
ジェイムズ・ヘットフィールド(METALLICA)を彷彿とさせる橋本さんの野太いヴォーカルのせいもあって、第一印象は「なんだかMETALLICAっぽい」というものだったけど、ゴリゴリのリフと重いリズムセクションは物凄い迫力だったし、楽曲そのものにも洋楽に負けないほどのスケール感があって、大いに気に入りました。そして、キャッチーなのも良かった。これは決してポップという意味ではなく、耳に残る印象的なフックがあるということ。どんなに激しくてヘヴィなバンドでも、良いバンドは必ずそうなんだよね。METALLICAなんかも、すごく複雑な曲構成だったりするのに一回聴いたらすぐ覚えちゃうような曲が多いでしょ。
OUTRAGEは順調に充実した内容のアルバムをリリースし続け(とくに4枚目の『The Final Day 』の凄さは衝撃的だった)、国内外の支持を確実に増やしていたものの、99年に橋本さんが脱退し、音楽業界からも引退してしまう。後任は見つからず、それ以降は安井さんと阿部さんがヴォーカルを兼任し(安井さんが中心だったはず)、3人で活動を続けることになる。正直なところ、そのヴォーカルが好みではなかったから、この時期のOUTRAGEはほとんど聴いていません……。
3人で活動を続けていた07年、デビュー20周年を記念して橋本さんが一時復帰、そしてファンの期待通り、翌年には正式に復帰が決定!これは嬉しかったなあ。ヘヴィロック寄りになっていた音楽性も元のスラッシーな路線に戻ったように感じたし。ライヴも観に行ったよ。そしてこれ以降、OUTRAGEは不動のメンバーで現在も活動を続けています。
デビュー30周年にして初のバンド名をタイトルにした楽曲。いやもう、カッコいいのなんのって。GOKUAKU HIDO!
最新作のリードトラック。このサビ、ライヴで一緒に歌ったら泣いちゃいそうだな……。
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