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第267回 特別編―― 私的おすすめバラード10選!
2020 / 08 / 18
コロナ禍いまだ収まらず……、俺はライヴの再開もまだ様子見の状況なので、最近はYouTube動画を作ったりしているんですが、バンドのチャンネル にアップした動画のオリジナル曲がバラードなのかどうかで意見が割れまして……。俺はバラードだと思って書いてなかったんだけど、人によってはバラードだと感じる人もいるようで。さて、今回の音楽総研は、俺のお気に入りのバラードを10曲ご紹介。実は前からやりたかったんだよねー。長くなりそうなので、前後編になることを先に予告しておきます。わはは。 『The Chauffeur』 『Against All Odds(Take A Look At Me Now)』 『All Through the Night』 『No More Lonely Nights』 『Try Me』 ※おまけ 『Still Life』 Antlion
バラードというのはそもそもクラシックの曲の形式を表したりするものらしいんですが、今回取り上げるのはもちろんポピュラーミュージックにおけるバラードのことです。みなさんはバラードと聞いてどういう曲を思い浮かべますか? RCサクセション の曲に、その名も『スローバラード 』なんて名曲がありますが、やっぱりあの曲のようにスローテンポで感傷的な歌詞とメロディが乗っている曲を思い浮かべる人が多いんじゃないでしょうか。かくいう俺もそうです。ただ、ことHR/HMに目をやると必ずしもそうとは言えず……、例えばWHITESNAKEの『Is This Love 』はまごうことなきバラードだと思うけど、たまにバラードとして名前の挙がる『Love Ain’t No Stranger 』は違う気がしてしまう。中盤から激しくなる『Love Ain’t No Stranger』は、バラードっていうよりブルーズじゃないかなあ。でも、アコースティックライヴ で披露されたこの曲はバラードといっていいほどのしっとりした演奏だったっけ。……ま、人によって違う、でいいのかもね。
さて、前置きがずいぶん長くなりましたが、まず1曲目。DURAN DURANの『The Chauffeur 』です。このどんより暗い……というか、物哀しい雰囲気になぜだか惹かれるんだよねえ。『The Chauffeur』はセカンドアルバムに収録されている曲ですが、このアルバムだと『Save a Prayer 』のほうがバラードとしては人気があるのかな。でも、それこそ俺は『Save a Prayer』をバラードだとは思っていなくて。暗い曲ではあるけど、どちらかというと妖しい曲だし、哀しさや切なさをあんまり感じないんだよなあ。そのへんもバラードか否かの切り分けポイントかも。しかし、この曲はいまだに歌詞の意味がわからん。
暗い。サイモン、よくあんな姿勢で歌えるなあ……
2曲目はフィル・コリンズ の『Against All Odds(Take A Look At Me Now) 』。フィル・コリンズのことはここにまだ書いたことがなかったかな。HR/HMのことばかり書いている俺ですが、こういう大人なピアノバラードも大好物です。この曲はライヴエイドでフィルがピアノの弾き語りをしたのを観て、感動しちゃってねえ。「Take a look at me now〜」のところのフィルの歌声がたまらん。胸のあたりがぎゅー! ってなります。
こちら、まさに俺が感動したライヴエイドの映像です。
ちなみにピアノの横で待機しているのはこの後に共演したスティング。
3曲目もポップスにしようかな。シンディ・ローパーの『All Through the Night 』です。シンディ・ローパーといえば『Time After Time 』や『True Colors 』という問答無用の名バラードがあるわけですが、俺はこの曲かな。この曲を初めて聴いたころはまだ小学生だったから、歌詞なんかわからなかったけど、すごく感銘を受けて、テープが伸びるまで繰り返し聴いたものでした。この曲を聴いていると、いつも頭の中に雪が降ってくる......。いや、よく聴いていた時期が冬だったんだよね。でも、そうでなくても冬っぽい曲だと思いませんか。この曲みたいに、聴いている人に風景や映像を思い浮かべさせるような曲って凄いよね。シンディが歌うこの曲を生で聴いた時は、いろんな思いがあふれて嗚咽してしまいました。
雪降ってきませんか。
4曲目はポール・マッカートニーの『No More Lonely Nights 』。この曲も子供のころからの特別な曲です。「俺の特別な10曲」を書いた時に、『Let it Be 』とこの曲でどちらを入れるか迷いました。ポールらしい甘いメロディラインと、これまた冬を思い出す切ない曲調。You're my guiding light(きみはぼくを導く光)なんていう歌詞もいいし、PINK FLOYD のデイヴ・ギルモア のギターソロもたまらん。......ああ......、好きだ(笑)。
好きだ(笑)。映画はつまらなかったなあ。
さて、前半最後の5曲目は、先日亡くなったピート・ウェイ が長年在籍していたUFOの『Try Me 』を。イギリスのバンドらしい湿り気と、大人の男の哀愁を称えた名曲です。フィル・モグ の枯れた歌声も、マイケル・シェンカーの胸を鷲摑みにされるようなギターソロも素晴らしい。アメリカのバンドのドカーンと盛り上がるバラードもいいけど、こういう抑えた曲調のほうがグッときませんかね。
こんなに美しいソロってそうそうないんじゃないかな……。
さて、5曲を紹介したところで今回は終了。次回はHR/HMの名バラードを中心にご紹介する予定です。お楽しみに!
俺のバンドのオリジナルです。この曲はバラードだと思います?
※ikkieのYouTubeチャンネルです!
https://www.youtube.com/channel/UC-WSajndNhq0tu7K7-MBEmQ?view_as=subscriber
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