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ikkieの音楽総研
第300回 俺らの音楽編 ikkie ―― 祝・連載300回記念! 時には"私"の話を
2021 / 11 / 24
2010年に始まったこの『ikkieの音楽総研』ですが、今回でなんと300回目を迎えました。300回ですよ、300回! 書き始めたころは、まさかこんなに長く続くとは思っていなかったなあ。節目の度に毎回書いていますが、本当に読んでくださる皆さんと、あそびすと編集部のおかげです。そして、俺! よく頑張った……! まだまだ続けられる限りは続けていきますので、今後も応援よろしくお願いしますね……さて、今回は特別編ということで、久しぶりに俺の音楽活動のことを書いてみようかな。時には“私”の話を。
わたくしikkieは、姉の影響で小学生のころからDURAN DURANやCULTURE CLUBなんかの洋楽を聴いている、ちょっと早熟な子供でした。中学生になってギターを手にしてからは、バンド一筋! 同級生たちとバンドを組んで、高校になると地元のライヴハウスに出るようになって……。それから数えること30年以上、アラフィフになった今も、いまだにあの頃と変わらぬ情熱を持って音楽活動を続けています。プロのミュージシャンとしてステージに立ったり、レコーディングに参加したりもしていますが、やはり自分の音楽をやるほうが性に合っているかも……という思いもあり、最近はもっぱら自分のバンドばかりやっております。
最初に紹介させていただくのは、2003年に結成したTAI-ON(タイオン)。それまで長いことやっていたハードロックバンドが活動を休止してくさくさしていたところに、「メンバーいないんなら打ち込みでいいじゃん。テクノとかトランスにブルージーなギター入れてCyber Bluesとか名乗っちゃえば?」なんてアドバイスをもらい、それは意外と面白いかもしれん……と、打ち込みユニットを他でやっていたギターヴォーカルのYASAGUREに声をかけ、お互いのサイドプロジェクトのような形で始めて、気が付いたらもう18年。いや、あらためてびっくり。最近はあんまり活動できていないけど、始めた当初はたくさん主催イベント をやって、東京の打ち込みバンド界隈では少し名前も知られるようになりました。
TAI-ON 『ホシウタ』
ブルージーでメロディアス……、俺の名刺っぽいソロです。
後ろの壁になんだかすごいバックドロップがかかっていますが、柿田祭というイベントに出演した時の映像です
TAI-ONがやっているのは、ジャンルでいえばざっくりデジロックってことになるんだろうけど、そのジャンルだとギターは脇役なことが多いから、同じジャンルの他のギタリストはコードとかちょっとしたリフを弾くだけの人がほとんどでね。そんなジャンルの中で、トランスのトラックに乗せてギターソロを弾きまくっていたら珍しがられちゃって、いろんなイベントに呼んでもらえるようになりました(YASAGUREが作るトラックも良かったし)。ちょっと有名なDJが気に入ってくれて、クラブでかけてくれたりしたこともあったなあ。クラブに集まるような人たちがHR/HM好きな俺の曲で踊るという、珍しい光景を目にしたよ。そして、このトランスにギターソロ作戦はけっこう有効だったらしく、だんだん人の目に留まるようになって、仕事の依頼がくるようにもなったんだよね。……あのままHR/HMの世界にだけいたら、俺はもっと埋もれていたかもしれない。
とはいえ、やっぱりハードロックをやりたいという気持ちも強く、ゴリゴリの王道ハードロックバンド結成も目論んでいたものの、どうにも上手くいかず、前から何か一緒にやろうと話していた女性シンガーの小鬼“cornie“と、イベントでやったGUNS N’ ROSESのコピーバンドで意気投合したイジー役のギタリスト、Kgoと組んだバンドがAntlion(アントライオン)です。俺が書く曲の中には女性が歌ったほうがよさそうだな、と思う曲もいくつかあったし、王道のハードロックバンドとは別に、女性シンガーのバンドをやってみたいとも思っていたんだよね。cornieは英語でも歌えるし、そこもバンド結成の大きなポイントでした。
Antlion 『Lately』
Skunk Anansieのカヴァーです。
これ、インスタにアップしたときにシンガーのスキンが「Love this !」ってコメントをくれて、
なんと本家のYouTube再生リスト(Skunk Anansie Covers)にも入れてくれました!
そして、Kgoはアンディ・マッコイとか、ジョー・ペリーみたいなロックンロール寄りのギタリストで、ハードロックが得意な俺とはスタイルが違うんだけど、俺が弾く王道ハードロックなリフに、Kgoはボトルネックなんかのちょっと違うアプローチを加えてくれる。俺だけだと思いっきり80’s的な古臭い曲になりがちなところを、Kgoのギターが入ることによって緩和されるし、普遍性を持った曲になるんだよね。TAI-ONの相方のYASAGUREも俺と全く違うスタイルのギターを弾くし、俺はそういうギタリストとやるのが好きみたい。まあ、ギタリストに限らず、一人じゃ考え付かないような曲が出来るのがバンドの面白いところ。YouTube にアップしているのは今のところcornieと二人でやっているカヴァー動画がメインだけど、そのうちKgoも含めたフルメンバーでのオリジナルもアップする予定です。期待していてくださいね!
※Instagram にはオリジナルも少しアップしています。
Antlion 『In These Arms』
BON JOVIのカヴァー。
『Lately』の頃よりは動画編集が上手くなったかなあ。キーは原曲から変えています
さて、最後に紹介するのはわたくしikkieのソロ活動でございます。実はハードロックとは別に、バンドじゃやれそうにない、しっとりしたバラード中心の曲を弾き語りでやったりもしているんですが……、最近YouTube にアップしているのは、BON JOVIのギターソロ全曲カヴァーという無謀なチャレンジ動画。スタートして1年半ほど経ってまだ8曲しかやっていないので、全曲カヴァーなんていったい何年かかるのか(笑)。もう少しペースを上げる予定ではいますので、こちらも期待していてください。
ikkie 『Born To Be My Baby』
BON JOVIのギターソロ・カヴァー。
我ながら、なかなかリッチーのプレイに肉薄できたのでは? と思っています……
が、友人には「ikkieの出汁が出てるね」なんて言われました
コロナの影響が大きいとはいえ、2年近くライヴをやれていないし、音楽活動も順調とは言い難い……。それは俺にとって大変なストレスで、正直なところ、何のために生きているのか、なんてことを考えてしまうこともあります。それでも音楽から離れるなんて俺には出来ないし、少しずつ、ほんの少しずつでも、活動を再開していくつもりです。ikkieの音楽総研は、目指せ連載500回、かな? こちらも、楽しみつつ、がんばります。今後とも、応援よろしくお願いします! 連載300回、ありがとう!
※ikkieのYouTubeチャンネルです!
https://www.youtube.com/channel/UC-WSajndNhq0tu7K7-MBEmQ?view_as=subscriber
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