ikkieの音楽総研

第329回邦楽編アンジェリーナ1/3 ―― ikkieの音楽総研は、2023年もアンジー推し！

2023 / 01 / 10

あそびすと読者の皆様、謹賀新年でございます。年末年始のお休み、皆様はゆっくりできましたでしょうか。お仕事だった方もたくさんいらっしゃると思いますが……。俺は28日の夜に発熱してしまい、PCR検査は陰性だったものの、年末年始はほぼ自宅療養でした。ニュースなんかで見聞きしたとおり、発熱外来の電話は繋がらないし（30日にようやく予約が取れた）、病院に行っても一般外来とは違う入り口から入ったうえに、ものものしい防護服を着たお医者さんに診察を受けるというのは、やはり異常事態だな、と実感した次第でございます。今年も引き続き健康第一！　元気が一番、元気があればなんでも出来る……ほんと、元気がないとなんにも出来ないもんね。……さて、2023年、最初の音楽総研は、“元気があればなんでも出来る！”を体現しているかのようなアンジェリーナ1/3をご紹介！　2022年のアンジーの活躍には、目を見張るものがありましたね。

“気になるひと”として紹介して以降、アンジーのことはここで何度も書いているから、音楽総研読者の方にはもうお馴染みかな？　アンジーはまだ高校生だった2019年に10周年を迎える女性メンバーのみで構成されたロックバンド、Gacharic Spinにマイクパフォーマーとして加入、現在はバンドのみならず、ラジオパーソナリティや地上波のバラエティ番組への出演など、活躍の場を広げています。アンジーの魅力的なキャラクターは、いつかきっと世に認められるはず、とは思っていたものの、去年の活躍は俺の想像以上でした。アンジーを見出したリーダーのF チョッパーKOGA　なら、これくらいの活躍を予想していたのかなあ。だとしたらKOGAちゃん、すごすぎる。

『Gacharic Spin 「Forever 9teen」 Music Video (Short Ver.)』
ラジオやテレビでアンジーに興味を持った人にはぜひアンジーの歌を聴いてもらいたいなあ。
ちなみにこのMVのディレクションはアンジー！

ラジオ番組での達者なトークを聴いて、アンジーおもしろいなー、今でも『HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP』とか『うたばん』みたいな音楽番組があれば、ダウンタウンや石橋貴明に気に入られそうなのに、なんてことは思っていたけど、まさか音楽番組ではない『サンデージャポン』に出て、爆笑問題やみちょぱといった錚々たるタレントたちに混ざって、堂々とコメントするなんてね。しかも、出演は一回だけではなく、いまや準レギュラーといってもいいポジションだし、単独ロケまでこなす！　すごいぞ、アンジー！

このブレイク（もうそう言っていいでしょう！）のきっかけは、ラジオを通して交流のあった100年に1人の天才と名高い講談師、神田伯山　のラジオ番組の代役を務めたことでした。この放送を聴いた爆笑問題の太田光や放送作家の高田文夫といった話芸の達人たちが、「伯山の代役をやったアンジェリーナなんとかってのがおもしろい」と自身のラジオ番組で話題にし、アンジーはいつしか“伯山の妹”として知られるように。そして、太田光にいたっては、アンジーのことを「次世代のラジオをしょって立つ存在」とまで評している。そして、代役出演後すぐに同じTBSラジオで特番が決まり、文化放送でのレギュラー番組　も始まった。そして、昨年末から3ヶ月限定ということではあるものの、TBSラジオでのレギュラー　も始まったし、この調子でいけば、次世代のラジオスターになるのも、あながち夢ではないかもしれない。

『【ドッキリ】おまたせしました。』
次世代ラジオスターの誕生前夜？　アンジーの最初のラジオ番組が発表されたのはこのドッキリでした。
アンジーの顔がまだ子供っぽい！

Gacharic Spinのファンはアンジーと同世代は少なめのようで、アラフォー、アラフィフ世代が多く、アンジーも悪い意味ではなくラジオで「うちのお客さんはおじさん（おばさんも）多いんですよ！」と言ったりもしているけど、まあ、それもよくわかる。Gacharic Spinの音楽にはおじさん世代がグッとくるようなエッセンスがたくさん詰まっているし、アンジーもおじさんが好きになりそうな要素（ロックな歌声はもちろん、まっすぐな性格や、気持ちの熱さだとか）をいくつも持っている。かくいう俺もアラフィフのおじさんですが、アンジーのラジオを毎週楽しみにしているし、インスタライヴ　の配信告知を今か今かと待ち受けている......。そんなこと今までやったことがなかったんだけど、YouTubeの生配信　にコメントしたりなんかして、アンジーがそれに答えてくれると、なんだかほっこりしちゃってねえ。握手会だのサイン会だのには参加していないけど、「そうか、これが推し活か」なんて、初めて実感している次第であります。......推し活、楽しいのね。

『I wish I』
昨年7月のライヴ映像から。この曲を歌うアンジーを観るたびに泣きそうになってしまう

アンジーがテレビに出始めたころ、アンジーには華があるし、キャラクターもいいから、きっとどんどん売れていくな、と嬉しくなりながらも、実は、アンジーがタレントになってしまうんじゃないか、という、不安なのか寂しさなのか、なんだかよくわからない戸惑いが少しあったことを告白しておきます。あくまでアーティストとして売れてほしいな、と。でも、それはアンジーが「テレビに出るのもラジオに出るのも、Gacharic Spinを知ってもらうため」と、はっきりと否定してくれました。あくまで音楽を聴いてもらいたい、と。......そんなのもう、応援するしかないよね。ikkieの音楽総研、今年もアンジー推しでいかせていただきます！

（文中敬称略）

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