ikkieの音楽総研

第354回 邦楽編 VOW WOW ―― 夢よ、ふたたび! VOW WOWが2024年6月にライヴを開催!

2024 / 01 / 09

あそびすと読者の皆さま、謹賀新年でございます。年明け早々、またしても大変な地震が起きてしまいました。今回の地震で被害に合われた方へ、心よりお見舞いを申し上げます。

わたくしikkieは石川県出身です。実家は金沢市内で、幸いにもたいした被害はなく家族も全員無事でしたが、今までに経験のない揺れだったとのことでした。同郷の友人から、通ったことのある道路が陥没していたり家が倒壊していたりする写真などが送られてきて、大変ショックを受けています……。またそれが、ニュースではほとんど報道されていない地域だったりするんですよね。災害のあった地域が地元でないと、こういう状況になっていることは知らなかったと思います。被害のすべてを報道することなんて出来ないのはわかっていますが、報道されていない地域でも被災された方はたくさんいます。被災された方すべてが、一刻も早く、安心、安全な生活が送れますように。どうか、どうか、これ以上被害が広がりませんように。

……こういう時にこんな原稿を書いている場合なのか、などといつも悩んでしまうのですが、被害を受けていない地域にいるのなら、いつも通りの生活を送るのも大切なこと、と自分に言い聞かせて、今回もいつも通りの音楽総研をお届けします。ほんの少しでも、皆さまが楽しい時間を過ごすお手伝いが出来たら、と思っています……。

さて、今回の音楽総研は、6月にライヴ を行うことが発表されたVOW WOW! 久しぶりの嬉しいニュースでした。

vowwow.jpg
VOW WOWは70年代から活躍していた日本を代表するハードロックバンドのBOWWOW を前身としたバンドで、山本恭司 (G)、新美俊宏 (Dr)、佐野賢二(B)のBOWWOW時代からのメンバーに加え、人見元基 (Vo)、厚見玲衣(Key)が加入し、バンド名の頭文字を“V”に変更して1984年にファーストアルバム をリリース。人見元基の圧倒的な歌唱力と、完成度の高い楽曲で世界的にも高い評価を得ています。また、1986年に渡英し、本格的に世界規模での活動を開始。WHITESNAKEBLACK SABBATHブライアン・メイのバンドなどでも活躍した著名なベーシストのニール・マーレイが加入するなど(1989年に脱退)、まさにワールドクラスのバンドでしたが、1990年に惜しまれつつ解散。

解散後はメンバーそれぞれが別々のバンドで活動しつつ、山本、新美の2人はBOWWOWを再結成させる。厚見はCASINO DRIVEや忌野清志郎のバンドで音楽活動を続けていたが、人見はなんと高校の英語教師に転身。年に数回は(おそらく学校の夏休み期間など)セッションライヴなどに参加するも、音楽業界からは引退。個人的にはBOWWOWよりも圧倒的にVOW WOWの音楽が好みだったし、なんといっても人見元基の歌声のファンだったので、BOWWOWの再結成はあまり熱心に追いかけずにいました。ギタリストのはしくれとして、山本恭司さんのギターにはいつも敬意を持ってはいたけども......。

『Don't Leave Me Now』
やっぱりこの曲がフェイヴァリット! 初めて聴いた時は「ほんとに日本人?」とびっくりしました

 


元基さんは、音楽性や芸術性よりもコマーシャリズムが優先される音楽業界に嫌気が差して引退を決めたようだけど、VOW WOWの最後の頃にアメリカに活動拠点を移動したのがよくなかったのでは、なんてことを勝手に想像しています。昔も今もアメリカが世界の音楽業界の中心であるとはいえ、VOW WOWがアメリカ? という違和感を覚えたのは俺だけじゃなかったはず。イギリスのほうがVOW WOWの音楽には合っていると思うし、いくら音楽性が高くても、アメリカでヒットしそうな音楽ではなかったよね。グランジやオルタナが盛り上がるのはもう少し後のことだったけど、ドラマティックでゴージャスな楽曲が持ち味のVOW WOWが当時のアメリカの流行から外れているのは明らかで、音楽性の変化を求められたりもしたんじゃないだろうか。VOW WOWほどのバンドが、アメリカではレコード会社との契約を結ぶことが出来なかったというのが本当であれば、実力の問題であるはずがないし、アメリカ向けではなかった、ということだったのでは。アメリカではロックもあくまでショービジネスで、ショービジネスはコマーシャリズムの最たるものだよね......。

『Nightless City』
曲はカッコいいんだけどこの衣装はどうなんだろう......

 


まあ、俺の憶測なので、まったく違う理由なのかもしれないけど、とにかく元基さんは引退してしまった。引退して以降のライヴ映像がいくつかYouTubeにアップされているけど、そこに映る元基さんは、リラックスして純粋に音楽を楽しんでいるように見えて、あの元基さんに対して微笑ましい気持ちすら覚えるほど。ファンとしてはVOW WOWでの鬼気迫るような歌唱や、あの頃の楽曲を聴きたいと思ってしまうけど、あの姿を見てしまうと、ね。でもやっぱり、今回発表されたライヴのように、何年かに一度でもいいからVOW WOWで歌ってほしい! とも思ってしまうんだよね。これまでに何度か行われた再結成のライヴは観に行けなかったし、今回はぜひ観に行きたいと思っているけど......、チケット取れるかなあ......。

『Shot in the Dark』
こちらはイギリスでのライヴかな? 当時の海外での人気ぶりがわかるね!

 


今回のライヴは、昨年の5月に亡くなられたドラマー、新美さんの一周忌追悼ライヴでもあります。アーティストが亡くなってしまうこともあれば、自分にだって何が起こるかわからない。いつでも、いつまでも好きなアーティストのライヴが観られるわけじゃないよね......。観たいライヴは出来るだけ観に行く! 健康に、健全に、毎日を大切に生きていきましょう。

ikkieの音楽総研、今年もよろしくお願いします。

 
 


※ikkieのバンド、Antlionのシングルがリリースされました!
ストリーミング&ダウンロードはこちらから
https://linkco.re/vPZ00Quz?lang=ja 


※ikkieのYouTubeチャンネルです!
https://www.youtube.com/channel/UC-WSajndNhq0tu7K7-MBEmQ?view_as=subscriber 











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