ikkieの音楽総研

第357回 ライヴレポート編 NEMOPHILA ―― 地獄のゆるふわ、日本武道館に立つ! (前編)

2024 / 02 / 20

2月17日に行われた『NEMOPHILA 5th Anniversary 〜地獄のゆるふわ LIVE at 日本武道館〜』を観てきました! NEMOPHILAのライヴはいつも配信でしか観られていなかったから、ようやく生で体感出来る! と、わくわくしながら会場へ向かいましたよ。

※以下、セットリストなどのネタバレを含みます。ぜひ配信中のアーカイヴ をご覧になってからお読みください。

nemo_budokan_1.jpg


会場に入ってまず目に入ったのは、ステージ中央のバックドロップとステージの左右に配されたNEMOPHILAの巨大なロゴマーク! それを見て、ほんとにこんなに大きなところでやるんだな……と、なんだか感動してしまった。生で観るのが初めての俺でさえそんなだったんだから、活動初期のライヴハウスから彼女たちを見続けてきた人たちは、感無量だったんじゃないかな。この日は残念ながらソールドアウトとはいかなかったようだけど、俺のいた二階席から見た感じだと、9割は埋まっていそうでした。客層は予想通り年齢層高めの男性が多いようだったけど、こんなヘヴィなサウンドのバンドのライヴにしては女性も多かったかも。女性から見てもきっとNEMOPHILAはカッコいいよね。

nemo_budokan_2.jpg

こんな席でした。ステージはだいぶ遠かったけど、メンバーはオーラが凄くて大きく見えました!

 


定刻を10分過ぎたころに客席が暗転して和風なSEが流れ、沸き上がった大歓声の中、むらたたむ(Dr)、SAKI(G)、mayu(Vo)、ハラグチサン(B)、葉月(G)の5人がステージに登場! ドカン! という大きな爆発音とともにニューアルバム に収録の『RISE 』でライヴはスタート。フロントの4人は早速ステージ前方に置かれたお立ち台に乗り、客席を煽る、煽る! 二階席からはさすがにメンバーの表情までは見ることが出来なかったけど、遠目で見る限り、それぞれのパフォーマンスに固さは感じられず、堂々としていて実に頼もしい。初めての武道館だとは思えない! ......そう、ここは武道館、残念ながらサウンドは良好とはいえず。ドラムやベースの細かいフレーズが聴き取りにくい。それでも、重低音と塊のような音圧は十分に伝わってきたし、曲に合ったライティングがとにかく素晴らしく、大会場ならではの演出に胸が躍る。そして、疾走感あふれる『鬼灯 』で「行くぞ武道館!」とシャウトしたmayuの声は爆音の中でもよく通る! 想像していた以上に凄いシンガーだ。

『RISE』

 


続いて『雷霆 -RAITEI- 』、『ZEN 』と怒涛のようにアグレッシヴなナンバーをプレイし、ここでようやくMCタイム。客席を見渡し、「こんなにたくさんの人がいてくれるとは思いませんでした」と、武道館での集客に不安があったことを告白したmayu。それはもしかするとファンの側も同じだったかもしれないけど、メンバー全員の堂々としたパフォーマンスに、NEMOPHILAが武道館のステージに立つに相応しいバンドだとあらためて感じていたはず。全員の存在感が凄くて、ステージが小さく見えるほど!

Enigma 』、『AMA-TE-RAS 』、『OSKR 』、『Justice 』とニューアルバムから4曲続けてプレイ。どの曲も音源以上に勢いや重さを感じ、ライヴ映えする楽曲ばかりだ。演奏を終えて「レコーディングが大変だった」と話すmayuに、「ライヴも大変」と補足を入れる葉月。「去年はワンマンツアーやったよね? 対バンツアーと、ホールツアーと……何やったっけ?」と、全然覚えていない様子のSAKIに思わず笑ってしまったけど、それだけハードなスケジュールだったということだろう。そんなスケジュールの中、こんなに魅力的な曲が揃った素晴らしいアルバムを届けてくれたことに感謝したい。

『AMA-TE-RAS』

 


「今回の衣装はハラちゃんの仲間がイチから作ってくれたんですよ!」と、mayu......しかし、そのハラグチサンはステージから姿を消していて、何かトラブルでもあったのかと思っていたら、戻ってきたハラグチサンが「1曲目からスボンのチャックが下まで下がってた」と、まさかのハプニングを告白(笑)。たむと葉月のアップにしたヘアスタイルと、ゆったりとした衣装のフォルムにおじさんの俺は昔懐かしい竹の子族を連想してしまったけど(ハラちゃんの衣装はジミー・ペイジのドラゴンのスーツを思い出した)、メンバーそれぞれのイメージに合わせた和風なアレンジの衣装は、とても素敵でした。

「手拍子いけますかー?」と始まった、アヴリル・ラヴィーンがやりそうなポップなパンクチューン『Waiting for you 』でガラッと雰囲気を変えたあと、続いてプレイされた『Night Flight 』が個人的には前半のハイライトだったかも。80年代のユーロビート調のキャッチーなサビには中毒性があるし、ライヴで聴くと音源以上にヘヴィだったりもして、イントロからいきなりサビに入るところでは、あまりのカッコよさに、思わず「おおっ!」と声が出てしまった。EDMを取り入れた曲調に合わせて、紫や緑を基調にしたレーザーやネオン風のライティングで武道館が一気にクラブに変わり、パリピになった気分で(?)コミカルな振り付けを一緒に踊るのがなんとも楽しい! メンバー全員が黒いサングラスをかけて真顔で演奏するのもユーモラスでいい。こういうところもNEMOPHILAの魅力だよね。

『Night Flight』

 


......さて、ライヴも中盤、盛り上がってきたところですが、今回はここまで。次回に続きます!


※後編は3月5日更新の予定です。お楽しみに!

(文中敬称略)

 
 


※ikkieのバンド、Antlionのシングルがリリースされました!
ストリーミング&ダウンロードはこちらから
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