ikkieの音楽総研

第374回 邦楽編 ―― Gacharic Spin 結成15周年、名曲揃いの大傑作をリリース!

2024 / 10 / 22

ジェイク・E・リーが銃撃を受けたとの衝撃的なニュースが飛び込んできました。ニュースによると、10月15日の早朝(深夜2時過ぎとの情報も)、自宅のあるラスベガスで愛犬ココの散歩中に何者かに3発もの銃撃を受け、集中治療室で治療を受けているとのこと……。ジェイク個人を狙った事件ではなく、無差別銃撃の被害にあったとみられているそう。幸いなことに命に別状はなく、完全に回復する見込みで、ジェイクはRed Dragon Cartel公式Facebook にも無事であることを投稿しています。命に別状がなくて本当にホッとしたけど(ココちゃんも無事)、犯人はまだ捕まっていないらしいし、あらためてアメリカの治安について不安を感じているところ。以前、オジー・オズボーンも(銃の事件が多すぎるから)もうアメリカに住みたくないと発言していたし、次の大統領が誰になるにせよ、もっと本腰を入れて銃規制について対応してほしい。観光で行くのも怖いよ。ジェイクが1日も早く回復することを祈っています……。

……さて、気を取り直していきましょう。今回の音楽総研は、結成15周年にちなみ15曲入りのニューアルバム『Feast 』を発表したGacharic Spin! ニューアルバム、力作です。

feast1.jpg 今年、2024年10月8日に結成15周年を迎えるGacharic Spinが、16周年がスタートする10月9日にニューアルバム『Feast』をリリースしました。Gacharic Spinならあり得ることとは思いつつも、 EP『Ace 』がリリースされたのは今年の2月、『Ace』は5曲入りだったとはいえ、同じ年のうちにフルアルバム(しかも15曲入り)をリリースするなんて、どれだけワーカホリック......いや、創作意欲が溢れまくっているんだろうね。

本作はインストゥルメンタルの『SPEED GAME』からスタート。こういった構成で始まるアルバムも近年ではなかなか珍しいんじゃないだろうか。次曲へのSEという感じでもないし、このオープニングには驚いた。そして続く『High Grayinbow』から、ラスト『ハーフウェイ、その先へ』まで、これでもかと名曲が続く。本作には『Lock On!! -2024-』、『JUCY BEATS -2024-』、『ブラックサイバイバル -2024-』というインディーズ時代の楽曲が再録されているし、MVやライヴですでに披露されている楽曲もあるとはいえ、耳馴染みがいいとでも言えばいいのか、初めて通しで聴いたあとにはもう長年の愛聴盤のような気分になっていて驚いてしまった。

『SPEED GAME』
 


個人的なお気に入りを何曲か挙げると、サビのメロディが心地よい『High Grayinbow』、アンジェリーナ1/3(マイクパフォーマー)のヴォーカルがオリジナル並みにハマっている『JUCY BEATS -2024-』、めまぐるしく怒涛のごとく展開するアレンジがGacharic Spinらしい『Restaurent・F』、アンジーとはな(G,Vo)の狂気をも感じさせるヴォーカルに鳥肌が立つ『parallel?loop』、オレオレオナ(Key,Vo)がヴォーカルを取る、歌詞からは想像つかないスピード感のあるシューゲイザー的アレンジが秀逸な『アイスカレー』、TOMO-ZO(G,Vo)ワールド全開の『S・w・e・e・t』......、挙げだすとキリがない。そしてもちろん、挙げていない曲だって、先に書いた通りいい曲ばかり。個々のプレイにしても、F チョッパー KOGAのベースはやはり強力かつ特徴的で、そのプレイがGacharic Spinの個性になっているし、yuriのドラムもパワフルなHR/HM的なプレイから、バラードでの歌心あるプレイも素晴らしい。いやー、いいアルバムです!

『Restaurent・F』
 


今回とくに印象に残ったのがオレオレオナのヴォーカルパートが増えていることで、個人的にはとても嬉しい。音楽総研に何度も書いているとおり、俺はアンジーの歌声の大ファンだけど、Gacharic Spinにはアンジー、はな、オレオというメインヴォーカルを取れるメンバーが3人もいることが大きな魅力だとも思っているので(TOMO-ZOのヴォーカルも魅力的だけど、飛び道具的な位置付けじゃないでしょうか......)、オレオのパートがもっと増えてもいいんじゃないかな、と思っていたんだよね。もしかすると、15周年ということもあって、近作のアンジー中心から、少し比重を変えたのでは、なんて想像もしています。もちろん今作でのアンジーのヴォーカルは素晴らしいし(迫力ある歌声とキュートな声色のどちらもいい!)、アンジーが中心の曲ももっと聴きたいんだけどね。

『ハレの日』
 


アルバムリリースの前日に行われた15周年記念のライヴで、Gacharic Spinは2025年からバンドとしての活動ペースを緩やかにしていくと発表した。配信でライヴを観ていた俺は、活動休止? まさか解散? と、かなり動揺してしまったけど、あくまでもペースを緩くするだけであって、これまでの15年が尋常ではないペースだったこと、来年からは普通のバンドくらいになる、ということらしく、ひと安心......。冒頭に書いたように、こんなペースでリリースするバンドなんてそうそういないからね。それでも不安や寂しさがまったくないわけではないけど、来年のライヴももう発表されているし(笑)、きっとこれまでよりももっと凄いバンドになって戻ってきてくれるでしょう! 

そういえば、ライヴの配信チケットには未発表曲が2曲もダウンロードできる特典が付いていて、こんなにファン想いで太っ腹なバンド他にいないよな、って感動しちゃいました。そんなバンド、ずっと応援したくなるでしょ......。

(文中敬称略)




※ikkieのバンド、Antlionのシングルがリリースされました!
ストリーミング&ダウンロードはこちらから
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※ikkieのYouTubeチャンネルです!
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