インタビュー/記者会見

『007/慰めの報酬』ダニエル・クレイグ他、来日記者会見!

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初めて心から愛した運命の女を殺された男、ジェームズ・ボンド。家族を殺され、たったひとりで生きてきた孤独な女、カミーユ。復讐心が二人を引き合わせ、傷ついた二つの魂が共鳴してゆく…。
来春公開される『007/慰めの報酬』の主演ダニエル・クレイグらが来日し、作品への思いを語りました。


090106_02.jpg Q:「復讐」というこれまでにないファクターからのボンドですが、どのように解釈をして演じましたか?
ダニエル
:これは決して復讐を求める話じゃないんだ。それよりも「真実」を見出すための旅だと僕は解釈しているよ。それから、前作で愛したヴェスパーという女性をどれだけ本当に愛したかを自分自身に突き詰めること。復讐よりもその2点を重視したんだよ。

Q:今回、オルガさんはカミーユ役として大変なアクションをこなしていますが、いかがでしたか?
オルガ
:初めての経験だったわ。

ダニエル:アザもたくさん作ってたよね。

090106_03.jpg オルガ:えぇ、でもそのアザも私の誇りだったの。6ヶ月間毎日練習したのよ。こんなハードトレーニングは人生で初めての経験。今ではスタントウーマンもできるくらいだと思うわ。(笑)

Q:今回は数々のアクションにチャレンジされましたが、特に難しかったシーンはどこでしょうか? また、以前ロンドンプレミアの際は腕を包帯で吊っていたようですが、大丈夫ですか?
ダニエル
:あの時は肩の故障だったんだ。手術をしてもう治ったよ。アクションは飛行機から飛び降りるところが特に難しかったね。ハードコンタクトが、30秒しかつけられないとっても固くて痛いものだったんだ。そんな状況でたくさんの障害物も避けなければならないというとっても難しいものだったんだけど、美しいシーンができて満足しているよ。

Q:全体的にハードな撮影だったようですが、撮影中、皆さんにとって「慰め」になったものは何ですか?
ダニエル
:いろんなところで撮影したんだけど、中でもカリブはとても美しい街だったね。だからオフのときはビーチに行ったんだ。それに、映画を撮り終えるということ自体が大きな慰めだったね。

090106_04.jpg マーク・フォースター(監督):僕にとっては興行収入だね。(会場笑)

オルガ:今回は癒し、慰めというよりも肉体的なシーンが多かったから、撮影が終わったという瞬間にホントにホッとしたわ。火事などの大変なシーンもあったけれど、実はすごく楽しかったの。もう一度やってもいいくらい。

バーバラ・ブロッコリ(プロデューサー):私は各国でお客様の素晴らしい反応を見れたこと、そして世界中で大成功を収めていることよ。

監督:ダニエルがシャツを脱いだときじゃないの?(笑)

090106_05.jpg バーバラ:そうね、それはもうちょっとあっても良かったわね。(笑)

Q:この映画を撮ったことで、新しく発見したことはありますか?
監督
:脚本ができていない段階から、ダニエルとロケハンをして、脚本を書いたり、修正したりしていったんだ。現地で2人一緒にインプットができて、とてもラッキーだったよ。

Q:ダニエルさん、そしてオルガさん。それぞれの素晴らしい点を挙げていただけますか?
ダニエル
:今回のボンドガールに必要だったのは、感情の深みを表せる能力とプラス肉体的な能力の2点。 オルガはそれを見事に持ち合わせていて、ストーリーにうまく溶け込んで表現してくれたよ。

オルガ:ダニエルは今まで仕事をしたどの人よりも仕事熱心だったわ。1日ハードな仕事をした後にもスタントの練習をしていて…たぶん寝てないんじゃないかと思うくらい。それにダニエルは私をサポートしてくれたし激励もしてくれたわ。彼が怖がっていないんだから、私も怖くないぞ! って思うことができたの。

090106_06.jpg Q:役柄と実際のご自身との共通点はありますか?
オルガ
:カミーユは自立心のある女性で、過去を抱えながらも集中していて責任感があるの。私自身もそうだと思うわ。他のボンドガールと違ってストーリーがあって、私にとっては大好きなキャラクターなの。他の人の助けを必要としない、自立した女性よ。

ダニエル:でも、ボンドが手伝ってたんじゃないかな?

オルガ:そうね、最初は手伝ってくれたけれど、それが余計に彼女にとって邪魔になったということもあると思うわ。

090106_07.jpg Q:ダニエルとロケハンをしていく中で脚本を書き上げたそうですが、詳しくお聞かせいただけますか?
監督
:そう、ロケハン中は最終章の脚本ができていなかったんだ。よくヒッチコックがやっていた手法なんだけど、ロケ地を実際に見て脚本を書き加えていくというものなんだ。 実はあの炎に包まれるシーンも脚本のポール・ハギスは当初雪を提案していたんだけど、2人の気持ちが盛り上がっているシーンだし、またカミーユの過去との繋がりも考えると、炎のほうが良い結果になったと思うよ。

Q:最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。
ダニエル
:本当に美しい、アクション満載の感情を揺さぶられる映画だよ。これぞボンド映画の真髄、と胸を張って言えるんだ。また60年代のボンドに回帰している部分もあるし。観て損のない1本。公開をお楽しみに!

監督:マーク・フォースター
脚本:ポール・ハギス、ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド
出演:ダニエル・クレイグ、オルガ・キュリレンコ、マチュー・アマルリック ジャンカルロ・ジャンニーニ、ジェフリー・ライト、 ジェマ・アータートン、ジュディ・デンチ
公開:1月24日(土)より丸の内ルーブル他
全国ロードショー(1/17(土)、1/18(日)先行上映)
公式サイト:http://www.007nagusame.jp/
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
ジャンル:洋画
シネマピア映画記事:http://www.asobist.com/entame/cinemapia/0131.php

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エンタメ インタビュー/記者会見   記:  2009 / 01 / 06

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