インタビュー/記者会見

『第9地区』主演シャルト・コプリー初来日!

m0000000561_03.jpg 南アフリカ上空に突如現われた正体不明の宇宙船。襲い掛かることもなく、難民として降り立った“彼ら”と人間の共同生活はそこから始まった……。斬新なテーマと描写で、ハリウッドの予定調和に飽き飽きした全世界の映画評論家たちの絶賛を受けてやまない『第9地区』。完全オリジナルの脚本で、キャストはノーネーム、監督は新人、舞台は遙か遠く南アフリカにも関わらず、興収3700万ドル(約35億円)を叩き出し、ダントツで初登場No.1に輝いた本作。主演のシャルト・コプリーが初来日し、ジャパンプレミアが開催されました。

Q:今回初来日とのことですが、日本の印象はいかがですか?
コプリー:コンニチワ、トウキョウ(日本語で)! 皆様、暖かく迎えていただきありがとう。僕はSFファンなんだけど、日本はSFファンにとって、一度は訪れたい国なんだよ。昨日着いて車から街を見たけど、本当に東京は未来都市のようで、『ブレード・ランナー』のワンシーンに自分が足を踏み入れた感覚だったよ。

Q:今回、この映画が世界的にヒットしましたが、予想していましたか?
コプリー:すごく特別な作品という気持ちはあったよ。出来上がった映画を初めて観たとき、「この映画はすごくヒットするか、すごく不評か、どちらかしかないな」と思ったんだ。大ヒットしたので本当に良かったと思っているよ。

m0000000561_sub1_03.jpg Q:たくさんの著名人に絶賛されている本作ですが、今までに声をかけてくださった方で、一番嬉しかったのはどなたですか?
コプリー:
僕は俳優を目指していたわけではなかったんだけど、こうして主演をさせていただいた作品がヒットして、すごく嬉しい。また、僕自身がすごく尊敬しているダスティン・ホフマンにキャラクター作りや演技を褒められたことが、いちばん嬉しくて。正直、どうしていいかわからなかったよ(笑)。

Q:映画の主演の話が来たとき、どう思われましたか?
コプリー:
すごく驚いたよ。この映画にはプロデューサーとして関わる予定で、カメラテストで演技をしていただけだったからね。監督のニールから、「君が演じたヴィカスを主人公にして、作品を作りたいんだ。」と言われて、正直、製作のピーター・ジャクソンや製作会社からOKが出るかどうか不安だったけれど、こうして新しい仕事に就くことができてよかったよ(笑)。

Q:今回は台本がない即興の演技での撮影だったとのことですが、大変ではなかったですか?
コプリー:
元々キャラクターを作ったり、声を真似したりすることが幼いころから好きだったけれど、今回の映画は低予算だったこともあり、肉体的にも精神的にも、かなり疲弊しちゃったよ。南アフリカのスラムでの撮影など、治安があまりに良くない場所での撮影は本当に大変だったんだ。台本がないから、まずは5分間撮影して、監督から「3分間に短くしようか」などと言われて再度撮るという変わった撮影方法だったよ。

m0000000561_sub3_03.jpg Q:本作に関わって、私生活で何か変わったことはありますか?
コプリー:
ニール監督が僕に声をかけてくれたことで、すごく変わったね。ハリウッドで映画を作って、世界中に配信できれば……と思ってはいたからね。ただ、俳優を目指していたわけではないけれど。
(※シャルト・コプリーは、本作への出演をきっかけに、20世紀FOXの超大作『特攻野郎Aチーム ザ・ムービー』へ大抜擢)


Q:最後に、これから映画を観る人へ本作のみどころをお願いいたします。
コプリー:
この作品をこれから観る人に、「どこどこのシーンをを期待して!」とは言いたくないかな。人によってこの作品は感じることが違うと思うし、みどころも、面白さもみんな違うからね。ぜひ、皆さんそれぞれが何かを感じてくれたら嬉しいよ。
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原作:――
監督:ニール・ブロムカンプ
制作:ピーター・ジャクソン/キャロリン・カニンガム
脚本:ニール・ブロムカンプ/テリー・タッチェル
出演:シャルト・コプリー/デヴィッド・ジェームズ/ジェイソン・コープ/ヴァネッサ・ハイウッド
公開:4月10日(土)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画×ギャガ(共同配給)
公式サイト:http://d-9.gaga.ne.jp PG-12指定
シネマピア:http://www.asobist.com/entame/cinemapia/0190.php

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エンタメ インタビュー/記者会見   記:  2010 / 03 / 26

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