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インタビュー/記者会見
映画『マイウェイ 12,000キロの真実』記者会見にオダギリジョー、
チャン・ドンゴン、ファン・ビンビン、カン・ジェギュ監督が登場。
オダギリジョーが「まあ、ぶっちゃけた話を......」
2012年1月14日(土)全国公開の映画『マイウェイ 12,000キロの真実』の記者会見が12月19日(月)に都内のザ・ペニンシュラ東京で行なわれ、キャストのオダギリジョー、チャン・ドンゴン、ファン・ビンビンとカン・ジェギュ監督が登場した。
MC:まずはご挨拶をお願いします。
オダギリジョー:今日は初めて日本で上映(完成披露試写)することになり、緊張、心配、不安、そういう気持ちです。なかなか、日本で戦争映画は作ることもないですし、あまり観る機会もないもの。カン・ジェギュ監督は『シュリ 』、『ブラザーフッド 』など日本でも大ヒットした歴史に残る監督。戦争映画の醍醐味を期待してもらえるとうれしいです。
チャン・ドンゴン:こんばんは、チャン・ドンゴンです(日本語)。今回、『マイウェイ』という映画を紹介するために日本に来ました。日本のみなさんがどう観てくださるのか? 期待で胸を膨らませています。スタッフ全員で苦労して作った作品ですので、みなさんたくさんの愛情と声援をお願いします。
ファン・ビンビン:また、来日することができて(今年10月に第24回東京国際映画祭・コンペティション審査委員として来日)大変うれしく思っています。日本のみなさんにぜひ観ていただきたいと思っています。応援してください。
カン・ジェギュ監督:シナリオを書き始めてから完成するまでに4年の歳月が経ちました。日中韓で多くのキャストが集まり渾身の力を込めて作った作品です。ワンカット、ワンカット、ベストを尽くして作りました。この場を通じてみなさんに感謝を申し上げたい。日本と韓国がこの映画を通して少しでも近くなりお互いが理解しあえるきっかけになればと思っています。
MC:この作品はアメリカの公文書館で見つかった一枚の写真から始まったとうかがいましたが……。
カン・ジェギュ監督:6年前にインターネットで一枚の写真が大騒ぎになっていました。それは、アメリカ軍の捕虜になったドイツ軍の軍服を着た東洋人が写った写真。韓国のテレビ局がドキュメンタリー番組を制作し、歴史の中に小説より小説的な物語が存在することに驚きました。どんなに困難でも、この物語を映画化しようと思いました。
MC:アクションシーンが壮絶でしたが、それをスタントマンを使わずに撮影されたとうかがっております。かなり危険だったと思いますが、いかがでしたか?
オダギリジョー:いかがでしたか?………………(沈黙で場内笑い)あのー、それはもうキツかったですね。表現として適しているかわかりませんが、この世のものとは思えないひどさが……。経験にない戦争シーンの毎日だったので、みなさんの想像を遥かに超えるひどい現場でしたね(場内笑)。“ニコニコ動画”でも生放送されているみたいなので、「言葉をちゃんとしなさいよ」って言われたものだから……(少々自身の発言に気をつけているようです)。今回のような本物の戦車が行き交う現場を今後は見ることもないと思います。
MC:今回の撮影現場はいかがでしたか?
チャン・ドンゴン:7年前に『ブラザーフッド 』でカン・ジェギュ監督と一度、お仕事をさせていただきました。その時に戦争映画というものを経験していましたので、事前に他の俳優さんたちに過酷さをアドバイスしていましたが、実際に撮影が始まるとまったく役に立ちませんでした。以前と比べスケールの大きなシーンがたくさんありました。特にマイナス17度という極寒の中での撮影は大変でした。
MC:相当過酷な現場だったようですがいかがでしたか?
ファン・ビンビン:実際、撮影現場では誰も私のことを女性扱いしてくれない。まず、中国で射撃と格闘の訓練をしました。その後、韓国に渡り、そこで俳優さんとの“殴り合い”の指導を受けました。女であってはいけないという、そういう現場でした。男性たちと一緒に走るシーンでは、チャン・ドンゴンさんのように脚が長くないのでなかなか大変でしたけど、必死に走りました。氷水のような川の中にも飛び込みました。女優はあまり戦争映画には出たくないものなのですが(笑)、監督に出演すると約束したからには、やらなくちゃと思いました。この映画は戦争シーンが多いですが、その中で人間同士の愛や心がふれあう物語です。歴史的には残酷なことがありましたけど、お互いを思いやる心があったんだということを大事に描いている作品です。
MC:演じていて、このシーンは観てほしいというところがありましたら教えてください。
オダギリジョー:その質問がだいたい困るんですよねー(場内笑)。まあ、ぶっちゃけた話を……しない方がいいんですよね(場内笑)。ちょっとだけぶっちゃけると、韓国ではヒットしないといけないのはもちろんですけど、日本でヒットしないと監督は喜べないと思うんですよ。なので、ひとりでも多くの方に観ていただきたい。「このシーンを見ていただきたい」というのはないです。記者のみなさん、特に見どころとかは書かなくて結構です(場内爆笑)。
とにかく観てくれっていうことだけ伝わればいいです。はい!
チャン・ドンゴン:その通りです(日本語で場内笑い)! ひとつだけあげるとすれば、日本の方があまり観たことのないスケールの大きな戦争シーンですね。
ファン・ビンビン:二人のおっしゃる通りだと思います。本日の個別インタビューの時に記者の方から2時間25分の上映時間が長くなく、あっというまに感じましたと言っていただきました。映画が好きな方なら、このアジアの力を結集させた作品を喜んでいただけると思います。どこか一点と言われたら自分の良かったと思う一点をお友だちに伝えていただきたいと思います。
その後『マイウェイ・アース』と名付けられた地球儀を囲み、登壇者全員が手をかざすと輝き出すという演出の中、フォトセッションが行なわれた。
「マイウェイ 12,000キロの真実」
映画史上最大のスケールで贈る 衝撃と感動の物語
5年間12,000キロの旅で気付いた生きる意味。
ラストに待ち受ける想像を絶する感動があなたの生き方を変える
【ストーリー】
1928年日本占領下の朝鮮で日本人と朝鮮人の少年が出会った。境遇は全く違うが、走る事が好きな二人はマラソンでオリンピック出場を夢見た。しかし、時代は国籍の違う彼らの友情を許さなかった。運命のいたずらにより、彼らは日本・ソ連・ドイツ三つの軍服を着て戦うことになる。アジアからノルマンディーまで12,000キロにも及ぶ戦いの中、全てを失っても生きる道を選んだのは何故か? そこには衝撃の事実と感動のドラマが隠されていた。
監督:カン・ジェギュ
出演:オダギリジョー/チャン・ドンゴン/ファン・ビンビン
配給:CJ Entertainment Japan/東映
提供:CJ ENTERTAINMENT AND SK TELECOM テレビ朝日
公開:2012年1月14日(土)全国公開
公式HP:http://myway-movie.com/
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エンタメ : インタビュー/記者会見 記:尾崎 康元(asobist編集部) 2011 / 12 / 27