インタビュー／記者会見

映画『ジョン・カーター』来日記者会見！
テイラー・キッチュ、リン・コリンズと監督が登場。
特別ゲスト・小林幸子がディズニー柄の着物で花束贈呈！

“ウォルト・ディズニー生誕110周年”記念作品として2012年、ディズニー・スタジオの総力を結集した夢の映像プロジェクトが実現。『スター・ウォーズ』、『アバター』にも影響を与えたと言われるエドガー・ライス・バローズの小説を、ディズニー／ピクサー作品『ファインディング・ニモ』、『ウォーリー』のアンドリュー・スタントン監督が完全映画化した映画『ジョン・カーター』。
４月13日（金）の日本公開に先駆け、主演のテイラー・キッチュ（ジョン・カーター役）、ヒロインのリン・コリンズ（デジャー・ソリス役）、アンドリュー・スタントン監督が来日し、4月2日（月）、ザ・リッツ・カールトン東京・グランドボールルームにて記者会見が行なわれた。

MC：ご挨拶をお願いします。
監督：こんにちは！　日本は私の大好きな国です。みなさんも私たちが楽しんだように、この作品を楽しんでください。
テイラー：こんにちは！　日本には頻繁に来ていますので、第二の故郷のように感じています。みなさん、温かく歓迎してくださりありがとうございます。
リン：こんにちは！　私も頑張ってこの作品を作りました。みなさんに楽しんでほしいと思っています。

MC：“ウォルト・ディズニー生誕110周年”記念作品という歴史あるディズニー映画の主演に選ばれたお気持ちは？
テイラー：光栄です。素晴らしい人たちと一緒に仕事が出来たし、皆がファミリーになれたことが良かったですね。全力投球して、それだけのものが出来たと自負しています。私にとって大きな挑戦になり、この作品によって成長することが出来ました。
リン：ディズニー映画は人種や階級、国境を越えてどんな方でも楽しめる作品です。まさに、ディズニー・マジック!! 4歳のころからの夢だったディズニー・プリンセスの仲間入りが出来てうれしいです。

MC：監督の後ろに大きなクリチャーが立っていますが、ご紹介ください。
監督：タルス・タルカスといいます。惑星バルスームに住むサーク族の皇帝です。声を演じているのはウィレム・デフォーさん。ちょっと、似ていると思いませんか（笑）？ 10歳のときに原作を読んで、映画として観たいと思っていました。今回、念願が叶いました。

MC：これより質疑応答に移ります。
Q：今回、SFファン待望の映画化についてプレッシャーは？
監督：どの作品を撮るときも簡単なものはないんです。子供のころからこの物語を映像で観たいと30年以上も情熱を持ち続けていました。ですから、いちばんのプレッシャーは、本当に自分が思い描く作品が出来たかということでした。

Q：リンをデジャー・ソリス役に選んだ決め手は？
監督：今回のヒロイン役は「私を助けて」という救われるだけのヒロインにしたくなかった。この惑星を救うためになんとかしたいという情熱のある、強さを秘めたプリンセスが必要だった。そういったものすべてを彼女の中に見つけました。

Q：監督にとって初めての実写映画ですが、監督の印象は？
リン：私の衣装はとても露出がありました（笑）。セリフは普通では使わない言葉が多く、とても不安の多い役どころでした。でも、撮影が進むにつれて安全面を配慮してもらったり、自由に演技をすることが出来て監督のもとで女優として成長出来たと思います。
テイラー：監督とは本当に強い友情を育むことができました。現場では皆と強い信頼を結び演技に望むことが出来ましたね。また、一緒に仕事がしたいと思います。

Q：『バトル・シップ』が同じ日に公開ですが、ハリウッド映画2作品同時公開で、イベントなど混乱したりしませんか？
テイラー：この2年ほどで3本の映画に出演しました。本当に偶然なんですけど、素晴らしい方々と仕事が出来て光栄です。大作であっても小作であっても、作品を楽しんで演技したいという思いで望んでいますので、今回は一生に一度の素晴らしい経験をさせていただいています。

Q：男性でも憧れる肉体美を披露されていますが、トレーニング方法は？
テイラー：Oh！ CG（場内爆笑）!!　予算はすべてそこに使われました。実際にピクサーに役作りの準備で行きました。いろいろ拝見して実際のキャラクターのイメージを想像したときには、とんでもないことに巻き込まれたと思いましたね。11カ月を食事制限やトレーニングに費やしました。それだけつぎ込めば結果が返ってくると思いましたから。スクリーンに映る自分に対して後悔はしたくなかったからね。

Q：今回2度目の共演ですが……。
テイラー：『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』での共演でしたけど、一緒に出た場面では彼女は死んでいましたので、相性はバッチリでした（笑）。お互いを知ることが出来ていましたので、本当に深い信頼関係が映画を観ていただければ、ジョンとデジャーの素晴らしい相性が投影されていると思っていただけるでしょう。
リン：私はテイラーのことが大好きなんです。スクリーンテストの時にジョン（テイラー）の横っ面を叩くシーンで彼から「思いっきり叩いていいからね」って言われたんです。私はテキサス出身で叩くことは得意なので（笑）思いっきり叩きました。それで、この役をいただけたと思います（笑）。

Q：モーションピクチャーを利用した現場でのエピソードは？
監督：名優たちが演じてくれるとシーンがより面白くなります。ただ立っているだけのシーンでもそうです。ウィレム・デフォーさんは、カメラの前で何もしない演技をする勇気ある方です。アニメーターには考えつかないことです。

Q：サークの言語に関しては？
監督：もともとの原作『火星のプリンセス』の中に言語が存在します。今回、言語学者のポール・フロマーさんに協力していただいて、その言語を文章化して俳優たちに教えました。楽しい作業でしたね。

MC：ここでウォルト・ディズニーと同じ12月5日生まれの小林幸子さんに特別ゲストとして登場いただきます。
（登場後、小林は来日ゲストひとりひとりへ花束を贈呈）
小林：はい！　もうディズニーの大ファンです。
MC：今回のお着物は？
小林：『シンデレラ』でございます。後ろはシンデレラ城でになっております。私の着物の中で世界でただひとつのウォルト・ディズニーでございます。
テイラー：本当にゴージャスで素晴らしい!!　美しく、優雅な方に来ていただけてうれしいです。
リン：その着物を着させていただきたい。とても美しく、夢に出てきそうです！
小林：110周年記念ということで、ものすごくスケールの大きい作品です。ジョンとデジャーの仲もハラハラドキドキどうなるのかと思いました。クリーチャーもビックリする仕上がりです。大人も子供も楽しめる映画になっていると思います。

その後、フォトセッションが行なわれ、和やかな雰囲気の中、記者会見は終了した。