インタビュー／記者会見

映画『ローン・レンジャー』アーミー・ハマー初来日!!
平愛梨＆キャイ〜ン・天野ひろゆきがゲストで登場。
天野の衣装に、アーミー『鏡を見ているようでそっくりです！』

製作ジェリー・ブラッカイマー、監督ゴア・ヴァービンスキーの『パイレーツ・オブ・カリビアン』３部作を手掛けた黄金コンビが、満を持してジョニー・デップと再タッグを組んだ超大作『ローン・レンジャー』。8月2日（金）の日本公開に先がけ、正義のヒーロー、ローン・レンジャーを演じたアーミー・ハマーが来日し、5月13日（月）、TOHOシネマズ六本木ヒルズスクリーン2にて記者会見が行われた。

MC：まずは、ご挨拶からお願いします。
アーミー：今回は初来日ですが、大好きな日本に来ることができて嬉しく思っています。
MC：本作で注目してほしいシーンは？
アーミー：全編ハイライトシーンだらけです。アクションありコメディあり、特に馬が登場するシーンは笑いますよ。10カ月かけて撮影したフィルムは300万フィート（約1万メートル）という長さでした。
MC：アーミー・ハマーさんが演じた検事ジョン・リードとはどんな人物で、“ローン・レンジャー”になった後は、どんなヒーローへと変わっていきましたか？
MC：南北戦争後に軍の検事になるために法律の勉強をし、その後、故郷に帰り検事として働き始め、正義と法律に基づき街の秩序を守ろうとします。やがて法律に基づいた自分の価値観が通用しないことに気がつき、そこから自分自身が周りに合わせ変わっていかなくてはならないという中から、新たなヒーローとして立ち上がっていきます。自分の信じる正義を貫くためには、どんな手段も選ばないというタイプのヒーローに生まれ変わっていきます。
MC：ジョニー・デップ演じる悪霊ハンター“トント”との関係性は？
アーミー：何もかも正反対で、はじめは衝突ばかりしますが、ともに冒険を続けていくうちに、すばらしい相棒になっていきます。
MC：撮影中で印象に残ったエピソードは？
アーミー：先住民の保留地で撮影をしたのですが、白人を見たことのない先住民の子供たちは私を見て『その白い手はペンキでも塗ったのか？』と興味津々でしたね。ホテルまで車で5時間もかかるところで撮影をしていたので、撮影場所の平原のど真ん中でキャンプをしました。出演者やスタッフとキャンプファイヤーをしたり、崖にプロジェクターで歌詞を映してカラオケパーティをしたりと毎日楽しく過ごしていましたね。あとは静かな場所で星を眺めたり、いろいろと神秘的な時を過ごし楽しい思い出がいっぱいでした。

★記者からの質問

Q：ヒーローを演じられていかがでしたか？
アーミー：ヒーロー役は非常に責任感を伴いますね。特にこの映画はヒーロー誕生を描いたストーリーですから。冒頭では、ヒーローらしからぬ、銃を使うこともおぼつかない、暴力反対といった感じのキャラクターでしたが“トント”と出会い埋もれていたヒーローの資質や強さといったものが芽生え、ヒーローへと生まれ変わっていく姿を描いています。演じることは難しかったですが、ジョニーを始めとするキャストやスタッフに支えられて素晴らしい体験をすることができました。

Q：ローン・レンジャーの主役に決まったときのお気持ちは？
アーミー：もちろん大興奮でしたね！ジェリー・ブラッカイマーのプロデュース、ゴア・ヴァービンスキー監督、そしてジョニー・デップ共演という『パイレーツ・オブ・カリビアン』を手がけたハリウッド最強、夢のチームと一緒に仕事ができるチャンスはまたとないことですから。本当にワクワクしましたね。それと同時に不安もありました。彼らの期待に応える素晴らしい芝居をしないといけないですから。

Q：初めての来日の印象は？
アーミー：こんなに礼儀正しく親切な人々は見たことがないです。来日する前にジョニーと話したんですけど、「とにかく楽しみにしてろよ！世界で最高の体験ができるからっ」と言われました。ひとつ気がついたのは、非常に清潔な国というところですね。ゴミが落ちていないということにビックリしました。さらにゴミが落ちていないのにゴミ箱がないということがミステリーでしたね。どこに捨てているんだろう……。
実は明日、妻が来日するのですが、その時に京都や富士山に一緒に行きたいねって話していました。私の妻は高校を卒業した後に6カ月ほど日本で暮らしていましたので、彼女に案内をしてもらっていろいろ見て回りたいですね。

MC：最後にひとつ、ジェリー・ブラッカイマー作品に参加するということは？
アーミー：ジェリー・ブラッカイマーと働くということは、自分がピアノ奏者だったとしたら、モーツァルトが突然尋ねてきて、一緒に作曲しないか？って言われるようなものです。彼の仕事ぶりを間近で見ることは勉強になります。セットが全部燃えてしまった時でも取り乱さず「う〜ん、なんとかなるよ」と一言。そして、なんとかしてしまう人なんです。『トップ・ガン』から始まり、『パイレーツ・オブ・カリビアン』3部作など時代を代表するヒット作を手がけているわけですから、とても光栄でしたね。

MC：ここで、もう一人素敵なゲストに登場いただきます。女優の平愛梨さんです。
（平愛梨よりアーミー・ハマーに花束の贈呈）
アーミー：（平の衣装を見て）私より帽子が似合いますね！
MC：平さんは、公開を記念し開催される『写真投稿コンテスト』の特別審査員を勤めてくださいます。
平：こんにちは！こんなに長身の方とお会いすることがないので、凄く感動しました。眼を見るのが恥ずかしく、久々に女の子になった気分です。
MC：今回の衣装はいかがですか？
平：ローン・レンジャーに合わせてウエスタン風にしました。無敵になった気分です。
アーミー：日本の伝統的な衣装みたいですね（笑）！いやいや、帽子からなにから全身完璧です。まだ、撮影中だったら出演していただきたいくらいです。

MC：実はもうおひとり……。正義に燃える日本のヒーロー“ジャパニーズ・ローン・レンジャー”天野ひろゆきさんです。日米ローン・レンジャー夢の共演です。
天野：サンキューフォーウェイティング！　キモサベー！
MC：キャイ〜ンのお二人にも『写真投稿コンテスト』の特別審査員を勤めていただきます。今回は代表して天野さんにいらしていただきました。
天野：マスクを付けて5分くらいなんですが、眼が押しつけられています（笑）。
アーミー：鏡を見ているようでそっくりです！
天野：『ローン・レンジャー２』に出演するつもりで来ました！
アーミー：私のスタントを代わりにやってください。
天野：オフコース！
MC：アーミー・ハマーさんの印象は？
天野：ものすごく背が高く、ジェントルマンで、先ほどローン・レンジャーのワッペンをプレゼントしていただきました。僕は何も返していないので、申し訳ないなって（笑）。今度、おいしいご飯を作ります。アイライククッキング！
アーミー：僕の前に彼をオーディションしていなくてよかったです。役が取られるとこだった。
天野：メイビーブラッカイマーチェンジ！（笑）
アーミー：衣装はバッチリなので、今度は銃の早抜きで勝負してみたい。

MC：天野さん衣装はいかがですか？
天野：普段着と結構、似てるところもあるので……（笑）。
MC：ワイルドですね〜。
天野：ジャストサイズで作っていただいたので、パンパンです！ソータイト！
MC：すっかりキモサベになった二人ですが、平さんから見て天野さんと本家ローン・レンジャーはどっちがジョニー・デップ演じる“トント”の相棒に相応しいと思いますか？
平：アーミーさんとアーマーのさんですよね……。
天野：アーマーのさんって、アーミーさんみたいに呼ぶなよ（笑）。
平：100対0で、アーミーさんです！
天野：悩んでないじゃん！
アーミー：天野さんのほうが似合ってると思うよ！
MC：フッテージを見ての感想を聞かせてください。
天野：汽車のシーンは凄いですね。何もない場所にレールを作ったと聞きました。メイビーアイシンクノーCG？
アーミー：長い撮影の間、CGを使ったのは6日間だけでした。
天野：アンビリバボー！
アーミー：全部、自分で演じたという証にアザとかまだ残っているので、後でお見せしましょう。
天野：オー!!
ジョニーさんの格好を最初に見た時はどう思いましたか？なかなかパンチきいてますよね〜。
アーミー：最初の顔合わせが台本読みでした。振り返ってジョニーの姿を見ると、頭にカラスが付いていてドン引きでした（笑）。汽車の上を走っている時に、カラスが飛び立っていきましたね！
天野：ジョニーさんのあの謎の「オ〜イ〜」という呪文が気になったんですけど……。
アーミー：一見、奇妙に見えるかもしれませんが、かなり事実に基づいていて、ネイティブ・アメリカンの文化は神秘的で、嵐が来るというと呪文を唱え、空がクリアになったりと……。
天野：リアリー？

MC：平さんはいかがでしたか？
平：迫力がすごくて、3Dじゃないのかなっていうこらい、飛び出して見えました。
天野：ものすごい高いところにいたシーンはリアルですか？
アーミー：実は、スピリットプラットホームという名前がついていまして、スタントなしで自分が演じてます。眼下に見下ろす崖っぷちの先端に建てられたプラットホームで、谷底まで1000mくらい。準備をしている時に登山用のロープの結び方知ってる？ってスタントの方に言われて、上に登ったら自分でちゃんとくくってねって。落ちないようにしっかりやってねって。自分一人で上に登って、移動はヘリコプターというくらいの高さだった。
天野：こわ〜い！
MC：まだまだ、お話を聞きたいいところですが、『写真投稿コンテスト』特別審査員に対しての意気込みを聞かせてください。
天野：復讐だったりいろいろありますが、男の友情がすごくカッコイイなって思っています。心通じ合える素敵な作品を待っています。僕みたいな男の子でもローン・レンジャーになることができるって楽しみもありますので、自分なりのローン・レンジャーで写真を撮ってもらったり、トントだったり、どんどん写真を送ってください。
平：私も、こういった格好をさせていただいて、すごく楽しくて、強くなれたんじゃないかって思えて……あと、犬とかも……。
天野：ペット〜！いいね！
平：犬も帽子があったりしますので、いろいろ楽しみです。
MC：アーミーさん、最後にひとことメッセージをお願いします。
アーミー：ドウモアリガトウゴザイマス（日本語で）。今日はお集りいただきありがとうございました。ぜひ、映画を楽しんでください。

制作：ジェリー・ブラッカイマー／ゴア・ヴァービンスキー
監督：ゴア・ヴァービンスキー
出演：ジョニー・デップ／アーミー・ハマー／ヘレナ・ボナム＝カーター
原題：The Lone Ranger
全米公開：2013年7月3日
配給：ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン　
公式HP：http://www.disney.co.jp/loneranger/
公開：8月2日（金）丸の内ピカデリー1ほか全国公開