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インタビュー/記者会見
映画『リュウセイ』緊急特別上映&舞台挨拶に
遠藤要、佐藤祐基、馬場良馬の三人が勢揃い!!
好青年だよね。"クソ野郎"だけどね(笑)
長野県・松本フィルムコミッション、塩尻・木曽フィルムコミッションの全面協力のもと、昨年11 月に長野で先行上映し盛況のまま終了した映画『リュウセイ』が、2月15日(土)より新宿バルト9を皮切りに全国で公開することが決定した。今回、全国公開を記念して緊急特別上映&キャスト・スタッフによる舞台挨拶が2月1日(土)、都内港区の虎ノ門・発明会館ホールにて行なわれた。まずは、主演の遠藤要、佐藤祐基、馬場良馬の三人と谷健二監督が登場。そして、スペシャルゲストとして、中盤より寺坂尚呂己、泉大智、四方堂亘も加わった。
――MCを谷監督が務め……。
谷監督:まずは、ご挨拶をお願いします。
遠藤:今日はありがとうございます。いかがでしたか?(会場拍手) それでは、祐基くんにまわします!
佐藤:はい! こちら祐基です!(会場笑) 2回目ですが、ダレることなく、ぶっちゃけトークでいきます。楽しんでください(取材は、当日2回目となった舞台挨拶から)。
馬場:やっと、東京でも公開が目前ということで、今日はフライング上映ですか?
短い時間ですがよろしくお願いします。
谷監督:1回目のMCは不評だったので、2回目はがんばってやります(会場笑)。
佐藤:でしょうねっ!
馬場:ネット社会、恐いですね!
佐藤:ネットに書かれてたんですか? ツイッターですか? 僕らの悪口じゃなかったですよね?
谷監督:MCのことが書いてありました(会場笑)。
谷監督:この作品で、得たものや感じたところを教えてください。
遠藤:心がけたことは芝居をしすぎない芝居をする。監督がリアル感を追求していたので、こんな奴がいるなって、日常を切り取ったように演じました。お母さんとのシーンでは、セリフだけではなく空気感で、もどかしさを表現したいと監督に提案ました。
谷監督:良かったと思います(会場笑)。では、佐藤さん。
佐藤:映画って、ちゃんと作れるんだなって。制作の河野さんを始め仲間内から発信した映画で、人の力を感じた作品でした。
馬場:今回の『リュウセイ』は、すごく静かに時が刻まれている映画ではなかったでしょうか〜?(なぜか会場笑) 静かな中に身を委ねるように、芝居をしない芝居。丁寧に時間が描かれていて、登場人物の瞬きひとつとっても、いろいろと感じるところがあります。
谷監督:良かったです(会場笑)。
谷監督:演じた人物との共通点は? また違うところは?
遠藤:僕は思いたったことは行動しないとダメなタイプなんですよ。享は何かを言い訳にして一歩踏み出せない奴なので、似てるところは、ひとつもないですね。
佐藤:ないんかい!(会場笑)
谷監督:キャスティングで、最初に決まったのは遠藤さんだったんですよ。享をやらせてみたいと。見ている方もしっくりきたかと……。
遠藤:え〜。どんな感じ?
佐藤:(遠藤を見て)兄貴肌なところはありますね。
谷監督:佐藤さんはいかがですか?
遠藤:(佐藤を見て)すごくあるよね! いつも、かかえてる感じが。
佐藤:悪いクセなんです。我慢しちゃう。でも、竜太ほどではないですよ。役作りをしないで挑んだ作品で、似てるといえば似ているし、似てないといえば似てない。
谷監督:馬場さんは、今まで良い子の役が多かったと思うんですけど、ちょっと嫌みな役をやってもらいたいと思って……。
馬場:ことの大きさを実感していない、考えが幼くて楽観している、ごまかしてなんとかなる、困ると他人にすがるところは、僕にもあります。そういう部分を出せればと……。1部の舞台挨拶の時には、要さんに“クソ野郎”だなって、僕のことを言ってくださったので……。
遠藤:いや〜、演技で“クソ野郎”具合が出てたよと……。
馬場:晴彦がね〜。光栄だなぁ〜。“クソ野郎”に乾杯ですね(会場笑)。
谷監督:遠藤さん、映画を観て、ふたりの役の印象はいかがでしたか?
遠藤:佐藤くんはもともと僕はファンで、いまだに仮面ライダーは観てるし、小さいころは仮面ライダーになりたかったので、ある作品を通して友達になりました。佐藤くんに「好きだったんだよ」って(会場笑)。馬場くんは……う〜ん……。
馬場:戦隊には興味なかったんですか?
遠藤:あるある(会場笑)。
佐藤:だから、今日は青い服着てるの?(会場笑)
馬場:そうだとしたら、けっこう僕はやらしいですね!
遠藤:“クソ野郎”だな!(会場拍手)
谷監督:佐藤さん、ふたりの印象は?
佐藤:そうですね、要とはけっこう一緒にいることが多いです。要の後輩に対する気持ちなどはこの映画に出ているのかなと。で、晴彦の場合は……馬場くんの第一印象は、こいつ顔ちっちゃいなって!(会場笑)
遠藤:好青年だよね。
佐藤:“クソ野郎”だけどね。(会場笑)
谷監督:馬場さんから見ては?
馬場:今回が、初めての共演です。一緒に撮影するシーンはなく、お話だけが伝わってくるので、プレッシャーでしたね。見えない敵と戦うようで……。
佐藤:戦うのは得意じゃん!(会場笑)
馬場:いやいや、お返ししますよ! 熱いものを持った先輩方なので、こういう人になっていきたいなって。
佐藤:ほんとうに思ってるの?
馬場:ちょっと、盛りました!(会場笑) うそです。
佐藤:“クソ野郎”だな。
谷監督:ここで、スペシャルゲストを紹介したいと思います。
馬場:僕の父親役を演じていただきました、四方堂亘さんです。
四方堂:今回は、キャストの名前を見ると、イケメン俳優の佐藤祐基くん、馬場良馬くん、すごいな〜と思います。
遠藤:ちょいちょい!!(会場笑)
四方堂:僕だけおっさんで、恥ずかしかったけど、遠藤がいるから、まあいいかって!(笑)
谷監督:劇中では、享からギターをもらった、寺坂尚呂己くんと竜太の中学生時代を演じた泉大智くん。
寺坂:初めての舞台挨拶で緊張しています。
泉:僕も舞台挨拶は初めてですが、がんばります。
谷監督:映画の中で好きなシーンは?
遠藤:良馬と四方堂さんのシーンは見ていてほっこりします。こんなお父さんになりたいなって思います。印象に残るシーン。
寺坂:僕は最後にギターをもらうシーンです。遠藤さんが谷監督に提案したシーンなんです。
遠藤:憶えてるよ。
寺坂:美味しくしていただいたなと(メンバー笑)。
泉:いちばん最初の学校のシーンです。中村(先生役)さんのシーンはアドリブだったんですけど、すごくセリフが出てくるなって。
谷監督:実は前日に、打合せしました(メンバー笑)。
佐藤:父親と息子との距離感ですね。こういう時間って、自分は持てたのかなって。
四方堂:要くんのラストシーンですね。ポスターがね〜。あれはアメリカンな感じがしましたね(会場笑)。私の最後に晴彦と車の中でのシーンがあるんですけど、全部カットされました。
谷監督:良すぎて、リアルじゃなくなってしまったので……。
馬場:竜太が終始ブスっとしているんですけど、ラストで電話をかけ「いい名前が思いついた」って。あの笑顔に救われました。
佐藤:名前言っちゃう〜? リュウセイと思うじゃん……でも、実は……。
谷監督:馬場さんと先輩が、からむシーンですね。
遠藤:ほんとに晴彦は、なにも反省してないんだなって。あれ、すごいよ〜、まじ勉強になる。すげー“クソ野郎”だった(会場笑)。
馬場:晴彦がね!
遠藤:阿部(先輩役)ちゃんがほんとうによかった。存在感があったね。
馬場:あれは、ほんとうに5〜10分の芝居だったです。
谷監督:阿部さん、わざわざ長野まで来て、10分ほど撮影してすぐに帰っちゃった(会場笑)。
谷監督:主題歌も遠藤さん大好きだと……。
遠藤:はい! 毎日リピートして聴いてます。ちゃんと聴くとすごく良い詞なんですよ。
谷監督:映画を観てもらった後に、書き下ろしていただきました。
佐藤:夜も寝ないで、昼寝して作った曲っていってましたよ。
馬場:昼夜逆転しただけですね(笑)。長野のパワーがいっぱい詰まってましたよね。河野さんの出身地でもある長野県をメイン舞台に繰り広げられる『リュウセイ』……ただ、祐基さんは行っていない……。
佐藤:司会変わったの?(会場笑)
四方堂:良馬くん、こんなに喋ると思ってなかった。現場ではおとなしい子なんですよ(会場拍手)。驚いたね〜。
馬場:役作りです……。
四方堂:そうだったんだ。すごいぞ〜(会場拍手)。
佐藤:(馬場を見て)圧倒的にイベントなれしてるよね。
遠藤:こっちのふたり喋ってないよ(寺坂、泉を見て)。
谷監督:バンドやっているんですよね!
泉:そうなんです。僕たちふたりと他のメンバーで、パンクバンドを。それで、金髪なんです。
遠藤:ボーカルは?
泉:もういます。
遠藤:断られちゃった(会場笑)。
谷監督:最後にこの作品への思いを……。
遠藤:観た人が少しでも前を向き、元気になれたらという思いを込めて作った作品です。立ち止まったり悩んだりしている人が、この映画を観ることで、少し前を向いてみようかなって思っていただければ嬉しいです。今日は来ていただきありがとうございました。
寺坂:初めての役名のある作品で、映画ってどういうものかわからなかったけど、谷監督や遠藤さんにアドバイスをいただき、演じることができました。
遠藤:彼の吸収率はすごいです。どんどん受け入れて。今後に期待しています。
泉:共感できることがいっぱいあり、作品を観た方が、その部分を感じていただければと思います。
佐藤:仲間で作り上げた映画だと思っています。今日の物販を手伝っているスタッフもこの映画に出てるし、飲み仲間でもあったりと、手作りでいとおしい作品です。みなさんが何かを感じて、一歩前に進んでいただけたらうれしいです。
四方堂:2月15日(土)から、新宿バルト9でレイトショー。観ると終電がなくなっちゃう……。足を運びづらいですけど、みなさんバルトに!
馬場:はい! 本日はご来場いただきまして、ありがとうございます。
佐藤:なんか、はい!っていうよね。
馬場:クセですね(会場笑)。
佐藤:数々のイベントをこなして来たから?
馬場:……『リュウセイ』って愛があふれてるなって。スタッフやキャストの愛があふれている作品です。3人の物語にそれぞれ感情移入していただき、こいつらもがんばっているんだと思っていただければ、それが次へのステップにつながるんじゃないかと。そんな人を増やしましょう。長野の素敵な景色もありますので、癒されてください。
谷監督:みなさんが見慣れているエンタメ映画ではなく地味な作品ですが、日本映画の中にはこういった作品をあって良いのかなと思っています。たくさんの人に観ていただき共感していただければと思っています。よろしくお願いします。
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監督:谷 健二
製作:河野正人
プロデューサー:赤間俊秀
協力プロデューサー:佐伯寛之/丸山昇司
脚本:佐東みどり
撮影監督:藤田秀紀(JSC)
出演:遠藤要/佐藤祐基/馬場良馬/緑川静香/小原春香/三浦力/阿部亮平/あいはら友子/寺坂尚呂己/仁科貴/片桐千里/暮川彰/四方堂亘/三四六
撮影協力:塩尻・木曽フィルムコミッション 塩尻市 塩尻駅 松本市・松本観光コンベンション協会
配給:株式会社サモワール
公式HP:http://ryusei-movie.com/
公開:2月15日(土)より、新宿バルト9他、全国順次公開
©2013「リュウセイ」製作委員会
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エンタメ : インタビュー/記者会見 記:尾崎 康元(asobist編集部) 2014 / 02 / 14