インタビュー/記者会見

大学生活と芸能活動を両立させ、
憧れの映画女優を目指して......。
兼田いぶきインタビュー!

ibuki001.jpg2009年に16歳で芸能界入り、翌年の10月に『オサエロ』で初舞台を踏んだ兼田いぶき。しかしその翌年には、受験に専念するため芸能活動を一時休止することに。そして念願かなって明治大学文学部・演劇学専攻に入学後、2013年に復帰し、舞台『落語的@empty space 文七元結 petit musical!』の出演を皮切りに、テレビドラマやCM出演と活動中の彼女に、デビューのきっかけから受験に専念した理由、今まで出演した舞台などのエピソードと将来の夢について話を聞いた。

Q:まずは、デビューのきっかけから教えてください。
兼田:テレビ放送していた映画『欲望という名の電車』を観て、女優さんってすごいなって。キラキラと輝いていて憧れちゃいました。私もあんな風に輝きたいなって。それがきっかけで本格的な役者になってみたいと思いました。芸能界への憧れは、前々からありましたけど、その時に、これはもう一歩前に出るしかないって! すぐに、オーディション雑誌を購入して、どうしたら合格するのかを勉強しました。書類の書き方とか、写真の撮り方など。1日1時間の撮影で半月ほど撮影して、その中でいちばん良く写っていた"奇跡の1枚"をいろいろな事務所に送りました。そして、その年の秋にデビューできることに。

Q:特技がヒップホップダンスで、それもデビューのきっかけになられたんじゃないかと......。
兼田:ヒップホップダンスは、ギャップが良いってみなさん言ってくださいます。私は、普段はゆったりしていて、踊らなさそうなイメージみたいですよ。高校の文化祭では、踊りを披露すると、みんなビックリしていました。でも、今ではヒップホップダンスはメジャーになって、それだけでは特技にならないって思い、ラテアートの練習も。葉っぱだったら描けます!! 最近は、立体ラテアートが流行っていて、勢いよく泡を立てて、クマの形を立体で表現したりするんです。でも、まだ私には出来ません。これから、もっと練習します。

ibuki002.jpgQ:初舞台が2010年10月の劇団空感エンジン『オサエロ』。物語が「特攻隊」ということでしたが......。
兼田:その当時は「特攻隊」については、あまり詳しくは知りませんでした。台本をいただいてから、読んでみてもセリフに実感がわかなかったんです。でも、それじゃダメだって。靖国神社の中に戦史・戦記などの日本近代軍事史関係の資料館のような場所(遊就館)があって、そこでいろいろと「特攻隊」について勉強しました。

Q:演じられていかがでしたか?
兼田:今までダンスを踊っていたので、人前に出ることは平気だったんです。でも、舞台となると勝手が違い、初めて緊張しました。舞台ってみんなで作り上げていくものなんだって、その雰囲気を壊しちゃダメだって思ってしまって。

Q:共演者についてはいかがでしたか?
兼田:ベテランの先輩の方々に、右も左もわからない私を気にかけていただいたり、台本の読み合わせをしていただいたりと、いろいろと助けていただきました。今でも、新しく仕事が決まるごとに、その時のメンバーのことを思い出します。

Q:演技指導はいかがでしたか?
兼田:演出家の松丸雅人さんに演技指導をしていただきました。「楽しくお芝居をしよう」といった感じで指導していただき、怒鳴るとか恐い印象はまったくなかったです。脚本の藤森一朗さんが渾身の力で書いた思い入れの強い作品だったので、松丸さんも情熱をもって取り組まれていました。なので、納得のいかないシーンでは、今度は違う感情表現でといった感じで、何度もリハーサルを重ねることはありました。とても勉強になりました。

ibuki003.jpgQ:その後、受験に専念されたとうかがいましたが、その理由は?
兼田:当時、オーディションになかなか受からなくて、この世界で生きていくっていう気持ちは強くあったんですけど、悩んでしまって、なにかに受かりたいって気持ちが強くなって「そうだ! 私も勉強して大学に合格しよう」って思ったんです。それから猛勉強をして希望の明治大学文学部・演劇学科に合格しました。同学科を卒業された先輩の柴田理恵さん、井上真央さんに憧がれていたことも希望のひとつでした。サークルは特技でもあるダンスサークルに。大学合格とともに芸能活動も再開しました。今は、大学での勉強と芸能活動が直結しています。

Q:2013年に復帰しての舞台が『落語的@empty space 文七元結 petit musical!』。演じられていかがでしたか?
兼田:『文七元結』はもともと有名な落語で、この楽しい落語を演出家の望月龍平(元劇団四季)さんが、どうしても舞台にと書き下ろしされた作品です。コメディタッチで、笑いあり、涙あり、プチ・ミュージカルありのお芝居でした。
最初の舞台がシリアスな重い内容の作品で、今回はコメディと、まったく雰囲気の違った作品だったので、新しい体験をさせていただきました。 1カ月の公演だったんですけど、お客さんが笑うタイミングが毎日、違うんです。ここで笑ってほしいってところで、静かだったり、なんでここでってところで笑いが起きたり。舞台は生でお客さんの反応が感じられるので、ヒヤヒヤすることもありましたけど、毎日違った反応が得られることが面白いなって。
また、今回はコメディということもあり、共演者とのコミュニケーションを大切に演じました。自分がこれが正解だって思ったことが、ほかの人からはそうじゃなかったり、自分ではダメかなってことが、今の良かったよって言われたり、わからない部分がたくさんありましたけど、芝居って奥が深くて、そこが興味深いところでもあります。まだまだ勉強です!!
私は、セリフ覚えが得意なほうではなかったんですけど、共演者の方に「どうやって憶えてますか?」って、いろいろとお話しをうかがって、その中から"スピード・スルー"という方法を身につけました。とにかくなにも考えずに呪文のように唱えて憶える。私にぴったりな方法です。セリフを憶えてから、感情や表現を付けていくといった感じです。

ibuki004.jpgQ:本番中のエピソードがあれば教えてください。
兼田:共演者のみなさんが意地悪で(笑)、リハーサルの時には演じていなかった芝居を本番の時にアドリブで入れて来るんですよ! その時は冷や汗が出ました。でも、そのアドリブがお客さんからは評判が良かったんです。この作品では、リピーターのお客さんが多く、7回も観られたという方も。前回のアドリブも今回も面白かったよって言っていただいたり。舞台ならではの楽しさです。初日と千秋楽では演技もずいぶんと違って、みんながアドリブを入れて来るので、上演時間がどんどんと伸びていきました(笑)。

Q:それから、テレビドラマ(NTVスペシャルドラマ『恋するイヴ(2013年12月放送、日本テレビ)』)にご出演されたと......。
兼田:念願のテレビ初出演でした。東京ディズニーシーで初めてのドラマ撮影。ドラマの中ではちょっとした役だったんですけど、テレビカメラが何台もあって、臼田あさ美さん、京野ことみさんといった、有名な女優さんの隣りですごく刺激的でした。11月末の寒い中での撮影でしたけど、待ち時間に出演者の方々の演技をしっかりと観て勉強させていただきました。中継車の中でのタイムキーパーの役だったんですけど、カメラが後ろと横の2台。テレビのカメラって大きくてビックリしました。これが私の憧れていた世界だって思いました。

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『こんなぱっちんが返ってくるとは...』篇で使用された「エコぱっちん」を手に撮影
Q:今年に入ってからは、CMに出演されていますが(ブレンディ『インフォマーシャル「オフィスにドリンクバー!」篇 「こんなパッチんが返ってくるとは...」篇 「世の中そんなに甘くない」篇 (2014年、関西テレビ)』)、初のCM撮影はいかがでしたか? 
兼田:ドラマの撮影とは、まったく違いました。ピースの又吉直樹さんとの共演だったんですけど、撮影は楽しかったです。又吉さんのキャラを生かした、ふわふわした感じのCMに仕上がりました。テレビで観るあの独特の雰囲気のままの人でした。CM撮影で感じたことは、やっぱり商品がメインだなって。例えば、ボトルを普通に撮っているかのように見えますけど、実際はラベルが正面に見えるように思いっきり手首を返していたりとか。いつも何気なく見ているCMがこんなに苦労して撮影されているんだって、わかりました。

Q:その他に、印象に残っている活動は?
兼田:ある、プロジェクトのアイドル・オーディションにチャレンジしました。
最終審査の時に、ただアイドルになりたいって思う気持ちだけではなく、そのプロジェクトのことを広めていく広報的な立場であるということを考えました。どうやったらみなさんに知っていただけるかを企画を立てて提案をしようと考えたんですけど、本番で緊張して忘れたら困るっなって思い、ボードに書いて提案しました。カンペだったら、なにかコソコソしているようで嫌だったので、伝えたいことをしっかりとボードに書いて挑みました。そしてみごとグランプリをいただきました。キャンペーンで全国各地に行かせていただきました。

Q:最後に、将来の夢をお聞かせください。
兼田:将来は、映画女優になりたいです。今は勉強のため毎日1本は必ず映画を観ています。映画の魅力は、2時間の中でどこまでひとつの作品を仕上げることができるのかといったところです。監督、スタッフ、出演者、何人もの方が力を合わせて作っていく、そこに魅力を感じていて、私もその一員になりたいなって。今はレッスンを重ねて、本番に備えています。21歳という年齢は女優としてはそんなに若くはないので、ちょっと焦っちゃう時もあります。でも、自分のペースで一歩づつ前に進めたらなって。満島ひかりさんのような力強い演技のできる女優さんになりたいです! みなさん応援をよろしくお願いします。

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エンタメ インタビュー/記者会見   記:  2014 / 09 / 24

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