インタビュー/記者会見

ベルギービールの老舗ブラッセルズが展開する
「フィルデジュール内幸町」で
この夏、即興夜市を開催!
即興演劇集団6-dim+(ロクディム)が投げ銭でプチLIVE!

6dim_001.jpgベルギービールの老舗「ブラッセルズ」が提案する新しいスタイルのビアカフェ「フィルデジュール」が、2015年7月24日、3周年を迎えた。その周年記念ウィーク中に、同店の新しい試みとして即興夜市「3周年をいっしょに笑おう!」が開催された。
ベルギービールと即興演劇。この不思議な組み合わせはどこから生まれたのか。ブラッセルズの藤田孝一氏と即興演劇集団6-dim+(ロクディム)共同主宰・渡猛氏に話を聞いた。

6dim_002.jpgーーまず、藤田さんに伺います。ブラッセルズのご紹介をお願いします。
藤田:1986年、神保町にベルギービールを扱うお店を開店したのがブラッセルズの始まりです。のちに、ベルギービールの直輸入、卸販売を手がける事業も始めました。現在、直営店は6店舗。ブラッセルズの名前を冠した神田店、神楽坂店、大手町店に、新たなスタイルを模索する店舗として「カフェヒューガルデン新宿」「フィルデジュール内幸町」「クレプスキュールカフェ仙台」があります。
ブラッセルズのコンセプトは、「広場」です。ベルギーには、町のいたるところに広場があって、さまざまな人が集まり、思い思いに時間を過ごしています。日本でベルギービールのおいしさを伝える場所は、広場のように開かれたものであるべきだというのが創業者の思いです。フラマン語でもなくフランス語でもない「BRUSSELS /ブラッセルズ」という英語表記を社名としたのも、その思いの表れです。

6dim_003.jpgーーフィルデジュール内幸町というお店は、どのようなコンセプトのお店なんでしょうか。
藤田:フィルデジュールはブラッセルズの26年間の歩みを川の流れと捉え、 その流れがゆっくりと海と交わり、 さまざまな生物が共存する「汽水域」のように豊かな場所にしたいという思いが込められたお店です。
店名の「フィルデジュール au Fil des Jours」には、一日一日を大切にし、少しずつ流れ、少しずつ積み重ね、少しずつ交ざり、 そしてゆっくりと広がっていく、そんな思いが込められています。

6dim_004.jpgーーロゴマークが印象的ですね。
藤田:これも「汽水域」を表現しています。海と川が混じり合う豊かな場所。フィルデジュールも汽水域のように、伝統的なもの、新しいもの、常連のお客さま、新しいお客さまが出合い、混じり合い、さまざまな文化が豊かに薫る、そういうお店になればいいなと思っています。
ご提供させていただくものもベルギービールに限らず、クラフトビールもあればワインもあります。さらに、今回の6-dim+(ロクディム)さんのようにパフォーマンスをしていただいて、今までになかった新しい試みをしていきたいなという思いがあります。

ーー6-dim+とブラッセルズとの出会いは、どんなきっかけだったのでしょうか。
藤田:たまたま知り合いに6-dim+さんを知っている方がいて、いっしょに観にいきませんかとお誘いを受けていたんですが、どうも行けそうになかったんですね。もし拝見してそのパフォーマンスがよかったら、ウチで何かやってもらえないかなとは思っていたんですが、そうそう見る機会はなさそうだと。ならば、フィルデジュールの3周年イベントに来ていただいちゃえってことでご紹介いただきました。

6dim_005.jpgーー実際に6-dim+をご覧になった印象はいかがだったでしょうか。
藤田:すごく楽しかったですね。You Tubeでも拝見しましたが、やっぱり生の臨場感はすごいなと思いました。みなさんのハイテンションの感じとか、映像では伝わらない生でこそ感じられるものがあるなと思いましたし、言葉が言葉をつむぐというか、奇跡的なことが起きるというか、3回、4回、こんなにつながるの〜?と思う奇跡が起きました。

6dim_012.jpgーー「ペーパーズ」という、お客さまから言葉をもらうやり方がいいですね。
藤田:即興の芝居をただ観るというのではなくて、自分の書いた言葉が、演者の台詞になるってワクワクしますよね。自分の言葉が読まれるのかなって。双方向のコミュニケーションがある芝居っていうのが今までにない感じがあっておもしろかったです。お客さまに本当に楽しんでいただけたんじゃなかったかなと思っています。

ーー今後も開催予定がありますか。
藤田:直近では8月6日と8月26日に、同じように投げ銭LIVEをやっていただく予定です。その後も、どんなカタチになるかわかりませんが、継続できたらとは思っています。

6dim_006.jpg▲6-dim+さん、とってもおもしろかったです。
次は「One Voice」、観てみたいな。みなさんも、即興夜市ぜひ!
フィルデジュール内幸町店長 高橋希さん


仕事を終えてベルギービールやワインを楽しんでいる方々の前に、突然、登場して始める完全アウェイ方式。そもそも普段とは違う観客層。若かりしころを思い出させる過酷な投げ銭方式。果敢に挑戦していただいた6-dim+共同主宰のお一人、渡猛氏に6-dim+とはなんぞやというところから話してもらった。

6dim_007.jpgーーロクディムってなんですか(笑)
:即興コメディをやる集団のことですね(笑)。もうそれ以外でもそれ以上でもないんで。即興芝居(improvisation)は、海外では当たり前にあるものなんです。もともとは俳優の不安を解決しようとするエクササイズでもあったりするんですね。たとえば、失敗を怖がったり、人からの評価を気にしちゃったりする不安病に罹っている俳優や、普通の人でも、その不安を一枚一枚剥いでいこうっていう目的でつくられたエクササイズです。それをショーに仕立てたというか、お客さまに観てもらうものにしたのが即興コメディですね。
アメリカでは、即興から生まれた「サタデーナイトライブ」というおばけ番組がありまして、そこからハリウッドスターがどんどん出ていくっていう流れがあります。即興ってほんとに表現の土台みたいなものです。
6-dim+も即興でお芝居をして、瞬間的に生まれたもので物語をつくっていくというスタイルです。ですので、こういう流れにしようねとか、こういう話にしようっていう打ち合わせは一切しません。な〜んにもないところから物語がつくられていくわけです。場面設定も本番中にお客さまの前で、「あっ、こんなシチュエーションどお?」とか言って、つくったりつくらなかったりします。

6dim_008.jpgーーこれまでにウケがよかったネタみたいなものをストックしていたりしないんですか。
:ネタ帳みたいなものはありません。引き出しはメンバーそれぞれがもっているとは思いますが、芸人さんのように決まりごとで笑わせるというやり方はしないので。むしろ、自分がこういうときはこういう返しがいいと思っていたのものを出しつくした先に、本当のおもしろさがあるのかなと思っています。意図せずに、あえて何もネタをもたずに飛び込んだとき、自分の無意識が何を言うんだろう?みたいなおもしろさです。その方が、意識してつくった引き出しよりももっと大きな引き出しを勝手に開け始めるときがあって、「おぉ、自分、あのとき、あんなこと言ったんだ」みたいなことになります。

6dim_009.jpgーーということは、上手くいかないこともあるわけですよね。
:途中で頭が真白になることもあります。真っ白になったら真っ白になったで、もう止めようって観念します(笑)。そういう上手くいかないことも見せちゃうっていうのが、おもしろさの一つなのかなって気がしてます。上手くいくか、みんなで祈りましょうよと(笑)。
たとえばサッカーだって、シュートが決まってほしいとは思うけど、決まるか決まらないかわからないからはらはら・ドキドキおもしろいのであって、絶対に決まるサッカーなんてあってもつまらないですよね。僕らも全力をもってシュートを決めに走るんだけど、ときどきずっこけちゃう。でもそれをお客さまが「あー!なにやってんだよー!」って言いながら楽しんでるっていうのがいいなと思います。

6dim_010.jpgーーその日の出来、不出来というのは自分たちの中でどう感じているんですか。
:誰かの実力とか技術とかで笑ってもらえたという場合は、「みんな、頑張ったね」って感じなんですよね。だけど、メンバーの実力を越えてひとつになる瞬間というか、多幸感のようなものを感じることがあるんです。そういうときは「本当に楽しかったね?」「手放しに楽しかったね」って言い合うんですが、それがいい出来ってことだと思います、きっと。

ーー今回、お店でのLIVEは久しぶりですよね。
渡:飲食店でやるのは久しぶりだし、しかも、貸し切りとかではなく普通に営業している中で、「今から6-dim+ライブをやるんで観てください」っていうのはかなり久しぶりだと思います。若いときに戻ったような感じですよね、一番鍛えられます(笑)。楽しみです!

6dim_013.jpg今回の即興夜市LIVE。LIVEがあるとは知らずに来た人、6-dim+を観るのが初めての人がほとんど。お客さまから言葉をいただくために、6-dim+のメンバーがお題のペーパーを配ってコミュニケーションしていくところからLIVEの助走は始まる。6-dim+にとってもここで距離を縮められるかどうかが、LIVEの出来に大きく関係してくる。「身近な人に言いたい一言」「今だから言える両親への一言」「あなたの上司や先輩に言いたい一言」などなど。それがどのように芝居に関係してくるのか、わからないまま言葉を書くみなさん。
いざ、LIVEが始まってみると、その言葉たちが芝居を思わぬ展開に導くことに大笑い。そう、6-dim+のパフォーマンスは、観客参加型のエンターテイメントでもあるところがまた楽しい。ただ座ってビールを飲みながら観ているのではなく、自分の言葉が登場するかも知れないワクワク感。この日のLIVEはアンコールをいただくほどの大盛り上がり。「次は、いつ?」「また、観たい」といった嬉しい感想がたくさん飛び交った夜だった。

ご好評につき、「また観たい」の声にお応えする形で6-dim+がフィルデジュールにまたやってきます。

2015年8月6日(木) 前回同様20時ごろから投げ銭LIVE
2015年8月26日(水) 同じく20時ごろから投げ銭LIVE(時間は予定)

★詳細はブラッセルズ・またはお店へ
ブラッセルズ
http://www.brussels.co.jp/
フィルデジュール内幸町
http://www.brussels.co.jp/shop/uchisaiwaicho
お店のFBページ
https://www.facebook.com/brussels.jp.fdj?fref=ts


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★今後の6-dim+もチェック!
フィルデジュール内幸町で6-dim+のファンになってしまったあなた! テレビで観たことあって、なんか気になっていたあなた! よくわからないけど、一度は観たいと思っているあなた! 今後の6-dim+公演もお見逃しなく!

<6-dim+ 9月公演>
【第6回したまち演劇祭 in 台東 参加作品】
ロクディムフェスティバル「この瞬間を一緒に笑おう。」
2015年9月9日(水)〜13日(日)開催!
チケットはこちらから
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002160822P0030001

<6-dim+ 11月公演>
いわて蔵ビール × 6-dim+ コラボイベント
「一福六笑」
東北支援プロジェクト付きビール「福香」に6-dim+バージョン登場予定!
飲んで応援! 笑って共有!
2015年11月14日 昼・夜二回公演(予定)
詳細、後日発表。

いずれも詳細は6-dim+サイトへ
http://6dim.com/


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エンタメ インタビュー/記者会見   記:  2015 / 08 / 05

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