美味良品 おとりよせしました

第9回 旦木瑞穂の「島ウマ!」Vol.01
一度食べたら"やばまいん!(やめられない)"
ええ?! 7月前半には完売?! 珊瑚礁の島 宮古島の完熟マンゴー!

bimi9_001.JPG▲宮古島の浜辺で太陽の光に輝くマンゴー

9月です!暑いです!
ツクツクホーシがツクツクうるさくて、残暑でとろけそうな日のデザートには、冷たいかき氷やアイスクリームもいいんですけど、ちょっと贅沢なトロピカルフルーツはいかがでしょうか?
今回紹介するのは、宮古島産のマンゴーです!

マンゴーにもいろいろ種類がありますが、宮古島のマンゴーはリンゴのような赤色が特徴のアップルマンゴーです。
アップルマンゴーの生産地って、宮崎県を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実はアップルマンゴーの生産量日本一は、宮古島なんですって。

沖縄県宮古島は、亜熱帯気候。南国さながらに太陽の光が燦々と降り注ぐ中、赤々と光り輝き、まるまるとしたマンゴーが栽培されています。
宮古島は珊瑚が隆起してできた平べったい島で、最高地点の標高は115m。山らしい山も、川らしい川もないですが、地下水が豊富で、ミネラル分をたっぷり含んだ水と石灰質の土壌に恵まれた、マンゴー作りに最適な島なんだそうですよ。

bimi9_002.JPG▲海底まで見えそうな宮古島の海

マンゴーの収穫&出荷のピークは毎年6月後半〜7月前半。
宮古島にはマンゴー農家が大小合わせると200軒ほどあるため、出荷ラッシュに入ると通常の飛行機に積みきれず、発送できないこともあるのだとか。
その中で、今回紹介する「宮古島アグリファーム」のマンゴーは、「見た目も味もいい」と島内でも評判が良く、他のマンゴー農家の人が見学に来ることもあるんですって。

「宮古島アグリファーム」では、60aの広さの土地で、毎年約2万個のマンゴーを、なるべく減農薬で、ひとつひとつ丁寧に観察し、6月後半の収穫の時まで、愛情を込めて育てています。

bimi9_003.JPG▲マンゴーの花とミツバチ

マンゴーの花は2月頃咲き始め、3月頃にマンゴーの花が満開になると、ハウス内にミツバチを放ち、受粉させます。花が終わると、小さなマンゴーの実がつき始めますが、1本の枝に対して、実はひとつだけに絞ります。ここで美味しくなる実を残せるかどうかが、マンゴー作りの重要なポイント。5月になると、大きく育ってきた実に白い袋を被せます。白い袋は、主に次の3つの目的があって被せています。

1.虫がつかないようにするため
2.風、雨などによって傷がつかないようにするため
3.「ポトリ果」といって、実が熟して自然にポトリと落ちるまで待って、落ちる実をしっかり受け止めるため

マンゴーは木から落ちた時点で熟した状態なので、特に「ポトリ果」のマンゴーは美味しいのだとか。同農園では、お客さんの手元に届く頃にちょうど食べごろになるように計算して送っているそうですが、冷蔵庫に入れてしまうとそこで追熟がストップしてしまうため、常温で配送しています。

bimi9_004.JPG▲マンゴーに袋を被せる砂川博之さん

「宮古島アグリファーム」がマンゴー栽培を始めたのは2008年。
それまではサトウキビ農家として、おじいの代から受け継いだ約400aの畑を、砂川博之さんと哲也さんの兄弟2人で切り盛りしてきました。
マンゴー作りを始めたきっかけは、「宮古島アグリファーム」の代表取締役を務める博之さんが、「サトウキビ以外に宮古島で作れるものを探していた時に、自分が食べてみてとても美味しいと思ったので、みんなにも食べてもらいたい、喜んでもらいたいと思ったから」だと言います。

しかし、最初の年は、実の表面がまだら模様になってしまったり、せっかくついた実が台風でダメになってしまったりと、苦労も多かったのだとか。それでも、購入してくれたお客さんから感激の手紙や写真が届いたり、「毎年楽しみにしている」といったメッセージをもらうことで励まされ、今は、「マンゴー作りを始めて本当に良かった」とやり甲斐を感じているそうです。

bimi9_005.JPG▲マンゴーの糖度を計る砂川哲也さん

「宮古島アグリファーム」では、マンゴーを秀品・優品・家庭用の3ランクに分けています。

秀品は、糖度14度以上で、7割以上に鮮やかな赤色が差していて、表面に傷がないもの。
優品は、糖度13度以上で、3割〜7割に鮮やかな赤色が差していて、表面に傷が目立たないもの。
家庭用は、糖度12度以上で、3割程度に鮮やかな赤色が差していて、表面に多少傷があるもの。

ランクによって価格が変わりますが、家庭用でも十分大きくて、見た目もそこまで悪くありません。しかも、糖度が14度以上あっても表面に傷があったり、赤みが足りなければ家庭用になるので、実は家庭用はものすごく糖度が高いものが混ざっている場合も多く、かなりお買い得なんだとか。

bimi9_006.jpg▲左から家庭用・優品・秀品マンゴー

届いたらすぐに箱を開け、中を確認しましょう。
表面に白い粉のようなものが付いているように見えるときは、もう少しそのまま常温で置いて、追熟させます。だんだん白い粉が消えていき、表面がつやつやとして、甘い匂いが強くなってきたら食べごろです。追熟したら冷蔵庫へ入れておけば、そこから1週間は大丈夫だそうです。

送られてきた箱の中に、マンゴーの切り方を説明した紙が入っています。この手順通りに切れば、よくお店やカタログ写真で目にするような、華やかな盛り付けが簡単にできます。
初めてやってみましたが、私にもできました。

では、食べてみましょう!

bimi9_007.jpg▲切ってるそばから甘い香りがたまりません

bimi9_008.jpg▲初めての割には上手くいきました!(自画自賛)

ひと切れ口に入れてみてびっくり!
みずみずしくてジューシーです!噛む必要なく、舌の上でとろける感覚です。濃厚な甘さなのに後味はさっぱり。
実は私のダンナは「マンゴーって特有の臭みがあって苦手」と言って、いつもスーパーで買ったマンゴーは食べないんですが、このマンゴーにはその臭みがありません。ダンナも「これは美味しい!こんなに違うんだね!」と言って喜んで食べていました。

普段、スーパーで売られているマンゴーは、大半が台湾などの海外産のものです。
海外産のマンゴーも、現地で食べたらとっても美味しいのですが、日本の店頭に並べるために熟す前のものを収穫して、病害虫予防のために熱消毒をするため、糖度ものっていなければ風味も消えてしまっているのだそう。マンゴー嫌いの人が言う「臭み」は、もしかしたらその「青臭さ」かもしれないですね。

だからこそ、国産マンゴーの美味しさは格別です!
それでもやはり、店頭に並べるためには最低でも1週間は持つよう、早めに収穫している場合がほとんど。そう言う意味で、「ポトリ果」で、しかも追熟までできる状態で配送している「宮古島アグリファーム」のマンゴーは、超美味しいのです!

bimi9_009.jpg▲白い袋の中で完熟して落ちたマンゴー

ヨーグルトにトッピングしても、マンゴープリンにしても間違いなく美味しいですが、そのまま「ガブリ!」が一番美味しい食べ方かも…。
同農園の広報担当、砂川光さんオススメの食べ方は、「生クリームトッピング」なのだとか!
普通のマンゴーだと生クリームに負けてしまいそうですが、同農園のマンゴーなら、お互いを引き立て合い、それはもう「やばまいん!」な美味しさなんだとか。マンゴーを知り尽くした人のアドバイスなので、試してみる価値ありですね!

bimi9_010.jpg▲ヨーグルトにトッピングしてチアシードを添えてみました

目から鱗が飛び出そうなくらい美味しい、宮古島のマンゴー。
例年、7月前半には完売してしまうようなので、手に入れられるのはもう来年になってしまいますが、来年こそは予約して、ぜひこの美味しさを味わってみてください!
自分へのご褒美に購入するなら、家庭用でも全然構わないと思います。
たくさん取り寄せておいて、冷凍しておくのもオススメ!
切ってしまうと風味が落ちるので、皮を剥かずにラップにくるんで丸ごと冷凍するのが、マンゴーを美味しく保存する一番の方法なのだそうです。
冷凍したマンゴーは、凍ったままピーラーで皮を剥いて、半解凍状態で食べれば、贅沢な生シャーベットに!これは暑い夏場にぜひ試してみたい食べ方です!

2017年の予約は、5月下旬頃からを予定しているとのこと。
それまで待ちきれない気持ちを抑えつつ、忘れずにホームページをチェックしていてください〜!

bimi9_011.jpg▲宮古島の白沙のビーチでマンゴーを食べてみたい!


■農業生産法人(株)宮古島アグリファーム

住所/沖縄県宮古島市城辺字長間1949-6
電話/0980-77-7642
FAX/0980-77-7517
※受付時間 13:30〜17:30
定休日/土・日・祝日

http://yabamain.shop-pro.jp


旦木瑞穂(たんぎ みずほ)

愛知県出身。
産経デジタル「New Roses Web」にてグルメ・イベントレポートや、鎌倉新書「月刊 仏事」で葬儀や介護に関する記事などを連載。各種パンフレット、ガイドブックなどの企画編集のほか、グラフィックデザイン、イラスト制作も行なう。

Twitter:@mimizupon











エンタメ 美味良品 おとりよせしました   記:  2016 / 09 / 01

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