美味良品 おとりよせしました

第22回 辛口にこだわった清酒・麒麟山を飲んで日本酒に対する考えが変わった!

bimi22_001.JPG ▲麒麟山 伝統辛口(720ml)820円

相変わらず大酒を喰らっているナックル末吉です。最近はもっぱら味ナシ酎ハイを飲んでいるのですが、今回、新潟にある老舗酒蔵さんにご招待頂き、日本酒造りの現場を見学する機会がありましたので、酒蔵をレポートするとともに、伝統の日本酒をご紹介します。

■豊かな自然の中で醸造される日本酒「麒麟山」
JR新潟駅から車で1時間ほど行ったところにある阿賀町は、麒麟山のふもとを流れる常浪川と阿賀野川など、水と緑に囲まれた自然が豊かな町。

bimi22_002.JPG ▲右奥が麒麟山、手前に流れるのは常浪川。清酒・麒麟山は常浪川の伏流水を使用して醸造されています

そんな阿賀町に本社と工場を構えるのが「麒麟山酒造」です。創業はなんと江戸時代。1843年(天保14年)から、この地で日本酒の製造を手がけている老舗の酒蔵です。

bimi22_003.JPG ▲本社屋は創業の地から移転しこの場所へ。瓶詰め工場と貯蔵施設が併設されています

bimi22_004.JPG ▲本社屋エントランスは吹き抜けになっており、老舗とは思えないほどシャレオツ

bimi22_005.JPG ▲ご当地には「狐の嫁入り」の伝承が伝わる

bimi22_006.JPG ▲本社裏にある新設されたばかりの貯蔵施設「鳳凰蔵」

bimi22_007.JPG ▲中には各種容量の巨大タンクが設置されています


醸造されたお酒は空気に触れると品質がさがってしまうため、タンク容量のリミットまで注ぎ込んで貯蔵するのがベスト。そのため、鳳凰蔵には各種容量のタンクが設置されており、製造した分のお酒を満タンまで入れて貯蔵するそうです。

■昔ながらの風情を残す酒蔵
麒麟山酒造では、本社とは別に日本酒の製造を行っている拠点があります。元々はこちらが本社だったのですが、事業拡大に伴い手狭になったこともあり、本社機能と瓶詰め工程だけを現在の本社に移転しました。別の場所といっても、車で数分の位置にあり、こちらで製造されたお酒は貯蔵施設でもある「鳳凰蔵」に運ばれて貯蔵されます。

bimi22_008.JPG ▲麒麟山酒造の製造拠点。昔ながらの酒蔵な雰囲気が漂います

bimi22_009.JPG ▲内部は木造部分も多く残されており、しめ縄なども飾られ神聖な空気。奥にはタンクが見えます

bimi22_010.JPG ▲タンク上部のハッチは2階部分からアクセスします。屋根の木造感がレトロな雰囲気

bimi22_011.jpg ▲こちらは酒米を蒸すための機械

bimi22_012.JPG ▲建物内に特別に設置された製麹(せいきく)室

bimi22_013.JPG ▲温度と湿度が管理された製麹室で、床もみ、切り返し、盛りといった工程を経て、酒米を麹へと精製します

bimi22_014.jpg ▲製麹してできた麹(こうじ)


■麒麟山酒造が造る日本酒とは?
麒麟山酒造が造る清酒「麒麟山 伝統辛口」は、コクとキレのある辛口の味わいが特徴です。その背景には、創業者から代々伝わる「辛口」へのこだわりがあります。本来、日本酒とは食事のお供であるべきという考えのもと、昨今、流行している甘口やフルーティな味わいの日本酒ブームにも目もくれず、伝統の味を守ってきました。

bimi22_015.JPG ▲麒麟山酒造株式会社の齋藤俊太郎社長。ご当代で7代目だそうです

また、麒麟山酒造では原料の100%現地調達を目指しており、日本酒では初めてテロワールの実現に向けて着々と準備が進められています。現在では約90%の材料がご当地で生産されたものを使用しているそうです。

※テロワールとは?
語源はフランス語。ワインの産地における土壌、気候、地勢を表し材料の生産地によって味わいの個性が出るという意味。

その1つとして、日本酒の材料となる酒米の多くが麒麟山酒造が所有している水田で栽培されています。

bimi22_016.JPG ▲本社から車でしばらく行ったところにある水田

bimi22_017.JPG ▲清酒・麒麟山の原料となるべく稲穂が実っていました


■清酒・麒麟山を飲んでみます!

bimi22_018.JPG ▲同酒蔵の看板商品とも言うべき「麒麟山 伝統辛口」

bimi22_019.JPG ▲麒麟山を語るにはまずは伝統の味を

bimi22_020.JPG ▲おつまみは、こちらも阿賀町で製造されている「みがきにしんの糀漬け」をお取り寄せ

bimi22_021.JPG ▲生でも食べられますが軽くあぶると香ばしさが増してGOODです

bimi22_022.JPG ▲骨ごとかぶりつくように豪快に食べます

bimi22_023.JPG ▲見よ! この透明感を。心が洗われるようです


さて、筆者は普段あまり日本酒を飲まないため、正直言って日本酒ってどれも似たようなものでは? と呑気なことをほざいておりました。しかも、辛口となると飲んだ瞬間に「かぁぁぁ」というアツいため息のようなものが出て、非常に飲みにくいイメージがありました。

しかし、そんなよこしまな考えも麒麟山を一口飲んだ瞬間にぶっ飛びました。なんと飲みやすいことか。辛口なので、もちろん甘くはありませんが、スッとしたのどごしで、後味も尾を引きません。程良いコクがあるのにも関わらず、軽く飲めてノドの奥にサッっと消えていく感じ。

なるほど、辛いから辛口という認識が根底から覆された瞬間です。真の辛口は、飲みやすくて尾を引かないキレがあるということを意味していたんですね。これなら食事をしながら飲むのに適しているというのも頷けます。

身欠きニシンの糀漬けは糀がほんのりと甘く、ニシンの味を引き立てて、これまたウマい。この甘さと発酵されたニシンの風味が麒麟山の辛口と相性バツグンです。

この麒麟山の伝統辛口ですが、困ったことにこれだけ飲みやすく食が進むと、ついつい飲み過ぎてしまいます。筆者の大好物であるやきトンや洋食にも合うこと間違いないので、皆さんも旨いからといって飲み過ぎには注意して下さいませ。

bimi22_024.JPG ▲スパルタンなラベルとは真逆で上品な味わいの清酒・麒麟山

■商品
麒麟山 伝統辛口
720ml 885円
http://www.kirinzan.co.jp/lineup.html

新潟県魚沼地方の地酒と特産品 たいせいや
https://store.shopping.yahoo.co.jp/taiseiya/kir-002.html?sc_e=slga_pla

■販売元
麒麟山酒造株式会社
http://www.kirinzan.co.jp/

■商品
みがきにしんの糀漬け
160g 700円
http://www.miyakawakoujiya.shop-site.jp/hoka.html

■販売元
宮川糀や
http://www.miyakawakoujiya.shop-site.jp/
注文は電話受付のみ
電話番号:0254-92-2453
営業時間:8:00〜19:00
定休日:毎月6日、16日、26日、年始など


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ナックル末吉(なっくる すえよし)

本コーナーでは「おつまみ担当」スマホ、パソコン、家電などのガジェット系記事を執筆するモノ系ライター。また、それ以外にもハイレゾオーディオや文房具、バイクなどについても執筆するため「節操がないのが持ち味」と豪語する。 Twitter:@nacklesueyoshi
 











エンタメ 美味良品 おとりよせしました   記:  2017 / 09 / 08

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