サクラ咲くサク桜丘

Delfini――「別の渋谷」で見つけたいろいろオシャレなダイニング

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【今回の桜な人々】
Ocean Dining Bar Delfini
指宿 匡平さん


〒150-0031
東京都渋谷区桜丘町30-15 ビバリーヒルズ101
マップ

ホームページ
http://www.delfini.jp/



驚いた。まだ発見があるものなのか――。
ここ1年、桜丘の街を大袈裟でなく隅から隅まで歩いた。それこそ路地の一本に至るまで、こんなところに商店がある、この道はここに繋がるのか、ここはもう桜丘ではないのか、そんなことを呟きながら週に何度も歩き続ける。大通りだけでなく、思いがけなく入ってみた道にあるそんな穴場の雑貨屋さん、こんな飲食店、あんな整骨院……登場いただいた多くの人が語るような、“裏渋谷”としての桜丘、かなり網羅した……のはどうやら気のせいだったようである。

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正直なところ、なぜここに気が付かなかったのか、という一本の通りをいまさらながらに発見した。場所はセルリアンタワーの裏、国道246号を一本入ったところ。国道246号沿いも桜丘だが、並んでいるのはオフィスビルという“先入観”から、セルリアンタワー沿いを歩いても『nouvelle chinois 一品香』や『ローディ』、『ウッドマン 渋谷店』の前を抜けてしまう……のが失敗だった。何気なく国道246号側に向かったら、まったくの死角に大きな通りがあった。そしてそこに居並ぶ飲食店。慌てて電柱で確認したら紛れもなく地名は「桜丘」なのである。いや、こんな場所があったのか……。

「確かにわかりづらい場所ではありますよね。桜丘はまた“別の渋谷”だと思っておりますが、中でもわかりづらいところに来ていただけるお客さんはありがたいですね。落ち着いたエリアですし、お客さんも30歳代の方とかが多い……渋谷だけどギャルは来ない? はははっ、そうですね」

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今回お邪魔したのはもちろんその一角、オープンカフェのスペースも大賑わいだった『Ocean Dining Bar Delfini(デルフィーニ)』。“スペイン語でイルカ”の名を持つ、地中海風からお刺身まで様々な料理法で食べる魚介類が人気のこのお店、迎えてくれたのは口ひげもビシッと決まる店長、指宿匡平さん。「アパレル業界で仕事をしていて転身しました」、なるほど、雰囲気がもうオシャレです。

「いやいや(笑)。もともとはアパレルだったのですが、飲食業もやってみたいなあと思っていたところ、『じゃあやってみる?』って声がかかりましてね。それで転身をいたしました。まったく初めての仕事でしたけれども、やってみたら楽しくって今に至りますね。私はここに来て5年、当店は4月で8年目になります」

男気が感じられる凛々しいルックスながら、笑顔がとてもステキな指宿さん、お名前も合わせて出身を聞いてみると……「はいそうです、鹿児島県ですね。いま父親は文字通りの指宿市内に住んでおりますよ。市と同じ名字なんて名士さん? いえいえいえ(笑)、だっていっぱいいますもん、同じ名字の人(笑)」と笑顔がこぼれる。思わず近くにいた店員さんに「店長はどんな方ですか?」と聞いてみると、「えーっと…………いまお腹がいっぱいで考えられません(笑)」に、「ノーコメントと言うことのようです、ははは」と返す指宿さん。みなさんチームワーク抜群、仮にひとり飲みでも楽しい時間が過ごせそうだ。

「たとえばこの通りでも人気があったカレー屋さんが閉じてしまうなど、移り変わりが激しいと感じることもあります。当店も8年やって来ましたが、この先もいまよりもっといいお店に、お客さんにもご満足いただいて喜んでいただけるお店にしていければいいなあと思います。どうぞみなさん遊びにいらしてください」

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カップルに、また仲間との楽しい食事にピッタリのテーブル席から、ひとりでもお酒が傾けられるカウンターまで、多彩なシーンで活躍しそうな『Ocean Dining Bar Delfini』。オシャレ店長とその仲間たちが織りなす料理と酒が、きっと佳き時間を演出してくれることだろう。
新発見に、感謝。『Delfini』に、乾杯――。


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Q・あなたにとって桜丘とは?

「難しい質問ですね(笑)。“渋谷とはまた違う渋谷”でしょうか。246を挟んでイメージが変わる、落ち着いた、大人の街なのは間違いないですね」


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各テーブルをキャンドルが照らすシックな店内。デートにひとり飲みに、重宝する一軒なのは間違いありません

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オススメ黒板メニューは、黒板によって違う種類のオススメが書いてあることも。要チェックですね

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さて、いただきましょう。サラダからDelfiniらしく魚介がこれでもか!と乗った魚介のサラダをチョイス。たまりませんなあ、このフォルムが(1200円)


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もちろん肉料理もありますよ。こちら前菜の“パテ・ド・カンパーニュ”、はい田舎風パテってやつです。肉の旨味、最高!(1000円)


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見てくださいよ、このソースの色に海老とムール貝を。お願いだから食べてみて、ペスカトーレ。1550円で最高のひとときを!






  エンタメ サクラ咲くサク桜丘   記:  2012 / 02 / 09

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