サクラ咲くサク桜丘

【クリスマス特集】クリスマスってなんじゃらほい?【渋谷バプテスト教会に聞く】

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【今回の桜な人々】
渋谷バプテスト教会
林 鍾守さん

〒150-0031
渋谷区桜丘町14-5-105(
マップ


ホームページ
http://sbc-jp.org/



さあ、この連休の最後にはいよいよクリスマスイブがやって来る。当コーナーでも今週はクリスマスに過ごしたいお店に再訪してみましたが、ここでそもそもの疑問。
『クリスマス』ってなんじゃらほい?
いやあ、そんなの誰でも知っているよと言うなかれ。幸か不幸か“八百万(やおろず)の神”が棲むと言われる我が国ニッポン、誰にも彼にもキリスト教がもっとも身近になるのがこの時期ではないですか。
先日もお伝えしたとおり、桜丘には三つものキリスト教の教会がある。せっかくだから教えていただきましょうよクリスマスのことを……というわけで、今回は『日本バプテスト連盟 渋谷バプテスト教会』にお邪魔してみました。こんにちわーっ。
 

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桜丘で見つけたクリスマスツリー。
もちろんこちら渋谷バプテスト教会のもの

「はいはーい、こんにちわ」と迎えてくれたのは渋谷バプテスト教会の主任牧師である林鍾守(イム・ジョンス)さん。韓国の大邱出身で、大学在学中に日本国立国語研究所の研究員として来日、東京神学大学と日本バプテスト神学校を卒業。韓国の大学でも日本語の教授として教鞭を執っていた経験もある牧師さんである。
「桜丘にある私たちの教会と、クリスマスについて聞きたい? ああ、そういうことならこちらの方が話してくれますよ」と紹介されたのが教会主事の蓮香隆夫さん。では蓮香さん、よろしくお願いいたします。
 



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ステンドグラスも教会美のひとつですね

はい、この度は当教会にお出でいただきありがとうございます。まずは私どものことになりますが、まずプロテスタント系であるバプテスト連盟は、現在米国ではいちばん教会の数が多い教派で、結果としてプロテスタントの中で世界的にいちばん人数が多い教派となっています。キリスト教の“洗礼”は水滴を頭などにかける様に行ないますが、「バプテスト」とは水に浸って洗礼を行なう“浸礼”を指しており、バプテスト連盟ではそのように洗礼、浸礼を行ないます。
我が国でも多くのバプテスト教会が戦前より設立されていましたが、戦後にひとつまとまって活動しようということになり1947年に日本連盟が組織されました。私ども渋谷教会は64年、鉢山町にあります東京バプテスト教会にできました「日本語部」がその前身でして、そこで活動をしながら74年に正式に組織されました。それ以後は東京バプテスト教会にいわば“間借り”をしていたのですが、そこはやはり独自の教会へ進んでいかなければなりません。「渋谷」ですから渋谷区内でいろいろな候補が浮かび上がりましたが、最終的に神のお導きでこの桜丘町にやってきたわけです。10年の1月7日のことですから……もう3年になるのですね(ニッコリ)。
桜丘の街は人が多いですよね。私どもは道を一本入ったところにありますが、まわりに学校などもありますし、元々住まわれている方も多い。そして若い方も年配の方もいる。文化的な街でもあることから、私どもだけでなく教会がある風景が馴染んでいると感じます。こちらで私たちも張り切って活動していければなといつも思っておりますよ。
 

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なんとドラムセットがっ。
「若い人が関わったときはドラムを使った賛美もあるんです」

さて、クリスマスのことでしたね。
クリスマスとは……これはみなさんごぞんじかと思いますが、救い主であるイエス・キリストがこの世の中に生まれた日です。12月25日ですね。この日については興味深い続きがあり、紀元前700年、イザヤ預言者によって救い主であるイエスが生まれると預言されていた(旧約聖書「イザヤ書」などにて)と言われています。
「イエス・キリストが生まれた日としてお祝いすべき日」で間違いないのですが、その点をもう少し掘り下げてみますと……まず私たち人間というのは、「アダムとイブ」のおはなしの中で、アダムの体内に――有名なリンゴです――罪が入ることによって誕生しました。それ故に人間とは罪を持ったまま(いわば“自我”)生きていくことになるのですが、それを“神様”でありながら“人の子”として生まれてきたイエス・キリストが、十字架を背負って最期を迎えられたことで、私たち人間の罪をも背負ってくれたのですね。そしてそのイエス・キリストが3日後に復活をされ、“御霊”としても存在されるようになる。「父と子と御霊の御名に……」というような詠唱をごぞんじの方もいると思いますが、これら“父”と“子”と“御霊”というのは一体唯一の神なのですね。これは「三位一体」と呼ばれています。
少々難しい話になりましたが、「限界がある人間だからこそ、信じれば信じられる。これが信仰である」とされる存在の神様がこの世に救い主として生まれた日、そんな祝福するべき日がクリスマス、なんです。なので、同じように復活をされた日……「イースター」という言葉のほうが日本では一般的でしょうか、「復活祭」も同じように重要なのですが、そのおはなしはまたそのとき……3月の春分の日以降(来年は3月31日)になるのですが、そのときにでもできたらいいですね(ニッコリ)。

この日をお祝いするために各教会、もちろん私どももクリスマス礼拝を行ないます。礼拝というとまた難しい、敷居を上げてしまわれる方もいると思いますが、賛美歌を歌い、聖書の一節を拝読し、牧師や私などがおはなしをする……という一時です。これはクリスマスなどのいわゆるイベント的な礼拝でも、教会が決まった曜日や時間で行なっている礼拝も変わりません。
私どもも、23日の日曜日、そしてクリスマスイブの24日にクリスマス礼拝を行ないます。23日は午前11時からクリスマス礼拝、24日はクリスマスイブ礼拝として午後7時からです。やはりクリスマスと言うことで、礼拝後には茶話会もあります。よく聞かれることではありますが、すべての礼拝はキリスト教徒の方であってもなくても、手ぶらで参加いただくことができます。みなさんそれぞれ楽しいクリスマスを演出され、楽しんでおられますが、今年はちょっと教会を覗いてみる……というのも一興かと思います。どうぞお気軽に足をお運びください。



林さん、蓮香さん、ありがとうございました。
今年もクリスマスがやってくる。「あそびすと」思うに、楽しいディナーも一興、そしてホントのクリスマスに触れるのも、また一興――。

メリー・クリスマス。

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林牧師(右)、蓮香主事(左)と教会運営の御四方。
「メリー・クリスマス! ぜひ教会にいらしてください」






  エンタメ サクラ咲くサク桜丘   記:  2012 / 12 / 21

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