旅塾
[国際交流部★長谷川洋介]飯炊き女と赤ちゃん野口
2011 / 08
そうね、これは日本が高度成長のまっただ中、
英坊が生まれたばかりだから昭和35、6年の写真ね。
あ、ほら奥に冷蔵庫が写ってるでしょ。
当時のサラリーマンの給料なんて1万円そこそこだったのよ。
なのにこの冷蔵庫ったら6万円もしたんだから...。
家で氷が作れるって感動したものよ。
町内でも早い方だったから、近所の奥さんたちもこぞって見に来たりしてね。
ホントにウチのとうちゃん、どんだけがんばってくれたことか。
人の上にも下にも人をつくるな、とか偉そうなこと言って、
要するに人に使われるのが好きじゃなかったんだけど、
そんな人がこの子の為に毎年出稼ぎに出てくれてね。
とにかく少しでも裕福な暮らしをすることが目標で、
夫婦で前だけ向いて がむしゃらに走り続けたような、
そんな時代でしたねぇ。
◎長谷川洋介プロフィール
前回の「カウボーイ野口」の折り方は
お札でゆかいなおりがみ野口クンの本に掲載されています。
お札でゆかいなおりがみ野口クンの本
長谷川洋介 著(晋遊舎刊)
定価690円・B6・84ページ
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エンタメ : 旅塾 記:旅塾・asobist 編集部