旅塾
旅塾パーティー復活第1弾[さすらう詩人★深街エンジ]
2011 / 11
2011年に始まった旅塾は、震災後は写真部を中心に活動中。その旅塾が今回、そろそろドカーンと盛り上げようと土曜の旅塾パーティーを復活させた。第1弾として11月5日(土)、TRAVEL CAFE BLISSに3人の旅人が登場。その一番手として深街エンジが旅について語った。
MC:TRAVEL CAFE BLISS・古閑
MC:10月28日(金)に出会ったばかりの若い旅人です。47都道府県を自転車で旅して来たといって、店(TRAVEL CAFE BLISS)に入るなり、「私はこういうものです」と名刺代わりにギターケースを見せ、今は生活のためと次の旅をするたに自主出版の本を売り歩いてるという、さすらう詩人・深街エンジさんです。
深街:どうも、こんばんは。
MC:自己紹介をお願いします。
深街:出身は山形で、今年30歳になりました。横浜に住んでいます。今年の5月に旅に出まして自転車でこれを背負い(ギターケースに書かれた、自転車日本一周中という大きな文字=写真参照)日本全国を周りました。夏に帰って来ましたが、旅を終えてお金がなくなったので、今は自作の本を近所からかたっぱしに飛び込み営業をして、興味のある方に買っていただき、それだけで生計をたてています。毎日、数百人という方にお会いして徐々に東横線を横浜から渋谷方面にのぼり、中目黒で飛び込み営業をしたお店が『TRAVEL CAFE BLISS』で、今日ここにいます。
MC:この本の出筆のきっかけは?
深街:子供のころから少数派だったんですよ(笑)。世の中のごまかし的なところがよく見えていて、そういったことをどこかで発表したくて本を出しました。暗さを出さない寝暗タイプ(笑)。
MC:ギターはいつ頃から?
深街:20歳過ぎてからですね。文章や絵を書くこともギターを弾くことも好きです。自分の持っている力を使って楽しく生きれればいいかな。
MC:ノーベル文学賞を目指すってブログに書いてありましたけど……。
深街:今は本で生きる道を確立しようと思っています。
MC:日本をまわって得たものはありますか?
深街:みなさんテレビは観ますか? テレビとか一部のおかしな人ばかり映していますけど、実際に日本をまわってみると、凄くマトモで優しい人ばかりです。家に泊めていただいたり、食事をごちそうしていただいたり、そういうことがたくさんあって日本人て優しい人ばかりですね。
MC:テレビが日本だという幻覚に陥ってしまうことがあるけど、やっぱり日本人はあったかい。今後の予定は?
深街:日本は全都道府県を周って来ましたけど、小笠原諸島に行って日本の旅のオールにしようと思っています。その後、旅の本とか絵本を作りたいですね。後は実家の山形で自分の通っていた小中学校が廃校になっていまして、そこを利用してカフェとかイベントの出来るゲストハウス、若者の文化の発信場所にしたいと思っています。
MC:地方からおもしろい文化が生まれると良いですね。では、そろそろ歌を披露していただきましょう。
深街:山形の方言で歌った曲なんですけど、タイトルは『もっけだの』です。意味は山形県の海側、庄内地方のいちばんポピュラーな方言でお裾分けをいただいたり、手伝っていただいた時に「ありがたいです」といった感じの意味です。では、みなさん聴いてください。
●REVOLT BOOKSの本
『暴く者』
深街エンジ著
四六判1500円
音楽が響く穴に落ちて、見知らぬ土地に目覚めた青年、アンデッド・ソロ。 わけもわからず行き着いた街は、『あたりまえのこと』に支配された街だった。 『あたりまえ』を疑いはじめたソロは街を脱け出し、『ほんとうのこと』を探す旅に出る。真実を追い求めるアウトサイダーの姿を描く、旅の物語。
『ロック、トゥルース&ザ・フール』
深街エンジ著
A5判1500円
ロックがロールする、反逆的六弦旅歌。人間と世界を探求し、魂を解放する、ロックの歌詞のようなショートストーリー詩集。
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エンタメ : 旅塾 記:旅塾・asobist 編集部