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アラカン編集長モンブランを行く!
ロックだぜイ!-3
2009 / 03 / 14
「頑張って練習すれば、9月にはホンチャンやれるよ」
など、おだてられ夢中で岩に通った。
08年の春から夏の間中は毎週末、岩登りか山登り。
迎えた2009年の9月。北岳バットレス第4尾根。
人生最大の衝撃的体験。たとえようもないほど。
身に起こった現象について混乱のあまり、しばらくは自己解釈すら困難だった。
身体が直接受け取った感覚は想像をはるかに超えていた。
ドが3つなど、それどころじゃない。
標高3198mのほぼ山頂に向かって、標高差およそ600mの岩壁を登る。その高度感たるや!ものすごい恐怖感。緊張のあまり頭から血が引く。手指がひんやりして、顔が冷たくなる。唇が痺れたようにシリシリする。
うちに、もう何がなんだかわけもわからなくなって、ただ登る。
1度も落ちずに終点にたどり着けたのは、今になって思えば奇跡にも近い。
「途中の岩間にキタダケソウが咲いてたね」
も、そんなん知らんがな~
どんな難所で、どこをどう登ったかなんて、何にも覚えてもいない。
ただ、足場・スタンスを確かめるのに目を足元に落とした際に足元のそのまた下に、恐ろしく深い淵が切れ込んでいたのが脳裏に焼きついている。まさに「神、印したもうた地球星の刻印をまたぎ、その背を行く」感。
終点に立ってようやく辺りを見回した時の、筆舌に尽くし難い感動。
飛行機の窓から眺めるような長大な光景が足元に広がっている。
マーベラス!ワンダホ!so great!
大地遥かなり。
山々は地球の丸みに沿って延々と連なり、その連なりがまた気が遠くなるほどに幾重にも遥けく重なる。
その重なりは数え切れないぐらい幾度も深い深い谷を挟んで、やがて深淵の底にたどり着き、ついにはすぐ足元に駆け上がってくる。
頂に立つそのまた頭上には青々とした空。顔に当る涼やかな風。
胸が痛くなって、両の目ん玉が熱くなる。
その夕のビールの旨かったこと!
まあ、登攀で力を使い果たしたらしく、一般道を降りる下山では足にとんと、ふんばりが利かなくなり、1時間か、その上遅れて小屋に着いたらもう皆酔っ払っちゃってたけどね。
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【ご一緒しませんかアラカンさん!】
今年還暦を迎えるジャストさん。文字通りアラウンドなアラカンさん。
もうもう、この際、around50も40も大歓迎!
ご一緒しませんかシャモニーへ。
登りませんか、モンブランへ!
(トレッキングコースもあるみたいです)
*7月3日発にご一緒の方
シャンペン、おごっちゃいますよ~
お問合せは画像の連絡先へ直接かワタクシ小玉まで
kodama@asobist.com(コピペでね)
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連載 : アラカン編集長モンブランを行く! 記:小玉 徹子