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アラカン編集長モンブランを行く!
戸隠・西岳P1尾根-2
2009 / 05 / 08
09/05/04
戸隠・西岳P1尾根を目指して歩き出したのが朝6:30。
いくらも登らないうちに「前穂・北尾根から戸隠・P1尾根に変更になってほっとした」なんてのが、とんでもない思い違いだと痛感する。
「コダマさんはボクの後ろ」
例によって大森隊長のすぐ後を歩くんだが、急登につぐ急登でキツイこと!
気がつくと間が開く。目いっぱい、精一杯、それこそ呼吸困難寸前まで頑張って歩いても追いつかない。
あああ、また「ダマ隊」形成だよ~
情けなくて、内心ほぞを噛む。後続は実力者ばかりなので、まるで私が先頭のような格好になるのだ。
ゼーゼー・ハーハー歩いていると、大森さんが足を止めて待っているのが見える。もう5m、あと3m。ようやく追いつこうかというところまで歩き着くと、大森さんはもう既にまた、歩き始めている。
ゲンナリ、ぐったり。やんなっちゃうぜ~
と、すぐ後ろのメンバーがぼそり。
「これ以上早くは歩けないよ」
え?そーなの!シンドイのアタシだけじゃないの?!
「そう言っていただけると何より助かります~」
歩き出して1時間半ほどした5分休み。
「コダマさん、ずいぶんよくなったよ。もうちょっとだね」
と大森隊長。
つくづくありがたかった。
間は開いたが、ダマ隊そのもののレベルは以前より少しは上がったのだと気がついた。ウレシ!
キツイ筋トレ、頑張った甲斐があった。なんだか急に力が湧いてくる。
最初のクサリ場で3人、3人、4人の3パーティーに編成しアンザイレン(ザイル・ロープでつなぎ保全を確保する)する。高度が上がり、広い残雪箇所でアイゼン装着の指示が出る。これが、なかなかやっかい。
「まあ、一般登山道だから」なんてのを決して真に受けたらいけない。夏道だったとして、登山靴だったとしても、恐らく上級者コースには違いない。ちょっと登るとクサリ場、また少し行くとクサリ場。時にクサリ場の2連チャン、場合によっては3連チャンだったり。それが「どこまで続くの!」ぐらい連続する。
なおまずいことに、雪解水がちょろちょろしてたりすると岩じゃないところはズルズルのヌルヌル。笹だろうが根っこだろうが構わずつかむから、指先がチリッと切れたりする。もちろん、幾度となく雪斜面も渡る。
いったん着けたアイゼンは着脱するわけにはいかないから、雪のないクサリ場の小さな岩のでっぱりに前爪2本、もしくは1本で立ちこまなければならない。
クサリをつかむとどうしても身体が岩の壁面から離れるので、いっそう正確に爪を置かなければならない。それが怖い。こうも緊張が続くと、ヘトヘトになる。
前週のアイゼンクライミング練習、もっと一所懸命やっとくんだった~
【用語説明】
*アンザイレン:二人以上が相互確保のためにザイルで体を結びあうことをいう。片方が墜落したときに、他方がザイルを使って墜落を食い止めることができる。
*アイゼン:氷や雪道を歩く時、靴底につける金属性の爪のこと。語源はドイツ語のSteigeisen(シュタイクアイゼン)の略。
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【ご一緒しませんかアラカンさん!】
今年還暦を迎えるジャストさん。文字通りアラウンドなアラカンさん。
もうもう、この際、around50も40も大歓迎!
ご一緒しませんかシャモニーへ。
登りませんか、モンブランへ!
(トレッキングコースもあるみたいです)
*7月3日発にご一緒の方
シャンペン、おごっちゃいますよ~
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連載 : アラカン編集長モンブランを行く! 記:小玉 徹子