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アラカン編集長モンブランを行く!
戸隠西岳・P1尾根-3
2009 / 05 / 12
先行パーティーが行くのを見ているだけで足がすくむ。
リッジに行き着くまでは大雪渓の上端をトラバース。踏み外せば雪面を限りなく滑り落ちる。
写真左下の針葉樹下にたどり着くには、一旦、片側の雪渓斜面を越え、反対側に切れ落ちた雪渓の上端をもう一度トラバースして、少し降りる。
そばまで行ってみると、遠目に見たほど細いリッジではなかったが、それでもとんがった岩の上をアイゼンで歩くのは滅茶苦茶怖い。
リッジの左側は恐ろしく切れ落ちた深い谷。できるだけ見ないようにする。
リッジの右端からはほぼ直登。これも行ってみれば岩ばかりではなく土面も多くて、乗り越すのに困難を極めるというでもなかったが、怖いには違いなく、乗り越した時には、ほとほと胸をなでおろした。
「もうちょっとだから」
と聞いて喜んでからが長かった。雪斜面をほぼ1時間ばかり歩いて、ようやく第1峰・1989m、登頂。出発から6時間が経過していた。
「クタクタでしょう」
「いえいえ、元気ですよ!」
から元気というばかりではない。内心「まだいけるぞ」な体感がありがたい。筋トレの効果をヒシヒシ感じられるのが、何にも増して嬉しい。
何よりのご褒美。幾重にも連なる雪の峰々を眺めながらパンにかじりつく。
水分補給する。何度目かの雪渓端でペットボトルに補給しておいた雪が融けきらずにシャラシャラ音を立てる。
冷たい風が火照った身体に心地いいと感じられるのも瞬間。ヤッケを着込んでも、すぐに震えがくる。
*用語説明
【トラバース】
斜面を横断すること。積雪期、無雪期によらず、斜面を上に向かうのではなく、横へ向かって歩く。
【リッジ】
・ridge(英):クライミング用語では稜角のこと。急峻にそびえた角を持つ稜で岩塔や岩壁の壊れた凸状の角。大きいものをカンテ(独)と言う。
・縦走用語の場合は尾根、岩稜を指す。
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【ご一緒しませんかアラカンさん!】
今年還暦を迎えるジャストさん。文字通りアラウンドなアラカンさん。
もうもう、この際、around50も40も大歓迎!
ご一緒しませんかシャモニーへ。
登りませんか、モンブランへ!
(トレッキングコースもあるみたいです)
*7月3日発にご一緒の方
シャンペン、おごっちゃいますよ~
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連載 : アラカン編集長モンブランを行く! 記:小玉 徹子