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アラカン編集長モンブランを行く!
ロックだぜィ-5
2009 / 05 / 13
09/05/10
小川山ロッククライミング練習2日目。
昨夕はよく食べ、よく飲み、キャンプファイヤーも楽しみ11:00過ぎには寝たから、体調はまずまず。
「今日は左岸スラブ」
と聞けば内心、腕が鳴る。ナイショだけど。
傾斜の緩いつるっとした岩のことをスラブという。傾斜が緩いから易しいというわけではない。要は軽石のデカイのによじ登る体。スタンス(足場)もホールド(手がかり)もほとんどない。ほんの少し、1mm、2mm薄いところへ乗り込むには、どの角度で薄くなっているかを瞬時に判断し、角度に合わせてつま先を置き、片足ずつ完全に体重を移動していかなければ滑って落ちる。
完全にスタンスを確保しつつ立ちこんでいく。岩に寄り添うように身体も伸ばせば、次のホールドが見えてくる。
ホールドはあったとして、軽石の穴がちょい大き目の穴に指先を押しつける、もしくは上から押さえつける、爪を引っかける。要はスタンスをより確実にするためのバランサーとしてしか頼れない。
つまりはここ一発の「火事場のくそ力」なパワーは要求されるが、あとはどう岩を抱き込むか、いわば好きな相手をどう振り向かせるかのような…
岩を抱き込む、角度を判断して乗り込む、これに関してはここのところ感触を得ているような気がしている。ただの勘違いかどうか試したいところ。そしてここ一発の腕力、脚力はキツイ筋トレの成果を試すにはもってこい。
それにしてもスラブ2本は「ジャーマンスープレックス」と「ブラック&ホワイト」、いずれも10cのグレイド。まぐれのおまけのように10bをクリアしたことはあるが、10cはやったこともない。グレイドをきいただけで「やーめっぴー」領域だった。今までは。
クリアは万が一にもないに等しいとしても、気持ちだけは「やったろじゃん!」ガッツ満々ではあった。
先輩諸氏のトライを観察しながらシミュレーション。「背丈もないし、手足の長さも違うから、同じ方法ではムリだな」箇所についてはその場で対応するよりない。など思いめぐらせながら「よし!いっちょ行くかッ!!!」まで気持ちが高まるのを十分待つ。
できちゃったんだ!これが!!
何度か落ち、苦戦の連続。「荷揚げ、ありがとうございます」降りてきて思わずビレーヤーに言った感じではあったにせよ、クリアできた!
感動!
これが奇跡でなくてなんでしょ!
興奮のあまり、しばらくは昼食が摂れなかった。
だってね10cよ10c!!!
アタシがよ!アラカンおばちゃんでダメカメのいじられキャラのアタシがよ!!
健康診断で要チェック項目ヤマモリのメタボ対策でハイキングを始めたのが、ほんの4年前。歩くたびに降りしなには膝が痛んで、泣きながら歩いていた。それでも半ば意地のように奥多摩の中低山を歩き続けるうちに、気がつけば膝痛は解消していた。
冬の奥多摩にも対応できるようにと石井スポーツ主宰の「冬山装備講習」に出かけたのが一昨年の11月。12月には続きで雪上講習。成り行きで昨年1月、厳冬期の八ヶ岳・天狗岳。マイナス25℃を体験した。大森義昭氏主宰のOFFICE-ALPINEに入校し、昨4月には「安全登山の基本はクライミングだよ」「来てみれば」に「そんじゃ行ってみよっかな」でぽとぽとでかけた。
何もかも、ふとした縁でつながった成り行きに何となく身を委ねたに過ぎなかった。山行では、いつも歩けばカメのように遅くてパーティーの足をひたすらひっぱり、すぐこけて「まただよ」と周囲をハラハラさせてきた。
クライミングとて「上達したい」と願わないではなかったが、頑張ったところで自ずと限界は低いと思いこんでいた。恐らく回りも。
それが、10cクリアよ!
続けてきてよかった、とつくづく。
やっぱりロックはロックだぜィ!
*用語説明
【フリークライミング】
安全確保のためのロープ、ロープと身体をつなぐカラビナ以外の道具を使わずに、手と足で登るスタイルのロッククライミング。
【フリークライミングのグレイド・アメリカ方式】
・フリークライミングを「5 」で表し、小数点以下の数で難易度を表す。
・5.0~5.9の5.8をエイト、5.9をナインと言ったりする。
・9.10以上は10a、10b、10c、10dとグレイド分けされ、さらに11a~11d、12a~12dとなり世界の最高難度は14c(ちょっとアヤフヤ)
・それぞれテンa、テンbとかイレブンc、イレブンdと言ったりする。
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【ご一緒しませんかアラカンさん!】
今年還暦を迎えるジャストさん。文字通りアラウンドなアラカンさん。
もうもう、この際、around50も40も大歓迎!
ご一緒しませんかシャモニーへ。
登りませんか、モンブランへ!
(トレッキングコースもあるみたいです)
*7月3日発にご一緒の方
シャンペン、おごっちゃいますよ~
お問合せは画像の連絡先へ直接かワタクシ小玉まで
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連載 : アラカン編集長モンブランを行く! 記:小玉 徹子