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アラカン編集長モンブランを行く!
友よ-1
2009 / 06 / 12
5月18日の入院時、携帯電話の所在が不明になっていた。
「何でもいいから」息子に買ってきてもらって、21日にようやく連絡したら、友は既に知っていた。どうやらブログを読んで異状を察した別の友が事務所に問い合わせて、事の顛末を知らせてくれたようだった。
「明日行くよ」
5月22日
「まったく、何やってんのよッ!」「何かサインがあったでしょ!」
開口一番、怒られた。
たまたま落ちたということではなく、起こるべくして起きたこと。内側から発せられるサインに耳を傾けていれば、怪我することもなかった、と。
そういえば、おかしな1週間だった。
毎週末、岩か山に出かけるという生活が半年以上は続いていた。次の週はじめには整体にでかけ調整していたとはいえ、1日、2日、普通に睡眠をとれば回復できるほど、もう若くはないのだ。少しずつ疲労が蓄積していたろうとは、推測するに容易いことだ。
そこへ以って、5月の連休に1日の歩行時間が12時間という強行・戸隠P-1尾根に参加した。しかも下山からわずか3日おいて9日、10日の土・日には小川山でクライミングだった。相当頑張った。10-cができて感動した。
下腕はパンパン。上腕と肩、背筋はゴリゴリに凝り固まって、疲労もピークに達していた。どういうタイミングか整体の予約がとれず、週はじめの調整もかなわなかった。
14日には早めに仕事を抜けて神保町の石井スポーツにでかけた。半年前に新製品の展示注文会で発注したクライミング・ウェアが届いていていたこともあったが、週末の燕岳登山(雪山・テント泊)に必要なガスカセットその他、補充しなければならないものが幾つかあった。ついでに、アウトドア用具だのビレー器だのこまごま購入したら5、6万の散財になった。
こともあろうに、そのパンパンにふくれた石井スポーツの紙袋、そっくりそのまま、どっかに置き忘れてしまった。未だに行方知れず。誠に大損害!
「そこらへんで、気がつかなきゃいけないでしょう」
性癖ともいうべき性格傾向を知り尽くしてくれている25年余来の友なればこその「お小言」だった。
16日、前々日に天候悪化で「燕岳・テント泊」は中止と連絡が入っていたから、ゆっくり起きた。昼近くになって、携帯電話を紛失したと気づいた。
「まったく、軌道修正が利かないんだから!」
ジムの筋トレも燕岳も中止となると、1週間丸々何もしないことになる。それが何故か落ち着かない。土曜日ゆっくすると、なおさら「何かしなくちゃ」と焦りにも似た気分になる。
走り出すと「走り続けねば」と思うあまり、こけるまで止まれない。我と我が身を追い込むドSとガツッと受けててしまうドMが合致するととめどない性分なのだ。
「ま、少し休みなさい、ってことよ」
友は「明日、また来るね」と言って帰っていった。
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連載 : アラカン編集長モンブランを行く! 記:小玉 徹子