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アラカン編集長モンブランを行く!
退院
2009 / 06 / 20
6月19日、退院前日。
待ちに待った退院を明日に控えて「なんだかな~」な体調。
入院時からずっと気にはなっていた血圧と体温が一向に正常化しない。今朝など血圧は89の55、体温は35度ジャスト。今日のように気温が急に上昇してむッとするような天気だと、ことさら身体がだるい。
「しょうがないよ、代謝が落ちているから」
退院後は徐々に正常化すると医師は言うが…
せいぜい「あっつい血がドッドと流れている」血管の様を思い浮かべてイメトレでもするしかないのかな~
もしかしたら「退院ブルー」ってヤツなのか?!
6月20日、退院。
なんだかで病院を出たのは12:30ぐらい。
迎えに来てくれた息子とお昼して帰ることにした。
「どんなもん食べたい?」
「別に」
特に何が食べたいというような「食」に対する熱意が湧いてこない。それでもメニューを見れば「あれも、これも」になって、ミニちゃんぽんうどん・ミニ天丼セットとデザートにクリームあんみつを注文した。
半分も食べられなかった。胃袋が確実に小さくなっている。
帰宅しても「やれ帰った」という安堵感が持てない。実感がないのだ。何をしても自由の身のはずが、どうにも落ち着かない。
夕方になっても買い物にでかけて、好きなものこしらえてという気分とはほど遠い。そのへんにあるものでチャラッと済ませて8:00の声を聞くとそわそわしてくる。どこかで「あと1時間で消灯」的脅迫観念から抜け出せない。
長いこと檻に閉じ込められてきた生き物が、突然開いた扉を目の前に反応できなくなってしまうのに似ている。
「そうだお風呂だ」
ふやけるほど湯船に浸かり、気の済むまで軽石で足の裏をこすって風呂から上がってきたら9時を回っていた。テレビをつけ、コーヒーをすすりながらモバイルを立ち上げたら、ようやく「自由の気」が満ちてきた。
明日21日から28日まで湯治でもでかけようと考えている。いきなり買出しからメシ作りをしなければならないよりは、中にもうワンクッション置いた方がいいに決まってる。
我ながらグッドアイデア!
ってなことで…
まずまず無事に退院のご報告まで。
社会復帰、岩や山への復帰は当分先ではあるが、せいぜい頑張りますです。
皆様には、引き続きご支援のほどを!
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連載 : アラカン編集長モンブランを行く! 記:小玉 徹子