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アラカン編集長モンブランを行く!
近々近状緊急報告-1:三つ峠
2009 / 11 / 16
「2010年企画開幕宣言ならびに募集」を投じてからこれまでのことなどひとつ…
緊急ってからには「緊急」なんだが、そこは順を追って。
10月31日三つ峠マルチピッチ
お天気はまずまず。
前夜、何とはなくぐずぐずしていたら睡眠時間がなくなった。2時間ほどの仮眠で家を出てきた。体調は鬼のように眠いことを除けば、登山口から山荘・四季楽園までの1時間半ほどの歩きもまずまず。
まあ、1回戦、道を取り違えて、少しばかり独り遠回りしての到着だったんだが。
1ピッチ目、「まずまず」など言ってみる。
ってね~さほど難しくはないが、何しろ怪我をして以来のマルチピッチ。少々ドキドキ。
やっぱり緊張感が違う。怖いよ~
テラスで先行パーティーが攀じるのを待つ。それに、よそのパーティーも同じマルチルートを使っていて、テラスはメチャメチャ渋滞。うんざりだ~
だし、2ピッチしかないというので練習用のキュッキューのクライミングシューズを着用したから、恐ろしく長い待ちで足先が痛いのを通り越してジンジンしてくる。
マジ、ぬぎて!な感じ。
トップロープの人らが下とテラスを行き来するのを何気に眺めながら「いいなー、降りちゃいたいな~」など。
唐松が黄金色に紅葉していてきれい!
2ピッチ目、最後の核心に少々てこずる。チムニーで落ちそうになりながらも「グオーッ」で、なんとかクリア。
コワカタヨ~
上へ上がりきって見下ろすと、お尻がモゾモゾ。
やっぱり高度感あるな~
ま、毎度のことながら、懸垂下降は1歩目を出すのが怖い。怖いと思うから、なんだかパニクってエイト管にロープをかけるのにマゴマゴ手間取る。
「目えつぶってもできなくちゃ」
なんてことには、なかなかね~
ホンチャンでそんなことしてると、間違いなく大森さんに怒られそう。
「帰ったら家でも練習しよう」など、いつもそう思いながら、ね~
練習を終えて山荘に戻り、展望台へ。
薄曇の夕方。紅を注したような冨士が間近に見える。
明けて11月1日ゲレンデ練習
いいお天気!
普通に元気よく起きた、と思ったはずが、やっぱり久しぶりのマルチで相当疲労しているとみえて、なんだかシンドイ。
加えて、何度か三つ峠は参戦しているが今回は初めてのゲレンデ。
張られた4本のトップロープのうち3本はなかなかと見受けるが、やってやれないことはないと思ったりもする。
細かいところに乗る。これは問題ないんだが、やはり筋力、体力はまだまだらしい。確かにやれる気がするのに、寸でのところで堪えきれずにできない。
左スタンスはしっかり乗れているが、ホールドがぎりぎりでちょい高い。しかも左ホールドは甘いカチ。右は同じく甘いクラック。
右スタンスは確実なところにはないが、ちょい突いて甘いホールドを耐えて伸び上がればガバがつかめるというが、持ち堪えられない。落ちた。チクショ!
落ちた拍子にハーネスがわき腹に食い込んでイテッ!
2度トライしてダメ。落ちる度にわき腹が「イテッ!」。以前ならそこであきらめるものじゃないんだが、どうもわき腹「イテッ」にはテンションが下がる。昨日のマルチの疲労も重なってスタンスがワナワナしてきたりで…
「ギブで~す。下ろしてくださ~い」
降りてきたら大森さんが「どしたッ?」
「なんだかダメです」
石井スポーツ主催のイベントということで本日は初体験者も参加。
それが、スゴイ根性、というか体力!
攀じり始めてからなんと2時間近く岩の上で頑張った。攀じるほうもスゴイがビレヤーもよく頑張った。
初めての人を見ていると、クライミングの何たるかがよくわかる。基本、ホールドではなくスタンスで攀じるものだということが。
きちんと乗り込めていないとどうしても腕の筋力に頼ることになる。所詮、指で体重を支えるのは困難なのだ。そこへ行くと足は片方でも普通に体重を支えるべくできているのだから。
ただ、1センチあるかないかの出っ張りはたとえ幅があったとしても足を横へ置いてはバランスが得られない、岩に対して正対、すなわち直角に構えなければならない。つま先だけで乗り込むのだ。
なんて、偉そうなことを言っちゃったりして。
「やれなきゃウソだよ」
など言われて、プレッシャー!
わき腹のイテッを押してやってみる。
思ったとおり、薄いスタンスにきちんと乗ることさえできれば、細かいホールドはヤマモリあって、探すのに苦労はない。
ただ、最後のクラックでちょい力んだら、やっぱりわき腹がシクッ!
「さすが~スイスイだね~」
など言われて、ちょっと気を良くした元来お調子ものは、最初にギブしたルートに再挑戦してみる。
やっぱりダメ。
こりゃ、益々筋トレ頑張んなくちゃな~
ってか、2度落ちて2度ともわき腹イテッ、っての何だろッ?!
*用語説明
【マルチピッチ】multipitch(英)
ロープ1本分の長さで登る距離を1ピッチ、複数のピッチで登る距離をマルチピッチという。
【テラス】terrace(仏)
台地。岩場の棚状地。岩壁の途中にある、2?3人が休めるくらいの広さの平らな場所。
【クライミングシューズ】climbingshoes(英)/クレッターシュー:Kletterschuh(独)/スカルペティ:Scarpetti(伊)
岩登りをするための専用靴。登山靴よりも小型で、底はふつうトレッド(でこぼこ)がない。フラットソール。
【チムニー】chimney(英)/カミン:Kamin(独)
煙突状の岩の裂け目で、人体の入る大きさのもの。クラックより大きい。
【ガバ】【カチ】
クライミングで、しっかり掴むことができる比較的大きなホールド(手がかり)を俗にガバと言う。「ガバッと掴める」から。
小さなホールドだが比較的から指がかかるものはカチという。「かっちりしている」から。
参考:http://www.sunfield.ne.jp/~tkubota/yougo/
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連載 : アラカン編集長モンブランを行く! 記:小玉 徹子