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アラカン編集長モンブランを行く!
近々近状緊急報告-3:妙義・高岩/コルへ
2009 / 11 / 22
11月7日
極端に少ない睡眠時間。始発で集合場所の新宿から車に乗り込んだら、早々にい眠ってしまった。
目が覚めたらもう妙義山系の真っ只中。あっちを見てもとんがり帽子、こっちを見ても怪獣のギザギザ背中のような山容が。日本にもこんなところがあったのね?!まるで中国の水墨画の世界だ。
高岩は妙義山系の西にある独立峰。
「うわーッ!」
麓の駐車場から見上げるだに怖気つく。画像・右に屹立しているのが雄岳。左が雌岳。真ん中のくぼんだところ・コルへまずはたどり着いて雄岳へピストン。それから雌岳を目指すことになる。
「雄岳に雌岳ね~」
「見るからになるほどー」
麓からわずか1時間ちょい?のアプローチがなぜかキツイ。足がヤケに重いし、息が上がってゼーハー。
「おかしいな~」
先週末の三つ峠、水曜日の筋トレでパワーアップを実感したはずだがな~とチラリ
ゼーハーも治まりきれない息のまま目前の岩相に度肝を抜かれる。
「ひえーッ!のっけからチムニーかよ~」
しかも、ほんの少しかぶり気味じゃないの?!
何が大変て、ホンチャンはゲレンデの練習と違ってザックをしょってるんである。
しかも登山靴。うすいところに乗るのはできないし、いえば車幅と車高を考慮して身体を運ばないと頭が岩につっかえるしザックが岩にぶつかる。
上がるつもりで「ヨイショ」とばかり身体を持ち上げたとたんザックが岩にぶつかると、下手をすれば「ヨイショ」のぶんだけ跳ね返されて落ちることにもなりかねない。
スタンスとホールドは極めて確実に。それ以上に身体の運びは塩梅を見ながら堅実かつ慎重に、なのである。
「チムニーは外に出る」
先輩クライマーのアドバイスを胸中で唱えながらトライ。内へ入るほど狭くなるのは当然だから、なるべく外側へということ。口で言うのは簡単だが「外へ出る」1歩を出すのが、空中へ身体を乗り出すようで怖い。スタンスに意識を集中させる。
チムニーを2ピッチで終了したあたりから記憶が「あさって」なんである。あまりにもの緊張で何をどうしたのやら状態。気がつけばコルにたどり着いていた。
「いちいちワーだオーだ言わない!」
日ごろ言われているから口には出さないが、思わず目をむいた。
コルの左は雌岳が威風堂々。雄岳へ向かうとすぐ雄岳の雄姿が屹立する。
ギョギョギョ~!!!
あれ行くのか~?!!!
*用語説明
【コル】col(仏)/ 【ザッテル】Sattel(独)
二つの峰をむすんだ稜線上の凹所。鞍部(あんぶ)。尾根の低くなっているところ。峠は尾根を乗り越えて行く道があるもので、コルは道がないもの。
【スタンス】stance(英)
・岩場や雪上での足の構えかた。
・足場。本来は両足で立てる足がかりや、両手を放して立てる足場をいうが、片足だけしか立てない狭い足がかりにも使われる。
【ホールド】hold(英)
岩登で利用する手掛かり。手でつかんで体を保持できる、岩のデコボコ。
【チムニー】chimney(英)/カミン:Kamin(独)
煙突状の岩の裂け目で、人体の入る大きさのもの。クラックより大きい。
参考:http://www.sunfield.ne.jp/~tkubota/yougo/
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連載 : アラカン編集長モンブランを行く! 記:小玉 徹子