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アラカン編集長モンブランを行く!
水上→谷川→湯の丸-2
2011 / 04 / 05
3月26日
集合の10:20にいったん降り止んでいた雪は、水上駅前から谷川に向かって車でいくらもいかないうちにまた降り出し、土合を経て高度が上がるに従って激しい降りようになり、天神ロープウェイ駐車場に着くころには「バーバー降り」になってしまった。
待合室で時間稼ぎするも雪は一向に衰えず、むしろどんどん激しさを増す。わずかに勢いが弱まった間合いを突いて出発してはみたが、いくらも進まないうちに風も出てきて2、3m先の視界もおぼつかない状況になった。
慌ててロープウェイの待合へ引き返し、さらに少し様子眺めするも、風はますます強くなる一方。うなりを上げて巻く風に雪もまた渦巻いて狂い舞いしていた。
いったん引き上げてどこかへ逗留し、冬型低気圧の影響下を抜けた山の日帰り登山を、ということになった。
「まったく誰かさんが来るとろくなことない。雨だわ嵐だわ氷柱は折れるし…」
ええーッ!アタシのせーかー?!!
「妙義あたりはどうか?」
というので高崎に宿をとった。
翌27日
あの怪獣の背のようにギザギザな妙義の山並みが見える辺りにさしかかる。
「真っ黒だ」
全く雪がついていない妙義を「もろ雪靴」では如何なものか?それに、ギアなどクライミングの用意も不十分だし…
「どこか雪山は?」
周辺地図を見ながらすったもんだした挙句、行き先になったのが湯の丸山。湯の丸高原スキー場の背後にある。
リフトの終点から歩き出す。
ただし…
バックカントリーの人らが登ってつけたトレース上は行かず、足跡のついていない急斜面をワカンで交代交代でラッセルする。
これがシンドイ!
頂はつい目の鼻の先な状況もあり「トレーニングには最速で」となって、ガシガシ登っていく他の3人についていくのがやっとこさ。自分の番になってえっちらおっちら歩いていたら、当然のように「遅い!!!」。別段手を抜いていたわけでもないのだが、さらにマックスモードで歩いたもんだから、次に譲って後ろへ回った時にはベロが飛び出すんじゃないかぐらい、ワンコも顔負け「ゼーハー」状態。なので早晩スピードがガクンと落ちる。
「こんなとこでばてて、どうするの?!」
「もういいから、あっちのトレースの方へ行って!」
言わりょが、たとえ最後尾からとんでもなく距離が開こうがなんのその、めちゃめちゃゼーハーで懸命に行く。
文字通り丸あるい山の頂に立ってみれば、へー、それでも2010mもあったんだー!!
目の前に烏帽子岳
湯の丸山・北峰
季節が季節なら人気のハイキングコースらしく、見渡せば一方には湯の丸山・北峰の先にもツルツルと雪峰が連なっているし、目の前には烏帽子岳が美しい。
んだけどね〜なんだかね〜
元気ないよね〜自分〜
先週25kg?背負って「よく頑張った」で今回は空荷に近いんだから、どれだけガシガシ歩けるかと期待が膨らんでいたわけよ。内心ね。
そうは簡単に問屋はおろさないってことかな〜
がっかりだよね〜
降りにはリフトが乗れなくて、ゲレンデ沿いに歩く。下山も「馬力が出ない」気もしてないのになぜか、前と距離が開く。あああ、ため息つきつき、前粒のように小さいメンバーを目で追いながら、それでも一所懸命は一所懸命…グス
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連載 : アラカン編集長モンブランを行く! 記:小玉 徹子